弾圧のカラクリ、仕組みを見よ。

環境省の「移動発生源の低周波音等に関する検討調査業務」を見たことがあるか。何を目的に書かれて公開されてきたのか、同時に風力発電の被害地域について指導要綱がドツサリと出されていたよな。今もあるんか。毎年出されているから、さぞや力の入れようが分かる。すべては風力発電の低周波音の被害を否定するために書かれたものだ。【納得してもらえ】とな。さらに別の一枚切りの通達には、10パーセントの人が参照値以下であっても耐えられない可能性がある、とも書かれている。

イヤハヤ、風力被害を否定するために、環境省は全力を傾けていたのだ。今もそうだけどな。何度か電話してみたけど、まったく受け付けない。それは県レベル、町役場に至るまで一貫していた。政治家、議員も全然だったね。キシダは「さらなる再エネの推進・」と繰り返す。恐ろしいことだよ。日本には原発反対とか言って、環境運動家が各地にいた。由良町周辺には3か所も原発計画があったから、それらの人は賑やかにやっていたものだよ。

政治は表には出なかった。共産党もな。ただの駆け引きでしかなかったようだ。原発反対は45年も経つと、さすがに落ち着いてきて、当時の人は年取って死んでいく。福島原発の事故を見て、「そら見ろ、私たちが反対したからこそ安心していられるんやで」と言っていた。もうすぐ南海地震が来る。間違いなく津波に襲われる。これまでの歴史で何回となく経験してきたことじゃないか。それがなんで分からないのか、と言ったのだ。後継者は育たなかった。

私でさえ企業に就職して、原発の仕事をしたからね。北陸の原発銀座、ホントにたくさん並んでいる。かつての高速道路の建設と同じで、ドツサリと仕事があって儲けたのだ。その地域の【ドン】がいて、儲け過ぎた金を関電社員に割り戻していたんだとか。奇妙な活況でしたな。私もその金で、曽根崎新地で散財したと思う。打ち合わせの席を用意して、関係者が集まる。見事な料理を前にして、「それでは」と散会する。

一晩にそれを三回も繰り返す営業担当の重役がいたと聞く。手つかずの料理がもったいない。一流の料亭だからね。カネがかかっている。ただし客が現金を払っているところは見たことがない。ある日、吉野川の鮎だと言って、焼き立てだからどうですか、と手つかずの料理を下げる合間に小声があった。私たちの席には4名いたかな。誰も声を発しない。「失礼しました」と言って料理人、仲居さんたちはふすまを閉めて去っていった。

近所の有名料亭で料理の使いまわしがあった時だった。実際に、もったいなかったよな。でもそんなに食べられない。そういう雰囲気があった。だってビジネスの現場やで。楽な仕事はない。風力発電の工事でも、いくら景気の良い話をしていても、実際は厳しい現実がある。陸上でも海上でも、危険な工事に変わりはない。そして報われない。風力被害があるから非難の的になる。オーストラリアの風力エンジニアの家族にそう聞いている。

仕事だから、と。話題にしないでくれ、と言われたよ。世界中で、風力発電の低周波音の被害に抗議デモが起こっている。海上でさえ、[DANGER]危険だと抗議デモや反対運動が賑やかだ。ところが日本には全然そういったものがない。マネごと、みたいな人がいるかもしれないけど、「土砂崩れが心配」だの、「海底の砂が心配です」と言っている。アホらしくて、なんじゃこりゃ、と笑うしかない。オチョクリ、地域対策の一環なのだ。

「考える会」、野鳥の会などの自然保護団体、まるで被害者を弾圧して黙らせる仕掛けになっていた。環境運動とは名ばかりで、風力事業の手先であった。誰か、まともな人がいてもよさそうなもんだけどな。海外の環境運動と、こんなに真逆の差があるとはな。EPAW(European Platform Against Windfarms)などのサイトは各国各地で、より一般的に広がっている。日本だけ、それがない。

つまりな、日本でやっていた自称・風力反対はエセで、偽物だったのだ。その指摘は初めから分かっていて、ジャーナリストたちは「あの人たちは何者で、いったい何を目的にしているのか、まずそのことを知ることが先決でしょ」と言っていた。各地の風力反対は、今も相変わらず「土砂崩れ」と言っている。低周波音の被害に苦しむ人がいる。同情もクソもない。笑いものにして虐待して、死んだら喜んでいる。全国でそれが繰り返されている。

誰もそのカラクリを指摘しないし、風力被害を訴えるものを嫌悪して拒否している。全国では私一人が低周波音の被害を訴えているから、もはや完成した弾圧システムだ。水俣や福島でも、カチンコチンにやっているからね。これが海外の風力反対と比べて、際立った特色になっているのは明らかだよ。それが面白いと言って人々は笑う。アホよら、とな。一旦被害者となり転落するとエライことになる。

これまでは死ぬか逃げ出すか、ジッと我慢して暮らすしかなかった被害者だが、今はどうしているんだろうね。全員が消えてしまったようだ。見事な成果よな。人間狩り。見ざる言わざる聞かざる。考えざるか。由良町で見た風力被害者たちの惨劇は、多くの人が直接見て知っている。谷口愛子さんだけじゃない。私も重症の風力被害者なんだが、誰もが笑いものにして喜んでいるからね。同情とか、助けようとか、反省とか、思いやりの精神はどこにもない。

人の不幸が面白い。全国どこでも同じ価値観でしょ。被害者は人間じゃないからね。差別の対象さ。お国のために、というより私たちのために風力発電はあると考える。ホントかな、疑うことも思い出すこともない。社会の基盤が、価値判断が変わっている。誰も信じない。言っとくが日本だけ、被害者を弾圧して喜んでいる。外国では通じない価値観だ。