被害者に対する弾圧、苛め

風力発電の被害とは、水俣や福島の被害と同じ事やで、と書いてきた。ある若い人から、コラボでやりませんかと言われたものよ。それほどに日本の公害は共通したパターンを見せている。何が悪いのか、とうに日本人にも分かっているのだ。それでもな、被害地に住んでいると自分たちがいかに悲惨な状態にあるのか分からなくなる。見れども見えず、聞けども聞こえず、の状態になる。

ハリウッドのジョニーデップの映画『MINAMATA』は水俣で拒否されたでしょ。そんなもの見たくないわ、ということだよ。現地対策要員がいて、常に厳しく管理されている。原発の町でもそうでしょ。関電とか東電とか、現地保安要員がいて住民を管理している。ちょっと見では分からない。警察の公安みたいなもんよ。悪意、ヤクザと変わらない。

明治維新の時、柳生藩の家老ら7名が引き出されて処刑、さらし首にされた。幕府の目付として、それは悪かったんだろう。柳生一族の陰謀とか、歴史上、各地の隠密、破壊活動をやって来たんだろうね。行って帰らぬ薩摩飛脚とか。由良守應は密偵をしていたという。牢屋暮らしをしていたはずなのに、いつの間にか歴史の闇に暗躍していたらしいのだ。伊藤博文らの護衛もしていたと聞く。

弟の渓五郎は長州藩士になっている。それで欧米視察に同行したんだろうね。役に立つ男として。千葉道場の剣士たちと牛乳屋をやっていたというのは、面白い結論だ。裏の顔を見てみたいものよ。風力の特殊性は、日本全国の各地に風車を建てまくることにある。健康被害があることは分かっているから、被害を訴えるものは精神疾患のものだと規定する。

後に学者は、耳に障害のある人が自分の症状を言っているだけだという。加齢による更年期障害だとか、気のせい、プラシーボ、思い込み、被害を否定するためならナリフリ構わぬ心理工作が飛び交っている。水俣病の時と同じや。ウィルス説、亜鉛説、米軍の爆弾とか、賑やかに嘘吐き合戦を見たやないか。厚生省の被害否定もすさまじかった。

あれだけの悲惨な被害をたくさん見ながら、今も水銀被害が認められることはない。裁判が続いている。スパイ工作員がいて見事に有耶無耶にされて消されている。工作員は見たら分かるのにね。それが現地の人にはどうしても分からないらしいのだ。あの人は素晴らしい人なんだ、とか。由良町でも同じ話を聞いてしまったよ。

由良町周辺には原発計画が三つもあって、敏感な人ならそのことを覚えているハズなんやがな。たまたま私は親父の友達に反原発の闘士がいて、反原発運動の中身を聞くことができた。それは共産党でも政治でも何でもない。地域の人に危機感があって、それでどうあってもダメだ、と拒否したということだ。後になって手柄顔に言う人はウソばっかりよ。

それが「考える会」に繋がっていくとはな。だから初めから私は知っていた。私だけではない、これはマズイと分かる人はいくらもいたのだ。しかし言葉にして言う人は誰もいなかった。手のひら返しで裏切っていたのだ。ワシらは何でもええのや、とな。そこには正義漢とか、義侠心とか、思いやりなんて感覚はどこにもなかった。被害に苦しむ者を笑うだけのチンケな悪党の一員になっていた。

私をあざ笑うことが嬉しいか、それしか私には言う言葉がなかったんだよ。アンケート調査では50人ほどの人が被害感があると答えている。もっとあるだろう。畑地区へ行くと、急激に耳が圧迫される。誰でも有害な低周波音を感じているのだ。それを被害と感じるか、雑音くらいにしか思わないのか、それが明暗を分けた。被害者でも烈しく被害を否定する人がいる。

どこの被害地でもそうでしょ。天邪鬼、人の苦しみが面白いのだ。だって自分が体験している通り、そこらの人も一緒に苦しんでいるんだもの、こんな愉快な繋がりもない。もっと苦しむがよい。そして死んでしまえ。その人もいつか死んでいなくなっていたけどな。目的化された被害の結末だよ。人々は一切の秘密を洩らさない。あのアンケート調査の事もな。

誰にも相談してはならないと命じられると、人々は真面目に答えて提出した。律儀な人よ。それで風力被害のことは言ってはならないのだった。黙っていれば何もない。もし何か言おうものならエライ目に遭わされる。谷口さんを見ただろう。あんなになるんやで。アホよら。すっかり出来上がっているでしょ。添付したのは汐見先生の配った冊子の一部だ。

全国に配布されたから持っている人も多いだろう。肝心の伊豆では拒否されただろうけどな。水俣市が、映画『MINAMATA』を拒否したのと同じ事だ。同じようにして伊方や愛知県でも拒否されていた。なんと言うことだ。アメリカやヨーロッパでは人々が協力して「Stop wind turbines !」と言っている。日本人だけがなぜ、この言葉が言えないのか。面白いじゃないか。

日本人とはそれほどアホで思考の欠如した人種なのだよ。世界が見ている。恐ろしい国際政治の波に襲われるやろ。