風力発電を考えると、バイアス、心の歪が見えてくる。

すべてではないけれど、風力発電の低周波音の被害に遭うと、同じ言葉を聞いてきた。被害者も、それを不気味そうに見る人々にもな。断絶がある。これほど厳しい住民意識もない。何の反応もない被害者もあって、単なるボケか、周囲の不条理な展開に言葉を奪われてしまったのか。もう人間じゃない。消えていくばかりよ。

有害な低周波音の被害、風車病は谷口愛子さんのメモがアップされているから、どんな苦しいものかは見た人は多いだろう。『Wind Turbine Syndrome』にも被害者の呻き声が記録されている。どちらも非難轟々の告発だ。私は被害者だからその苦しさがよく分かる。家族に風力被害者がいたから転居したとか、小さな子供に影響があったら悪いからその地域から去ったとか。

世界で同じ被害状況を見る。日本が特異なのは、住民感情の偏執、バイアスだ。誰でも被害にあったら嫌だから、原発とか、工場が誘致されたら反対する気持ちになるでしょ。ところが日本では、どうしても町の発展、発展と笛吹、太鼓持ちが幅を利かす。議員らの汚いことよ。こんな者を信じて選んでいる人々の実態がある。

それが無関心、関係ない、と言っては笑っているだけの社会風土を構成している。もともとがそれだけの人間でしかない。ついに日本では民主主義の意味を問うことはなかったのだよ。だって上から与えられたものだから。民衆はありがたがって、這いつくばるばりよ。昔、「餅播き」という風習があって、家を建てたときとか、祭りの日に高い台の上から集まった人々に餅を撒いて喜ばれていた。

最近はめっきり見ないね。餅も食べなくなった。みんな、あんなに餅が大好きだったじゃないか。餅播きが楽しかったじゃないか。あれが原風景として、人々の欲望とか、笑いの姿を見ていたものさ。年寄りも子供も一緒になって参加したからね。そんな地域社会が、被害に苦しむ人を憎しみの目で見る。谷口さんは「私は恥ずかしい」と言った。

風力被害は、誰が被害者になっても可笑しくはない。男も女もない。子供だって、成長過程で何もない、とは言えないだろう。幼児には何が被害なのか、苦しいことなのかを言葉として表現できない。由良町の保育園は畑地区にあって、風力発電の真下にある。周囲の人々の中には重症の被害者がたくさんいてね、死んでいったことはみんなが知っている。

ホラー映画みたいなサスペンスだよ。もちろん他所の、隣町の幼稚園に通わせた親もいる。議員たちだ。この悪意には参ったね。畑地区の人は喜んでいたけどな。それほど社会、個人のバイアスが効いていた。批判は許されない。扇動、スローガン、町の発展というばかりよ。「考える会」という摩訶不思議な秘密結社に恐怖政治の恐ろしさを見る。

次々と被害者が死んでいく。その人たちを指折り数えて話し合う。カルトやないか。2019.2/7日のページにはそんな恐ろしい場面を録音してアップしている。真っ黒けだよ。主催者は悪意をもって被害者たちを洗脳しているのだった。このマニュアルを日本人たちは見て知っている。「被害があっても言葉にしないで日常生活を続けてください」イエスキリストじゃあるまいに、心理コントロールは手慣れたものだよ。

もちろん暴力の弾圧も並行してある。絵に描いたディストピア。【ウソつけっ】と人々は言う。風力被害は言葉にしてはならないのだ。これって47年前に聞いた水俣病の時と同じセリフやで。日本人特有のバイアスかい。そうとも言えるし、権力側が少し力を籠めると、あっけなく人々は変貌してしまう。フクシマで被爆した人は大変だったでしょ。

日本の公害はみな同じ対策をされる。ボロクソだよ。人々はそれが面白い、ように導かれる。本心をさらけ出すのだ。人の不幸が面白い。とくに、あの家のものは悪いと言われている奴ほど、悪さが卓越する。昔からの言い伝えは本当の事だった。ただ、今回の風力被害では、普通だと思っていた人たちでさえ、被害者をあざ笑って喜んでいた。

社会全体が、大きく変貌していたのだ。ヨーロッパやアメリカの風力反対を伝えても、彼らには全く通じない。彼らの心には「オマエなんかに騙されるかい」という強固なバリアが固められていた。賢いと思った人でも変質者のように被害を否定するからね。国がやる社会政策とは、こうまで精神を破壊するんだよ。ナチスドイツの大量虐殺を知っているだろう。

彼らは罪のない人を大量に殺しても罪の意識なんか何もなかったのだ。今も変わらずそうなんやで。ドイツ人が悪いのか。いや、そのように仕組まれたのだ。それで精神まで大量殺人が透明化されてしまった。「私たちは知らなかったんです」とは、世界に知られたウソ言葉だよ。同じ原理が由良町にある。

まだまだ被害者の大量殺人には気が付かないけれど、人々は笑いものにして喜んだ。この事実はこれからも変わらない。彼らに罪の意識はない。国家犯罪だという所以だ。誰にでもある心の歪が、社会政策として被害者の弾圧に利用されている。権力側にいると思い込む人のカラッポなことよ。アホでしかない。

問題は、由良町で私一人が風力発電の低周波被害を訴えていることだ。全国でも私一人だけどな。世界では、とても珍しい快挙なんやで。『MINAMATA』と並んでな。