ｈ24年、由良町では風力発電の被害で沸いていた。「あの人、悪いらしいで」とこっそり教えてくれることがあった。風車病、というより、その時はまだ低周波症とかWind turbine syndromeなんて言葉も流通していなくてな、急に体調が悪くなって苦しむようになるらしい、奇病、健康被害がまことしやかに流れていた。私はその時、たまたま町会議員だったからね、真剣な心配する情報が近所の人からも伝えられていた。
やがてそれらは裏切られていく。見事な離反、引きはがし、そして私に対する憎しみ、拒否へとなっていく。マニュアル通りだね。私は地域の人と、何とかして話を続けたいと思ったけれど、大きな政治勢力、宣伝合戦には何の抵抗にもならなかった。あちこちで険しい顔剥き出しの喧嘩になったものさ。孤立していたのだ。今まで信じていた人たちの正体を見る。それが今では風力の心理作戦で、社会の破壊だと理解しているけどな。
役場や議員がやっているんだからアカンわな。どんな人にも弱点はあって、悪意と言うのか闇の心はある。競争心とか差別意識とか。これまではそんな感情はうまく隠されていただけか。そんな心の闇をターゲットにして、「あの人は高校も出ていないんやで」と私に言いに来る友人知人とは何なのか、と非日常的な人々の心の変化に気がついていた。これまで経験してきた人の悪口ではない。もっとドス黒い、人間臭さが臭い立つような、吐き気のする言葉を聞く。
これがキチガイ筋か、と知人に聞かされた差別用語を思い出す。なんという世間知らずよな。でもな、そんな人の悪口をいくら聞いたところで、それがどうしたというのだ。人が、被害に遭い苦しみ狂い死んでいく。その答えが笑いものにすることなんか。由良町の被害以前に、h18年には東伊豆町などで風力被害が明らかになっていた。隣町の広川町でも、汐見文隆医師『左脳受容説』にあるとおり、深刻な被害が伝えられていた。
ジャーナリストたちはそれらの被害地を視察しながら、何が、どうなっているのか事実を理解していたと思う。単に低周波音の被害だけじゃない。行政の態度がおかしい。被害者がいない、実際はいるんだけどヘンだ。環境運動家？「考える会」などの地域に密着したスパイ工作員がいる。原発でも同じ仕組みか。環境省の公開する風力被害の否定と、更なる推進政策。絡まって見えなくなっているけど、風力地域では厳重な弾圧政策になっていた。
「あの人たちは何者で、いったい何を目的としているのか。それをまず知る必要があるでしょ」というのだった。どこでも同じやり方で被害者を黙らせていたのだ。コテンパンにやられていたことは由良町で散々見たし、このページで書いてきたとおりだ。被害感のない人の悪党ぶりもすごかったけど、重症の被害者の裏切り、私に対する暴言、怒りにも参ったものよ。こんなになるんや、と感動したものだった。
しかしどうやらそんなに驚いていたのは私一人らしくて、人々はとうに新しい秩序に凝り固まっていた。敵か味方にはっきり分かれていたのだ。私に味方する人は誰もいなかったから、孤立無援、孤独な戦いが今も続いている。苦しみに泣いて叫んでいた被害者たちを見た。自業自得なんか。全国で同じ有様なんでしょ。ただ各地には私のように風力被害を訴える人は誰もいなくなっていた。ジャーナリストたちも近づかない。アホらしくなったんだろう。
何人かのジャーナリストに電話したけど、あっさり断られたよ。彼らは商売だからね。新聞記者は、かなり悪に煮詰まっていた。こんな奴が記事を書くのか、と新聞への信頼は消えてなくなった。警察、裁判所、弁護士についてもな。こんなに全国一斉に、何もかも風力被害を否定して、被害者を弾圧する現象も珍しい。被害者でさえ、私を嫌悪して拒否するからね。風力事業には、最初から組み込まれた罠だったんやで。日本は平和過ぎて生贄を求めていた。
新しい差別政策に人々は喜んでそれを受け入れたということだ。海外の風力反対運動とはまるで正反対でしょ。150年前の江戸時代にやった安政の大獄、蛮社の獄だよ。「海外に知見はない」と堂々と書いているからね。恐れ入りました、となるわな。150年前と違うのは、日本人の誰もそれに反抗しないことだ。それだけ平和に豊かに暮らしていたのだ。だから海外の戦争とか、残虐な生贄が必要とされていた。もうすでに世界大戦になっている。
日本社会はそれに向けて全体主義が固まりつつある。由良町を見てみな。「風力の被害など聞いたこともない」と言っている。みんなと一緒。被害はあっても「ない」。カルト。ナチス運動。太平洋戦争の時みたいやないか。政治は機能しなかった。日本政府とは何だったんやろうね。それをディープステートdeep stateとは言いたくないけどな。誰も抵抗できない現実を見てそう思うのだ。弱い者イジメ、弾圧が面白い。人の不幸ほどうれしいことはない。
摺り込まれた心理テクニックに、気が付こうやないか。日本だけ、いいように操られている。
