現地を訪れて見よ。

由良町で何が起こったのか。11月になって季節風が強くなると、北側の山にある風車群が一斉に唸りを揚げる。地形的にも畑地区は閉鎖空間となって低周波音の吹き溜まりと化す。頭の上で風車が回っているんだよ。この写真は有名だから、こんなふうにして乱流の中に生活する。カルマン流と低周波音は相性が良くて、人間感覚を破壊しつくす。恐怖と不安感に、精神が耐えられない。

多くの人が自宅を飛び出して軽トラの中に避難する。夜中に徘徊する。気温が低くなっているから、孤独と譫妄(せんぼう)に落ちていく。ヘンな人になるわな。低周波被害者は、大体はヘンな人が多い。環境省の報告書(h23)には精神疾患のものと明記されている。先日から紹介している『死に山』P334に書いてある通りだ。ニーナピアポントにも同じ記述がある。汐見文隆先生も同じ話を書いている。

低周波被害者の会の窪田泰と話していても、そうだよな、と言っていた。ご自分もかなりな批判を受けていたからね、オッと、それは私の事か。いずれにしろ、低周波音の被害に遭うと、みんなオカシクナル。いや、風力発電に関わるだけで、被害に直接関わらない人でも、敵意剥き出しな高揚感を醸し出すからね。原発の時もそうやった。福島原発事故を見たら分かるでしょ。

別に事故がなくとも、福井の原発に関わったら、皆さんアレッ、オカシイと感じる。職業病かもしれないけど。そこに住む人は大変よ。そんな被害地を見ながら、現実の被害に苦しむ人、そうでない人の区別はあるんだろうかと思いを巡らす。被害者と加害者、権力の先端に触れていた。そりゃぁ、ピエロにもお猿さんにもなれるわ。精神破壊される。本人には分からない。

E・フロムの『自由からの逃走』には権力の一端となって、何でも出来る優越感に酔える心理が解説される。被害者の方もな、『夜と霧』に書かれているように自己家畜化していく。人間の心の有様なんて、簡単に操られるものだとする。だとしたら、日本の政治と行政は、カルトやな。被害は絶対に認めない。口パクになって「さらなる再エネの推進」を歌っている。

警察が、【低周波の法律はないんだ。オマエだけだ】と罵ってくれる。心理構造は見え見えだ。幕末の安政の大獄やっているんやで。吉田松陰や橋本左内を殺したように、役人というのは、もうどうしようもないアホよ。由良守應だって牢屋暮らしだったからね。おかげで私も身が軽い。刑罰なんてそんなものだ。人々は大喜びしたけどな。それが由良町の現実だ。人の不幸が面白い。被害者が死んだら手を叩いて喜んでいる。

アホよら、と繰り返す。それが役場の風景なんだから驚いた。広川町でも日高町でも同じでしょ。全国の風力被害地で、同じ言葉を発している。土砂崩れが心配なんです、とかさ。汚い罵りの言葉を聞いたでしょ。被害者になったら大変だよ。ボロクソに悪口言われる。ファイリングがある。マニュアル化されて人物破壊されて消されてしまう。恐怖政治になっている。その歪んだ政治風景に人々が絶賛する。

ワシらは面白うてならんのや、と高揚感を露わにするのだった。一人、笑われ者になって低周波被害に苦しむ。独行業、修験者みたい。日本には誰も風力被害を訴えないね。あと二人か三人いれば、と低周波被害者の会で話したものだよ。地域対策が浸透する。被害者の裏切り、手のひら返しは有名だ。どんな被害に遭って苦しんでも「私たちは風力発電には反対ではありません」と言うようになる。そして死んでいく。

消されてしまう。海外でやっている風力反対のデモと、何たる違いよ。日本人の落ちたことは間違いない。だからさ、私がどんなに汚い言葉で叫ばれても、へヘッ、と笑っていられるんやで。警察でも検察でもな。私を懲役刑にするんだって。これが国家権力の恐ろしさよ。警察の気持ち悪いこと。ターゲットにされていたんやね。原発でも、風力でも、国家権力による弾圧がある。

苛政は虎よりも猛。嫌な世の中になったものだよ。すべては日本人の反映かい。ディープステートdsがあるだろう。口パクになって被害者を罵る奴の理由を知ろうじゃないか。タクトを振っている人がいる。それは誰だろう。

https://yuramorio.com/2019/02/page/19