茹でガエルとなった被害地の人々へ

カエルの楽園、とは紙芝居や童話でお馴染みの場面だろう。平安時代の鳥獣人物戯画にもたくさんのカエルが描かれている。そのカエルを集めて釜で煮ている光景だよ。私は由良町で、風力発電の被害によって人々がどんなにおバカなことになったのかを書いてきた。h24年にはジャーナリストたちが来て、各地の風力被害地と共に、同じ地域対策の嵐に覆われている悲惨さを聞いていた。「自分たちが、どんな被害状況になっているのか、まずそのことを知らないとね」、基本、何が大事なのか、何が悪いのか、自分たちで判断できるでしょ、ということだ。

普通はそう考えるんだが、一旦被害地になると地域対策で人々は【茹でガエル】となっていた。引き剥がし、孤立化、人物破壊、精神疾患、ウソをついている、もういろんな悪口の総合攻撃だよ。「なによコレ❓」と驚くばかりだったでしょ。人々は何も知らないで被害者を弾圧したんじゃない。目の前の山々には21基の風力発電が林立して轟音を上げて回っている。原因なんて誰でも分かるわな。それで面白がって被害に苦しむ人を糾弾してイジメて殺したんやで。

生贄、魔女裁判みたいなものよ。「どんなに悪いんよ?、❓」と何度も聞かれる。あざ笑いにその人の本心が透けて見える。低周波音被害者になるとな、音に敏感なだけでなく、人に対してもビンビンに敏感になる。悪意や敵意がヒシと、痛みとして伝わるのだよ。こんな人やったんや、これまで仲良くしてきたと思っていたのに、私はなんてバカだったんや、と深く傷つく。世間とのズレ、アホにされまくりよ。実は地域密着の世論工作なんだけど、田舎社会は人間関係が濃くて複雑でな。

敵も味方も分からない。まさか自分がターゲットにされているなんて、被害に苦しみながら思考とか疑問が潰される。マニュアル通りに動物にされるのだ。お祭り騒ぎになって人々は喜んでいた。「考える会」という秘密結社。「由良さんは門前地区で一人でやったらよい。私たちは地域の人と一緒に頑張っていく」、そう言いながら受け売りの言葉を何度も聞かされる。オウムだよ。自動人形になって、ネジを巻かれて動かされていく。あたかも心配するフリをする環境運動家が取り巻いている。

なんて親切な優しい人に恵まれたことよ、というからね。他の被害地でも同じ言葉を聞いたから、人間心理の騙しのテクニックがある。なんせ藁でも何でも確かなものを掴みたい。苦しくて死にそうなんだよ。いやいや、もう被害者が死んでいる。その焦り、渇望が、簡単に罠に引っかかる。猿回しのサルにされるのだ。ピエロになった被害者たち。怒り、憎しみの対象だよ。「ワシらは役場の言うことが正しいと信じている」、「オマエは間違っている」、そう叫ぶからね。

人々の高揚感は抑えようもなく、精神的な吐け口を求めていたのだ。私は風力被害地に住んでいるので、もしかしたら扇動だけでなく、低周波音の精神的な影響、【攻撃的になる】かもしれないね。谷口さんは周囲の人からいろんな嫌がらせをされたという。何が一緒に頑張っていく、だよ。単に騙されていただけやないか。私は毎日、こうして風力被害を書いているけど、谷口さんも結局は同じことをしていたことに気が付いている。頭の中を整理する。自分中心に、正邪を判断する。

弾圧には負けない。将来の展望を開く。自分を維持するために書いていたんやね。誰も助けなかったけどな。最期の電話には私は出ることができなかった。あれから10年が経つ。相変わらず被害地の人に意識変化はない。「風力の被害など聞いたこともない」と言っている。恐ろしい社会現象に、誰も「違うでしょ」とは言わない。私は村八分。タブーの代名詞になっている。全国で私一人が風力発電の低周波音が悪いと言っている。もうそんな言葉はどこにもない。

土砂崩れと地下水、川の水が濁るんだって。由良町の風力設備に土砂崩れはどうなんよ。被害者たちは、土砂崩れが~、と言いながら死んだんかい。面白いやないか。それでも日本全国、誰も低周波音被害とは言わないからね。エライものだよ。東伊豆町など有名な風力被害地で聞いてみたらよい。弾圧政策は、人をこうまで自由に変えることができる。そして人々は大喜びして媚を売る。再エネだ、自然エネルギーだ、地産地消だとな。意味なんかどうでもいいんだ。

お経、マントラ、カルトで良いじゃないか。カエルの楽園よ。釜で茹で上げられているんやで。タクトを振っている悪党がいる。議員、政治家、役場、どこにでも悪い奴がいるからね。風力被害を通じてその人の悪意がよく分かったでしょ。議員の悪辣な罵声に震え上がったんと違うか。それが面白かったんだよ。日本に正義漢はいないのか。私一人なんか。家柄自慢しているけど、武家は私一人じゃないでしょう。私は工学部土木科を卒業している。技術屋は、物理の計算、数学、統計、世界共通の知識を理解しているはずだよ。

価値観もな。技術者倫理、なんて言葉が流行った時期があったやないか。橋梁の設計施工でも、失敗作が時代と共に役に立っていたりな。予期せぬ事態に慄いたやないか。悪党になったらアカンで。簡単な泥棒から、人は転落していく。全国の風力被害地を見よ。世界の笑われ者なんやで。このページは、世界中の人が見ている。新たな日本人論やで。バカにされるとはどういうことか。究極、支配されるだけなんやで。自己家畜化するか。私は御免だね。自由に豊かに生きていくつもりだ。