ある科学者と話していて、通俗解説でも、言っている内容は至極もっともなことを言っているので読んでみたら面白い、と教えられました。
アメリカやヨーロッパでは、超低周波には人間に被害を与える成分があることは一般に知られていました。さすが留学されていただけに情報のキャッチが違います。
日本にいると、世界の出来事やニュースが直接詳しく伝わることはありません。環境省の報告書のように、異常な編集を行っていることが多々あります。
海外には被害報告や被害の研究は見当たらなかった、などとよく書くよ。厚顔無恥。
由良町だけでなく、近くの下津町にも、全国の風力発電地域にも、低周波により被害を受けて苦しんでいる人がたくさんいます。
大体100人中、1人か2人。ひどい地域では、5、6人いるだろう。
耳が痛い、耳鳴りがする、頭が痛い、目まいがする、しんどくてしょうがない、苦しい、様々な被害に耐えて日々を過ごしています。
少数だからと言って、無視してよいものか。何が地域活性化。何が地方創生だ。誰も責任をとらない。社会の荒廃が進む。農村が衰退して、環境が破壊されていく。
風力発電のイメージ宣伝は、いくら大量に繰り返しても無理なのだ。地域に大きなダメージを与えていることは明白でしょう。
恥ずかしい人権蹂躙は止めてもらいたい。
Technology and Popular Science
Could A Sonic Weapon Make Your Head Explode? 音響兵器で頭を破裂されられるか?
Infrasonic sound can have very unusual non-auditory effects on the body. But does it kill?
超低周波音は人体に聴こえ以外の異常な影響がある。だが、それで人を殺せるか?
By Seth S. Horowitz Posted November 21, 2012 せス・S.ホロヴィッツ、2012.11.21発表
ブラウン大学生物医学館に「地獄エレベーター」と呼ばれているエレベーターがある(もう直っているかもしれないが)。
地獄というのは行く先のことではなく、天井についているファンのブレードが曲がっているためにおこることだ。このエレベーターは古くさい代物で、2x2x3mの箱で、ぶんぶんいう蛍光灯がついていて、低周波の完全な共鳴箱になっている。
エレベーターのドアが閉まるや、耳に(もしコートを着ていなければ身体に)4Hzの脈打ち以外、何も聴こえなくなる。ほんの2階ほど動くだけで、人はすっかり酔ってしまう。ファンはとくに強力なわけではない。
ただ1個のブレードが壊れているだけで、空気の流れがこのサイズに合う周波数に変えてしまったのだ。これは、振動音響症候群といわれるもので、液体の詰まった人体のいろんな部分に対する聴こえ以外の超低周波音の影響である。
(訳注:ここには周波数に関して誤解があるようだ。4Hzの音波の波長は430m/4=107m位で、半波長が共鳴に関係するとしても53m。2mや3mの箱で共鳴するはずはない。40Hzなら、430m/40=10.7mだから、半波長は5.3m。
エレベーターのサイズに近づき、何かおこる可能性があるだろう。だが、むしろエレベーターを収納しているタワーの高さの方が関係あるのではないか?それなら7-8階で53m位にはなり得るから、4Hzの共鳴も起こりえよう。
人は通常、超低周波音を音とは考えない。人は88-100dBのレベルの音なら数Hzまで聴くことができるが、20Hz以下となると、音としては情報が得られなくなる。なにか感じるとしても、それはおよそ圧力波が脈打っているような感じである。
140dB以上の強さになると、痛みを感じるようになる。だが、超低周波音の第1義的影響は耳に対してではなく、身体の他の部分に対して働くことである。
超低周波音は人の全身に影響を与えるので、1950年以降、軍その他の組織、主に海軍とNASAで、ノイズの高い大型の宇宙船に収容された人への低周波振動の影響を知るため、真面目な研究課題となった。宇宙船には巨大な脈打つモーターと、宇宙へ飛び立つロケットの先端の振動があったからである。
どの軍事研究とも似て、それは当て推量とねじ曲がったうわさの種になる。超低周波兵器の恥ずべき開発者に、ロシア生まれのフランス人、ウラジミール・ギャヴローという研究者がいる。
当時の通俗メディア(およびたくさんある真相調査under-fact-checkedウェブ)によれば、ギャヴローは彼の実験室で、あるとき通風器のファンが停まったとき船酔いの報告がなくなったらしいということから研究を始めたのである。
彼はそれから人に対する超低周波音の影響について一連の実験を始め、(報道によれば)超低周波音を吹きつけられて超低周波音により内臓が損傷し“死の袋”から人を救う方法から、超低周波音で人の器官が “ゼリー状になるという研究までやった。
166dBまでに、人は呼吸に問題を感じるようになる。ギャヴローは多分特許をとり、それらは政府の超低周波兵器・秘密計画の元になったと思われている。見ることのできるウェブ簡単に信じるなら、これらは音響兵器に決定的に資格を与えている。
しかし、もう少し深く探ってみると、ギャヴローは確かにいて、音響兵器を研究したが、彼は人を低周波(超低周波ではない)に曝す実験をしたことについて、1960年代に2・3の小論文を書いているけれど、想像されるような特許は何もとっていないことがわかった。
彼の研究に言及している超低周波音についての新しい論文で、複雑な仕事についての手がかりを述べるときに出てくるだけである。陰謀の年代記にまで彼の仕事が残った理由は、私個人としては、“ウラジミール・ギャヴロー”が狂える科学者としての偉大なあだ名を獲得したからではないかと思う。
陰謀問題はさておき、超低周波音の特性には兵器としての可能性がある。超低周波音の低周波数はとその長い波長は、身体を回り込み、あるいは貫通し、振動圧力を生じることができるからである。周波数に応じて、身体の異なる部分を共鳴させ、そこに異常な非聴覚効果を起こすことができる。
例えば、比較的安全なレベルの(<100dB)の音が19Hzで起こすとする。あなたが非常に良質な低音スピーカーsunwooferの前に座っているとし、19Hzの音を鳴らさせ(音響プログラマーに伝えて、可聴音を19Hzに変調させればよい)眼鏡とコンタクトを取り外すとする。
あなたの眼球はびくびく振動するだろう。ヴォリュームをあげて、110dBに近づけると、あなたは視野の周りに色づいた光が、そして視野の中心におどろおどろしいグレイの領域が見え始めるだろう。それは19Hzが人の眼球の共振周波数だからである。
低周波振動は、眼球の形を変形させ始め、網膜を押し、桿状体と円錐体rods and conesを光でなく*、圧力で活性化させる。この非聴覚効果は超自然の民間伝承でも知られている。
1998年に、トニー・ローレンスとヴィック・タンディは心霊研究学会誌に“機械による幽霊”なる論文を書いた。そこではいかにして“お化け”実験室物語の根拠に到達したかが述べられている。
実験室の人々は、“お化け”のようなグレイの形が見えたのに、そちらに顔を向けると消えてしまうのだった。その室内を調べると、換気扇が18.98Hzで共鳴しており、その周波数はちょうど人の眼球の共振周波数であることがわかった。換気扇を停めると幽霊も消えた。
頭を破壊的なまで共振させるには、240dBまでの発生源を用いなければならない。この時、頭は上からなぐられたぐらい速く揺れる。身体のどの部分も、体積と構成に応じて、十分なパワーを与えれば固有の周波数で振動する。人の眼球は、液体の詰まった卵型体である。
肺は気体の入った膜、腹部は多種の液体、固体、気体で満たされたポケットである。これらすべての構造は、力を加えられた場合、どれぐらいまで伸びられるか限度があり、振動でパワーを十分供給すると、取り囲む空気分子の低周波振動と一緒に伸びたり縮んだりする。
超低周波音はよく聴こえないので、源がどれぐらい強いかわれわれにはわからない。130dBで、内耳は正常な聴こえには関係なく直接圧力変形を始めて、言葉の識別能力が影響を受ける。150dBで、人々はめまいと全身振動、そして通常は胸部と腹部の振動を訴えはじめる。
166dBに達するまでに、人は低周波のパルスが肺を衝撃するのを感じ始め、177dBで、超低周波が0.5~8Hzの場合、異常なリズムで人工的な呼吸が誘発されるのを感じる。おまけに地面などの基礎から、振動が骨格を通じて全身を伝わり、その結果、全身が上下に4-8Hz、水平に1-2Hzで揺すぶられるようになる。
この種の全身振動はいろいろな問題を引き起こす:短時間の暴露では骨および関節の障害、慢性的な暴露ではめまい、視力障害など。超低周波振動は環境中によくあって、とくに重量機械の運転では多く発生するので、国際健康・安全組織がこの種の超低周波刺激への暴露の限界のガイドラインを決めるようになった。
Ear-piercing sound 耳を刺す音
身体はいろいろな部分が共振するので、もし特定の低周波共振を目指して実際的な超低周波兵器を作ることが出来て、重い増幅器を持ち運んだり、対象者をエレベーターボックスに閉じ込めたりする必要なしに、共振を非常に破壊的に利用することができる。たとえば、私が狂った科学者だとし(誇張しての話だが)、音を使って人の頭を破裂させる武器を作りたいとする。
ある型の補聴器を使って共鳴伝播を起こす。ドライな人の頭蓋(身体から切り離され、机上に置いてある)は約9-12kHzの共鳴周波数を持ち、それより少し低いピークを14-17kHzに、またもっと低いピークを32-38kHzに持つ。この周波数は、低周波音を発射するための、かなり大きい発射装置を持ち歩かなくてもよい便利な音である。それらは超音波でもないから、頭を破裂させるために頭蓋にグリースを塗る必要もない。
したがって、最大の2つのピーク9と12kHzとで140dBを発する音響発信機を使って、ただ頭が破裂するのを待てばよいのか?そう、それにはいさか時間がかかる。実際、机上のドライな頭蓋が震えだす以上のことは起こりそうにない。生きた頭には、何かいらつく音がどこから来るのかなあと、あなたを振りむかせる以上のことは何も起こらないだろう。
私は事柄を盛り上げようとし、極悪人を追い払おうと望んでいた。ところが実際は、あなたの頭蓋はその周波数で一番揺れるかもしれないが、それは柔らかく濡れた筋肉や、膜に囲まれ、その周波数では共鳴しない脳や血液が詰まっていて、ステレオスピーカーの前のぼろきれみたいに共鳴を減衰させる。
実際、生きた人の頭部をドライな頭蓋の代わりにおいて研究すると、12kHzの共鳴ピークは70dB低くなり、最強の共鳴は200Hzになり、しかもそのピークはドライな頭蓋の最高共鳴より30dBも低くなる。頭部を破壊的に共振させるには、240dB程度の発生源が必要だろう。だが人の頭を発信機でひっぱたいて目的を達した方が早いだろう。
だから、われわれは危険にさらされた頭部を守るために超低周波を使えないし、友人を悩ませている”茶色の音”を見つけられもしないけれど、超低周波音は、あなたが非常に高パワーの空気変位源を持つか、あるいは閉じられた空間内で長時間それを運転できる限り、生体に潜在的に危険な効果を起こすことができるのである。
音響兵器についての楽しみを妨害してすまない。私はいつでも何個かのスピーカーを実験室につないで、問題を調べ、悪い奴を追い払わせたいと望んできた。だが、大抵の音響兵器は過剰というよりもっとオーバーだった。
長距離音響発生装置LRAD(Long Range Aoustic Device)のような装置が存在し、有効な妨害物になるけれど、これらさえ大きな制約がある。手持ちの音響分裂機を実現するには、強力な源と変換機技術の開発が必要で、まだのかなりの問題解決を待たなければならない。だが未来における音響の応用には、ものを破壊する能力よりも面白い見込みがある。
*暗い中で目をこすると、眼内閃光(眼閃)phosuphenesと呼ばれると類似の光が見える。
ユニバーサル・センス:聴こえはいかにして心に映じるかセス・S.ホロヴィッチPhD.(ブルームスバリーUSA2012)より許可を得て引用する。ホロヴィッチは神経学者で元ブラウン大学教授。音楽、音響設計、音響ブランド化の神経知覚と神経物理アルゴリズム(算法)を用いて音響設計、や相談に応じる最初の会社の共同設立者。既婚、音響芸術家。チャイナブルーとワ―ウィックの暮らし。RIThe Universal Sense $15