風力発電は人間を破壊する。

閉じられた空間、由良町での風力被害を訴えて来た。これだけ情報が飛び交い、人々の交流が自由にあるように思えても、仕掛けられた罠、社会操作の陰謀には誰も立ち向かうことができなかった。汐見文隆医師、小林芳正教授が低周波音被害の実態を証明したのはs57年の西名阪自動車道・香芝高架橋の低周波訴訟においてであった。当時の橋梁設計は未熟でな、振動が烈しくて疲労破壊や補修ばかりしていたものよ。

経済設計を追及して、軽くて早く出来ることが求められていた。毎年のように設計指針の記述が変更されていた。私のように大学で土木科を出たものなら皆知っているでしょう。必修だからね。騒音測定の『環境』講座は選択だったけど。私はどちらも取った。だから小林先生の論文を見た時、アッ、知っていると思ったんだよ。私が風力発電の低周波被害に立ち向かうことになった時、小林先生に連絡するとすぐに会ってくれた。

奇跡のような、有難い出会いを賜った。他の学者たちはまるでダメだったからね。拒否され、アホにされただけのことだったんだよ。私がどれだけこの二人の先達に感動したことか。きっと歴史にその名を刻していると思っている。コロンブスの卵じゃない。誰も有害な低周波音を測定して、これが健康被害の原因だと言わないからね。これが問題の核心だ。海外の風力反対も、抗議デモも、これが理由なんだよ。

発電効率とか、自然破壊なんて、枝葉の詐欺を言っているに過ぎない。風力発電は、どこを切り取っても嘘だからね。批判したらボロクソだよ。だからって、問題の数々を拡散してよいわけではない。あれもこれも、といろんな意見を言っているうちに、肝心の風車病、人的被害が薄められてしまう。「その事だけにこだわってはダメですよ」なんて批判されるけど、それも被害隠ぺいのためのウソだ。お花畑議論だね。

「土砂崩れ」だの「河川の水が濁る」とか言ってね。それは事実だとしても、低周波音の被害じゃない。その連中はスパイ工作員だ。世論工作、心理コントロール、地域対策の罠やね。今も由良町の周辺では声高々にそう言っているから、嘘つきゴンボ、と嫌で仕方ない。風車病に苦しんでいるから、そんな悪党の罵声に遭うと胸に突き刺さるんだよ。公害は何にせよ、被害者になったら弱いものだよ。それを叩きまくって虐待する。

抵抗できないからと言って笑いものにして喜んでいる。とても人のすることではない。昔ナチスがユダヤ人を笑いながら殺していたのと同じ心理だ。国家権力の手先になると何でもできる。人間の破綻なのにそれが分からない。サイコパス、残虐性が強調されて、理性が殺人に向かうのだ。彼らはそれが正義だと思っている。「問題の大きさを取り違えてはならない」と言っている。地球を守るんだ、というからね。

私には狂人としか思えない。そんな悪党に地域の人々が迎合するからね。短絡的に仕組まれた人物破壊に大喜びをするんだよ。この辺の心理操作は見事だった。狭い由良町の人間関係は、まるで純粋培養されたみたいに、ヒステリックに沸騰していた。地形的にも狭い谷あいの町だからね。定在波と言って、有害な低周波が地域一帯に閉じ込められて共鳴していた。その被害範囲は当初見ていたのよりも広くて、段々に町民の間にも被害状況が理解されていたんじゃないか。

もはや私が近付ける人はいなくなっている。村八分だからね。h23年の12月から、h24年にかけて一瞬だけ、被害者たちの話が聞けた。あとは地域対策でモノ言えば唇寒し、弾圧の対象になっていた。孤立化、引きはがし、暴言、ボロクソな嫌悪を見せられる。悪党ほど悪かったよ。これには笑ったし、聞いていた通りの正体を現実に見た。「オマエは間違っている」とな。それはそれは、と恐れおののく。

カネを払っても、こんな感動的なドラマは見られない。よく分かりましたよ。私はこんな個人的な気持ちを書いているけれども、他の被害者はもっとすごかったからね。そのことはぜひ伝えておかなければならない。人々は「アホよら」という。由良町ではそう決められていた。私はアホの代表よ。しかも、被害者たちはそれぞれに引き離されている。決して協力なんかしない。悪口の塊に、何のために怒っているのか分からないんだよ。

心の中までいいように操られるんだね。マニュアル通りだ。タクトを振る人、実行犯、周囲の取り巻きが何重にも張り巡らされる。h24年の4月には、谷口愛子さん宅に11人の古い友人知人が来て、「由良さんが、谷口さんが気が狂ったと言いふらしている」と伝えて来たそうだ。何があったんだろうと電話で伝えてきた。疑心暗鬼になったらアカン、と。まもなくして「出て行けっ」と叫ばれるようになっていたけどな。

それでもh28年の最後の時まで電話があった。由良町畑の自宅に帰ってこなければまだ生きていたかもしれないのに。由良町では風力は、すっかりタブーになっている。言ったらアカンのや。何もない。オマエだけや。いつかミナマタで聞いた言葉がそっくり繰り返されていた。ジョニーデップの映画『MINAMATA』は日本人には分からないらしい。人間らしさとは何か。人の尊厳はないんかい。日本人だけ、なんでこうなんや、と思わないか。

風力のトリックじゃない。我々日本人の精神の有様が問われている。「Stop wind turbines !」(風力発電を止めろ)と言おうじゃないか。人間として正直な気持ちを持とう。人間の証明やで。