世界常識というものがある。道徳や倫理観がある。キリスト教やイスラム教など、宗教が伝えられるのはそういった精神性だろう。日本だって、神社やお寺があるから、相応に宗教心は浸透しているだろう。奈良県へ行けば、いろんな種類の宗教施設がある。白ヘビを祭っていたり、卵を置いてきたりとか、奇妙な物語にゾクッ、とした人もいるでしょ。カルト邪教は別にして、それで何らかの安心があればよしとする。
最近でも京都市の安倍晴明で魑魅魍魎退治が人気だ。まるで精神病やないか。妖怪の気配を感じるかい。私も気が小さいから、夜は怖いけどな。それで思うんだよ、なぜ日本人だけが風力発電反対と言えないのか、被害に抗議できないのか、とな。表面上は、もう各地で「風力反対」と言っている。ところが中身を見ると、ペテンの環境運動会、地域対策の心理作戦になっている。
h24年の初めから、由良町に来たジャーナリストたちが言っていたことだよ。「あの人たちは何者で、いったい何を目的としているのか。それを知ることが先決でしょう」と。このセリフも、私のページでは何回となく繰り返して主張してきたことだった。北海道や東北地方だけでなく、全国で被害を否定する御用学者を担いでワッセイ、ワッセイ、とやっていた。直接に「土砂崩れが風力被害だ」という。
「一般の人には分からないことですよ」と言っている。主催者や参加者は、いったい何者なのかとお祭り騒ぎを見るのだった。タダの風力祭りだよ。あたかも風力被害を訴えながら、ドンドンと地域を風車やメガソーラーで覆っていく、そんなおバカな地域もあったでしょ。たぶん本当に被害者がいて苦しんでいるだろうに、それもカネ儲けのダシにして喜んでいる。カネの亡者よ。
日本では、環境運動とは再エネのことだったんや。誰かが本当の事を言ってもいいんだけどな、ジャーナリストたちも逃げ飛んでしまっていた。その程度の薄っぺらい正義でしかなかったんやで。由良町の風力被害を見て、谷口愛子さんらの弾圧風景を見ても、周囲では誰一人として危機感とか環境意識を言葉にする人はいなかった。誰でも事態の深刻なことは知っているんだよ。
それを笑いものにして喜んでいるんだからヒドイものさ。ちょうど水俣病の仕組みに似ていたもんだから、それらの本を読み漁った。なんとインターネット検索したら、環境省は水銀被害を否定していた。h24年の事だから、今はもう随分と優しい表記になっている。裁判は今も続いている。被害者に対する虐待は、読んでいて恐ろしくなる。だから水銀被害を訴えられないんやね。
何されるか分からないし、人間失格の烙印を押される。風力被害者もそうやった。「被害を訴える者は精神疾患のもの」なんやて。低周波被害の苦しみと過激な弾圧、虐待に泣き叫ぶ人がいた。それを差別言葉で人々は笑う。たまらんな。どっちも、どっちでな、被害者も、加害者の弾圧側も、仕組まれた策略なんやで。水俣でもそうだったでしょ。差別地が始まりだった。
だからこんな大層な公害に発展したと原田正純は書いている。簡単に言えば、食中毒事件で、海の魚を食べなかったら良かったのだ。そんな事は誰でも知っていただろうに、なぜ腐った魚を食べたから、になってしまったのか。同じ精神性を由良町でも見た。私は風力裁判でひどい目に遭ったから、もう彼らに味方することはない。ほっとけ、相手になったらアカン、と言ってくれた親父の言葉の通りだと思う。
次元の違う世界を見ただけだ。世間知らずの私にはいい勉強になった。人々の悪意や差別視の酷さもな。こんな被害地域の有様が、なんで他の町でも繰り返されるのかと思う。その地域に対する蔑視、差別意識なんだろうかね。下津町大窪地区へ行ってみたら分かるけど、百姓たちは笑っていたで。広川町でもそれは同じで、私は怒られたよ。日高町や印南町へ行くと、暗闇かいと思った。
百姓車の軽トラに乗っていくからね、私の身なりを見たら同じ百姓のオッサンに見える。いや、そろそろ警戒されているか。タブー視する人々の気配が分かる。被害者は、いらない人、生贄なのだ。笑いものにして、早く死ねばよい。優生学、それよりも地球温暖化とか脱炭素のための社会リスクが浸透していた。問題の大きさを取り違えてはならない、という。
まさか風力発電を止めろ、とか、被害者がいて苦しんでいる、なんて言葉も意識もない。日本人だけ、世界の常識とはかけ離れている。だから「MINAMATA」病として、その特殊性が世界用語になるんだろう。TUNAMIとか、FUKUSHIMAとか、日本を表す言葉だ。嫌な感じ。「風力発電反対」、「風力発電被害」と検索したら、AI(人工知能)とやらの記事がトップに出ている。コロッ、コロッ、と言葉が変わる。
何を意味しているのかと思わないか。人為的なミス、心理コントロールしているつもり。日本人の精神性よ。島国根性なんやね。鎖国主義とか。単に奴隷化されているだけなのにさ。私とは違う人々の群れに慄いている。全体主義でもないだろう。意思も思考も無くした日本人の社会を見ている。風力発電の地域へ行って話してみたら分かるで。そんな気力もないか。日本の凋落を見る。被害者の不幸が面白い。