太平洋戦争と、風力被害と

いつもは水俣病と風車病はよく似ていますな、と書いてきた。被害の隠蔽、被害者弾圧、無責任主義だ。日本独特の差別意識が絡むから、社会問題として闇社会として消えていく。あの時、45年前は公害華やかりし頃で、バブルが始まる手前だった。配属先の上司からとてもよくしてもらったことを覚えている。

新幹線で同僚と東京支店に向かったっけ。食堂車、夢のような時間であった。しかし新聞では各地の公害の様子が伝えられていた。環境庁、石原慎太郎、派手にやっていましたな。年取ると、やはり歴史的に見えるようになって、自分が経験した時間だけでなく、より長い、広く見直すこともできると考えている。

各地の公害論は悲惨なことだけど、世界中で似た事件はいくらもある。フランス人と話していて、フッ素加工のフライパンの公害を聞いてから、我が家では鉄のフライパンに決めている。フッ素が原因の公害って多いでしょ。農薬にもあるしな。「MINAMATA」は世界用語になっているから、それだけの衝撃があるんやで。

それを風力発電被害で繰り返している、と私は書いてきた。風力反対を英語やフランス語、ドイツ語で検索すると、日本とは違った様子に驚いている。たまたまそれらの国の人と話す機会があったので、風力被害の事を聞いてみたのだ。日本とは全然違うで。話がかみ合わない。

なんせ風力発電なんか普段の生活では目にしないと言うのだった。私が特殊なのか? 海外の風力反対デモを見せても「分からない」と答える。なかには医大卒の医師もいて、ニーナビアポントの事を聞いてみる。やはり反応はない。何かニュースがあったら教えてあげる、みたいなことでここまで来た。

アウトバーン、高速を走っていたら、たまに遠くに見たことがある程度だってさ。日本が太平洋戦争を始めた理由は、チャーチルが、ルーズベルトが、スターリンが、蒋介石が、といろんな陰謀説が伝えられている。ヒトラーがヨーロッパ制覇を行うために日本に仕掛けたとも言われている。ゾルゲ事件はあまりに有名よな。

スパイ小説にもこんな酷い話はない。007シリーズだって、アクション映画に過ぎない。事実は小説より奇なり。つまりな、国際政治に翻弄されるしかなかったんやで。「生きて虜囚の辱めを受けず」とか、大本営発表とか、ボロボロだったやないか。日本に政治家はいなかったんかい。と思わないか。いなかったんだよ。

総理大臣も国会議員もいたのに、地方議員もいたのに、誰も戦争反対を言わなかった。精神論で勝てると信じていたらしいのだ。いや、実際は我が家のように、「アホかいな」と吐き捨てる家はたくさんあったと思う。白洲次郎はドキュメンタリーの中で徴兵を拒否している。何や言って、そんな人はたくさんいただろう。

少年飛行兵、15、16のまだ子供を集めて自爆攻撃とかね。それらの生き残りと話したけれど、いつでも死ぬ覚悟があると言っていたよ。今でもそうだ、と言うんだよ。私は反論できなかった。すべてが終わった後で、今、なんでそんなアホな戦争をしなけりゃならなかったんだい、と思わないか。

もう戦後ではない。戦後レジームからの脱却、何言ってんだ。風力発電の被害を見ながら、ヨーロッパやアメリカの様子と、日本の被害を見比べてみる。太平洋戦争のままに、世界を敵にして、脱炭素だ、ゼロカーボンだ、成長戦略だ、とスローガンを叫んでいる。騙されているだけ、だろうが。そんな意識もなく、右往左往しているだけか。

インターネット検索するとグレタ女史の記事が溢れている。アスペルガー(発達障害)だと言う。なんか国連で演説したりして、スターになっている。まさかこんなスピーチで世界政治が動くわけないわな。日本だけと違うか。メリカやロシアの対応を見れば分かる。「ドイツに習え」、この言葉は日本ではあちこちで聞かされてきた。

学者や環境運動家の常套句よ。「ドイツでは上手く行っている、日本でなぜそれができないのか、そのことを考えるべきだ」ってさ。笑えるじゃないか。カラクリがあるんだよ。それが太平洋戦争の時と同じパターンじゃないかと言うのだ。ドイツと同じ事出来るわけないだろう。大体、カーボンゼロ(0)なんて妄想、幻想だよ。

五右衛門風呂で、薪で風呂も焚けんのかい。石炭焚いたらあかんのかい。無理なんだよ。風もないのに風力発電が回っている。誰もそれがオカシイとも、ヘンだとも感じない。フリーエネルギー? 地球は自転しているでしょ。すべては自然現象なんだよ。カルトの催眠術やで。それを総理大臣、以下、国策としてやっている。

被害者は認めない。被害を訴えるものは精神疾患のものと言う。環境省や総務省の担当に聞くと酷い言葉が返ってくる。これが公務員かいな。ぐっと下がって、由良町役場に聞いてみろ。最初の東伊豆町でもよい。今は全国に風力被害地があるから、同じ答えを聞かされるで。「被害はありません」とな。

世界の各地では、地域の人が協力して風力反対を訴えている。被害に抗議デモを行っている。しかし日本ではどうだ。「土砂崩れが心配です」と言っている。御用学者を担いで、普通の人には被害はありません、と繰り返す。今では私一人が風力発電の被害を訴えている。低周波被害、健康被害だ。

日本人は1.2億人ほどいる。誰もヨーロッパ人のように、道徳を持てないんだろうか。彼らは日本人を見てcrazyだと思っている。KAMIKAZE、 MINAMATA、 FUKUSHIMA、いらんとこで日本の特色が露わにされている。すべて同じパターンだ。国による強制、弾圧、人々の無気力、無関心。アホにされるだけで尊敬はない。

日本でも風力発電に反対しないか。アホにされっぱなしじゃ詰まらんで。外人さんにアホにされるんやで。私は違うからね。