日本人を弾圧するレトリック

海外の風力反対デモと、日本のそれを比較検討してきた。ニーナビアポントの『Wind Turbine Syndrome』は世界的なベストセラーで、今もインターネット上では信頼のおける情報を提供している。パロディ版があるから要注意だよ。あたかも被害を心配するフリをして、風力発電のコマーシャルになっているのだ。日本人には読んでも分からないだろうね。

Philosophy、考え方の手順、と言ったらいいんだろうか。哲学という言葉では伝わらない。価値観の揺らぎ、問題の核心が理解できない。だから「土砂崩れが心配です」が全国で通用するんだよ。なんで誰も「それは違う」と怒らないんだろうね。大体、日本人にその問題意識がない。空っぽな日本人ばかりよ。分かるかな? 善、悪とか。正、邪とか。

いつの間にか社会のルールが消されていたのだ。全国で風力直営の「考える会」が盛況だ。チェーン店だから同じメニューが揃っている。いつもの御用学者が講師に招かれて、同じ被害否定の勉強会と洗脳が繰り返される。S・ミルグラムの『服従の心理』は有名な心理誘導の現実を見せる。今は情報が広まっているからこうはならないだろうとも言われている。

いやいや、人間心理は百年経っても千年経っても変わらない。新約聖書なんて何年前のベストセラーなんや。今も売れ続けているという。日本人はあまり読まないけどね。読んでも分からないんだよ。論語読みの論語知らず、というからね。全国のエセ風力反対を見ると、必ず、土砂災害の言葉が入る。これが【ミソ】やね。海に風車を作るときには「海底の砂が心配だ」というのだ。

そこには徹底した「人に対する健康被害」の実態が抜け落ちている。何が心配なのか❓ 風力発電が大事なんだよ。大切な宝物。神の姿を現している。朝起きると風力発電の回っていることを確認して安心するのだという。そして止まっていたら事務所に電話して、「どうしたんだ風車が止まっている」と聞くことにしているというのだった。近所の百姓だよ。

それほど熱烈な信者がいる。低周波被害に誰が苦しもうが、どうなろうがそんなこと関係ない。風力発電さえ健全ならそれでよいのだ。土砂災害なんてあるわけないだろう。昔から、同じ地域に住みながら、被害者だと分かると嬉々として悪口を言いふらす。何か知らんけど、ハイになっている。常にネジを巻く人がいるようだ。コワモテ、気難しそうな顔したオッサンがいる。

風力被害この方、こんなヘンな人が多くなった。ロボットなんだよ。オウムになって同じ言葉を同じ順序で話すのだ。本人はそれで義務を果たしたのかホッとしているようだ。言ってやったよ、というように、笑みさえ浮かべて去っていく。谷口さんはじっと睨みつけてくるのが怖かったと話していた。ターゲットにされたんやね。たぶん私もそんな感じやな。他の被害者でも、私を掴んで泣いた奴がいた。

精神的に追い詰められたんやね。人々は笑って喜んでいた。その人が死ぬと、もう舞い上がって喜んでいたよ。周囲の被害者も一緒になって喜んだものだよ。もちろん私も一緒に笑ってやったさ。地獄に落ちろ、とな。普通に考えてみれば、人間関係の濃い田舎社会で、隣の人が苦しみながら死ぬと、何があったんだろうかと心配する。

もし原因が明らかなら、「止めろ」と言って被害を食い止める。それが社会というものだろう。これが私の紹介した海外の風力反対デモの姿だ。当たり前に怒って抗議しているのだ。人間の証明だと思うのだ。ところが日本ではそんな言葉はどこにもない。「アホよら、アホよら」と踊ってみせる。これが議員が議会で見せる姿なんかい。

やがてそれは町民にも広がっていって、同じ言葉で私を攻めてくる。彼らの嬉しそうなことよ。ちょうどその時、ハンナアーレントのドキュメンタリーが流行っていた。ユダヤ人の迫害を行っていたのは、当のユダヤ人リーダーだったというのだ。アイヒマンの姿も有名になった。絞首刑だったかな。「いったい私が何をしたというのか」有名なセリフよ。人権、人道に対するあまりな否定行為。

社会はそれを許さない。由良町で、私はそのことを確信したんだよ。答えは既にある。誰がなんと言おうがかまうもんか。たとえそれが被害者であっても、被害者を虐待して喜んでいる奴は人間じゃない。蹴っ飛ばしてやろう。実際は何もしなかったけどね。風力裁判だけは、谷口さんから聞いていたことがあって、そのまま黙って見過ごせなかった。

結局、警察や検察から非常な弾圧を喰らった。やはりな。谷口さんの勘違いの結果としては上出来だったよ。「由良さん、これ当たりやで」と弾んだ声が今にも聞こえてくる。アホかいな。おかげでどれだけやられてしまったことか。しかしその中で透けて見えるものがたくさんあった。罰金40万円にしては安い買い物だったかもしれない。今まで見えなかったものが見えてきた。

畑地区では誰に聞いても「風力の被害など聞いたこともない」と言っている。由良町全体でも同じような言葉を聞かされる。村八分だからね。これが東伊豆町、南伊豆町、伊方町で聞いても同じことになっている。面白いでしょ。もちろん東北や北海道の風車の林立する町中でも同じことなんやで。そこではもうオドロオドしい風力賛美のスローガンが繰り広げられる。

自然エネルギーの町。人々はとても幸せに暮らしている。被害者なんていない。オマエ、オカシイで。これが朝鮮人が直接やったら東条のように卒倒するやろけど、同じ日本人が社会的にやっているから誰も分からない。外部から見ると非常な狂気を見ることになる。だって世界的に風力発電の低周波被害は明らかな事実だからね。それを国家権力で弾圧して苦しめてくれている。

もっと苦しめ。死んでしまえ。アホな日本人の自滅が面白い。全国展開だからね。すべて税金で、儲けたカネはどこかに消え去っている。発電なんて初めから予定にはないんだよ。根拠のない確信。虚構の風力。精神の賜物さ。日本の自死だね。毎日暑い日が続いている。風もないのに風力発電は回っている。電気が余っているんやね。

いや大切な電気を使ってまで日本人を騙し続けなけりゃいけない。最後の日まではな。