摺り込まれたキーワード、条件反射の怪

私のホームページでは、最初から由良町で引き起こされた風力発電の低周波音の被害、弾圧のすさまじさ、人々の有様を、その時々に見た事実を考察しながら書いてきた。コンサル会社で報告書を書いていたので、定型文ならサラサラと書ける程度の技術がある。h23年12月に、東伊豆町の被害報告書を見た時、アッ、技術屋さんの書いたものや、と分かったよ。

なぜかそこには測定データ、分析図がなかったけど、知識、メンバーに不足していたんだろう。真摯なレポートだから全国に伝えられた。後日、汐見先生や窪田さんが視察に行ったときはもう状況が変わっていて、被害地の人間模様はすっかり出来上がっていたと言う。「ウソつきばかりだよ」、と聞いている。私もそう思う。

被害発生から、ほんの数か月で、社会の崩壊、被害の否定、「私たちは風力発電には反対ではありません」と言うようになっていた。カルトのマントラのように同じ言葉を聞く。由良町で再現されて、その不思議な世界観を見せられたからね。私の場合は旧家で、周囲を見渡せる位置にいたでしょ。

それに、たまたま町会議員になって、たくさんの情報を手にすることができた。何が悪いのか。そんなこと当たり前だろう。ところが由良町役場では、正反対の被害否定と弾圧が行われていた。私が谷口さんから電話を貰って被害を知ったのはh23年11月末、翌年、h24年2/25日に風力の事後報告会がある。その時にはもうガラリと状況は転回していた。

2018.1/22日、1/20日のページに、録音があるから聞いてみて。2019.2/7日のページにある録音では、すっかり折伏しているで。人々は、こんなになるんやで。毎日書くんやで。何でもよいから、書いているうちに分かってくる。何が問題なのか、それさえ分かったら解決への道が見える。そんな言葉を聞いてきた。

なるほど、毎日こんな文を書くと、人は同じ事を言うと非難するけれど、要所要所には結構よく書けた分析がある。一角のPhilosophyやな、と自分でも感心する。これが設計計算、図面作成なら、何人もの先輩諸氏がチェックしてくれるし、気楽に大舞台で報告説明を行ってきた。

私は勉強が苦手で、鈍感なタイプでね、知らないことを質問されたらヒヤヒヤシテ同僚や上司の助けを借りたものさ。事情があって企業を退職して家業の百姓をしている。風力発電の被害にやられているから、それはしんどいことよ。h28年までは、汐見先生や窪田さん、谷口さんがいた。ケンカしながらも、教えてもらうことが多かった。

これは感謝やね。今、低周波音の被害を訴えているのは、実に私一人よ。あーぁ、どうしよう、と思っている。検索したら分かるように、日本には、エセ、ニセモノばかりになっている。とくに各地でやっている自称、風力反対のトリックだ。堂々と御用学者を担いで風力被害を否定する。あるいは土砂崩れが心配ですと繰り返す。

どこを切り取っても金太郎飴で、同じ言葉、同じパターンのコピーになっている。地域名は違ってもさ、先生や講師は同じやで、環境運動会よ。仕組まれた罠になっている。たしかに各地では、土砂崩れが心配で中止になっている。これは日本だけの理由だ。私は大学の土木科を出て建設会社とコンサル会社にいた。

黒部ダムから山々を通過する鉄塔の計算もした。日本の土木技術は世界有数やで。世界の風力反対に、「土砂崩れ」はないでしょ。それなのに、なんで彼らはあんなに烈しく反対・抗議してるんや。日本人は温厚で大人しいから、だけなんか。

由良町や周辺の人と話していて、「風力」と私が言おうとすると、急に立ち上がって、「被害はない」と叫ぶように言う人がいる。あるいは、ヒステリックになって、へーッ、知らんシラン、と首を振ったりしている。どうしたんやろね。最初はびっくりしたものだけど、最近はそんな人とも話さないし、それでもたまに私を、さも嫌だというふうに険しい顔つきを見せる人もいる。

勝ち誇っているんだよ。そうかい、良かったじゃないか、と私も思うようにしている。被害感はないに越したことはない。何も感じないんだから、風力被害に苦しむとか言う世論の敵、みんなの嫌われ者よと、自分の立場が安泰であることが嬉しくてならない。それがまた見て取れるのだ。

我家の周辺は小さな集落になっているけれど、こんなのばっかりよ。なかには脳梗塞でヘンになっている奴もいるのに、『風力発電の被害』の本を渡して読んでくれと言うと、激高して、【関係ない】と叫んでいたからね。不思議なことに、皆さん彼の味方だよ。私には「エラそうにするな」と怒りの言葉を聞く。

私だけ昔の武家だからね。判断基準が違うんだろう。それにしても、どこでこんなに洗脳されたんだろうか。間違いなく被害はある。私がその被害者だから、これほど確かなことはないんだよ。全国で、同じ被害を繰り返して、人々は喜んでいる。「土砂崩れだ」と言って、侮辱するのだよ。それが各地の風力反対の正体だ。

印南町でも日高川町でもな。由良町の被害を見てフン、フンと言う。海外の「Stop wind turbines !」のデモと何たる違いよ。私は恥ずかしい。まともな日本人は、どこかにおらんのかい。