空気が冷たくなっている。それと共に低周波音の浸み込むような被害感に苦しんでいる。私はまだ朝まで寝ているけど、被害地の人たちは、表に停めた軽トラの座席に座って、朝までの苦しい時間を過ごしたという。クスリを飲め、と言われたので皆さん正直に睡眠薬とか精神安定剤を服用した。私はもうクスリ漬けなんよ、と泣いていた。笑いものにされて殺されていく。そんな地獄の風景を見ていた。
h18年の東伊豆町の風力事件から、由良町ではh23年11月からだから、時系列でちょうど弾圧真っ盛りの感情が爆発していた。「被害を訴える者は精神疾患のもの」という環境省の報告書が知られていた。差別地の事だから、町民は大喜びよ。私は風車の近くで田んぼを作っていたし、ミカン畑には「低周波音のたまり場」が出来ていた。被害者たちは「あの畑には行けない」と言って恐れていたものさ。
鼻血が出る、目まいがして仕事にならない、いや、そこへ行くことすらできなくなっていた。そんな辛い目に遭ってもなお、風力発電には反対ではありませんと言っているんだからね。どこまでアホなのかと思うわな。私が彼らを見て腹が立つのは、総スカンの議員選挙、風力裁判の笑いもの、だけではなく、地域性・個人の卑しさを見るからだ。私の住む門前地区でも全く同じさ。
「誰も風力のことなど言ってもいない」と私を否定して喜んでいる。何がそんなに嬉しいんだろうと書いてきた。被害者たちでさえ私を嫌悪する。たまらんね。だからそんな奴が苦しみながら死ぬと、ホッとしたかな。大体は役場を信じている、と抜かす。そして私を睨みつけて恨みを見せるのだった。キャー、すごいわ。ここまで由良町の田舎社会は演出されている。カネをもらっても、ここまでの団結はない。
単なる役場・行政の地域管理だけじゃない、待ってましたとばかりに高揚して舞い上がる。オマエは間違っている、と言うからね。ソレハ、ソレハ、恐れ入ります。これが村社会なんだね。しかしな、私は大阪や東京でサラリーマンしていたから、都会人の事も知っていると思っていたけど、中身はまるで同じ有様であった。由良町や日高町に住む大阪人や東京人は風力被害に関心はないかな? 誰も笑って相手にはしてくれなかった。
バカめ!、それが彼らの答えだ。たぶん私一人に対する感情だと見る。広川町など、周辺の風力被害地を見回しても、同じ社会風景だ。海岸には風力発電計画があるのに、漁師たちは私を拒否している。危険人物として知られているようだ。漁師仲間の結束は有名だからね。海の上で、何かあったら助けてもらわないとな。百姓にはない連絡網がある。かつて由良港を三井造船由良工場に売り渡した経緯がある。
今は町全体が支配されてしまっていた。ひなびた景色の良い砂浜だったのに。弱点を突かれたんやね。町の発展とか、働き場所とか、言ってさ。風力でも、まだ地域の発展だの、元気にするだのと言っている。洗脳作戦よ。破壊でしかないのにな。由良町では、とうとう蜜柑の選果場が廃止された。昔は八朔や甘夏で賑わった。親父たちがまだ若く、元気いっぱいだった。もう死んでしまったからね。
私だって65才になる。農作業も限界になっている。次の世代はない。なんせ狭い谷あいの町で、中山間の耕作地だ。一番大きな田んぼが1反(1ha、10a)だ。経済優先の世間感覚では、採算は合わない。別な価値観、のんびり人生とか、仙人生活とか、変わり者にはいいかもしれないけど。風力の被害を見ながら、私のように反抗を見せる人がいなくなっていた。聞き飽きただろうが、「土砂崩れが心配です」と繰り返している。
風力の手先で、心理トリックをやっているんだが、誰一人として非難する人がいない。最後に「土砂崩れのトリック」を話したのは窪田泰さんだった。それ以外にはないから、いかに日本では、思考や魂が無くなっていたか分かるのだ。各地でやっているペテンのエセ反対は見苦しい。「Stop wind turbines !」の言葉がどこにもない。被害者がいて苦しんでいるのに、だよ。「土砂崩れの心配が薄れてきたから帰ってきた」とかな。
彼らのウソ話にはあきれるほかない。そんな悪党の集まりで占められていた。なぜ日本では風力被害を訴えて風車を撤去できないんだろうか。あんなモノ、ボタン一つで止められる。簡単に取り外せるんやで。風車病に苦しみ死んだり、追い出された人が面白いのか。ヘンな人、不気味な社会になるからね。息苦しい感覚に襲われる。窒息感。モノ言えば唇寒し。まるで動物園やないか。
もともとそんな人らでしかなかった、それが分かっただけか。とにかく由良町の人は喜んでいる。次の生贄が待ち遠しい。年寄りはもう後がないのに、人の死を待ちわびる。ワッ、と驚いて逃げ飛んでいる私がいる。完璧やな。風力発電が出来ると、こんな社会になるのだ。風力日本一、なんて喜んでいる人たちを見ると、いやー、違うんじゃないか、と言いたくなるわな。
今では私一人が風力発電の被害に抗議している。キミ等は笑うがよい。風力発電は何もかも破壊してしまう。どちらが先に、ともいうこともなく。





