6月議会、一般質問要旨

6/13日、私が風力発電の被害を訴えてから、なんと27回目の抗議の一般質問でした。6年半にもなる。畑中町長は、冒頭、あざ笑っていた。

私は水俣病の日吉フミコ議員が13年も抗議を続けたこと、富山のイタイイタイ病は被害の隠ぺい、被害否定の歴史であったことを知っているので、そして汐見先生らのご苦労を知っているので、及ばずながら人権の尊重こそが行政の理念ではないかと訴えました。

傍聴席には珍しく婦人会などの30人ほど方が来られていました。ヤジはありませんでした。

答弁の様子を写した動画もありますが、プライベートがあることを理由にアップ、公開が禁じられています。議会が、隠ぺい、圧力を加えています。裁判に訴えるそうです。なんせ国策ですから怖いものなしです。

町長答弁は、いつものように嘘八百でした。被害者を弾圧することがうれしくてならないのです。ヒトラーの大虐殺、スターリンの大粛清、権力者は人間の皮をかぶった獣となるのは歴史が証明しています。

そして同席している議員たちの被害否定と私への弾圧のすさまじさは「小説より奇なり」、金を払ってもこんな体験ができることはありません。

もったいないので来年の議員選挙には是非たくさんの立候補者が出てくることを期待しています。選挙がないと風通しが悪いでしょう。

今回は太陽光発電の被害についても質問しました。議員たちからは「太陽光発電は太陽光を吸収して発電している。光が反射して目に被害があるはずがない。

被害など聞いたこともない」と何度もしつこく叫びに来ていました。看板にそう書いて宣伝すればよいのにね。

地元新聞の記事には「ヤラセ記事」がたくさん記載されていました。全国的に有名になっています。笑い話として。

風力発電による低周波被害、健康被害について

私はH.23年12月議会から一貫して風力発電による低周波被害、健康被害があることを訴え続けていますが、最近、全国で風力発電の建設、そして反対が地域住民との間で社会問題となってきています。

風車建設中止となった地域がたくさんあります。由良町は風車病被害の先進地として、伊豆半島や愛媛の伊方などとともに有名になっています。被害者が、低周波被害の体験を詳しくそれらの地域に伝えたからです。

風力発電を建設すると何が起こるのか、被害者となって苦しまないと本当のことは分かりません。

本人の体質にもよるのですが、医学的には内耳の器官が損傷して、風力発電の低周波空気振動、気圧変動に敏感になっているためだという診断もあります。

被害者が由良町を離れると楽になることは最初から分かっていました。症状はいわゆる「不定愁訴」に似ていますが、本人のホルモンのバランスの狂いによるものではなく、低周波音による「外因性の症状」なのです。

和歌山市の汐見文隆医師は、風力発電を建設すると必ず風車病といって低周波被害症候群が発生することを注意してくれていました。

汐見先生は全国で被害調査を行って、何冊もの著作にまとめられています。由良町の風車被害に関しても、何度も心配していただきました。

今、私が由良町議会で風車被害、低周波被害を訴えて、早急な対策を言葉にできるのも、汐見先生のご指導のたまものだと思っています。

最近では、汐見先生とともに低周波被害に取り組んでこられた京都大学名誉教授の小林芳正先生が、風力発電の発する特異なピークを持った超低周波音に顕著な被害成分のあることを論じています。

同じく札幌医大の山田大邦先生も、風力発電独特のピークを持った低周波測定を行い、風車の回転に合わせた圧力波形があることを論じています。

要は、風力発電が出来たから、このような自然界にはない、人工の、有害な気圧変動が繰り返され、低周波被害に苦しむ人が出てくることになったと証明しているのです。

ヨーロッパやアメリカにも、汐見先生、小林先生、山田先生の研究論文と同じ趣旨のテーマ、内容のものがたくさん発表されています。

そして、風力発電の被害地域、計画地域では、たくさんの反対運動が起こっています。これは日本のことだけではなく、世界中で共通の被害が確認されているのですから、否定のしようがないのです。

前回、3月議会では、オーストラリアの行政裁判所(AAT, Administrative Appeals Tribunal)では、風力発電による健康被害は「病気への道」(pathway to disease)だと裁定したことを紹介しました。

これは裁判所の裁定ですから、低周波音公害なんて根も葉もないことで実在しないとは言えないということです。去年の12月のニュースでした。

さて、最近、テレビを見ていて、アメリカのハリウッド映画で有名なデカプリオの出演している環境ドキュメンタリーを見ました。

たまたま食事中に放送していたので、地球温暖化のキャンペーンだろうと思っていました。オバマ大統領やバチカンの教皇までツーショットで会話が出てきたので「おやっ?」と不思議に感じたものでした。

オバマ大統領やローマ教皇は世界のトップリーダーです。なぜ、こんな番組に出演しているのかと、驚いたものです。あからさまな政治利用でした。

過激な温暖化恐怖と、再エネ推進がテーマでした。大変な制作費がかかったと思います。

気になったのでインターネットのyoutubeで検索しますと、デカプリオの発言の否定と、ひどさを訴える動画がありました。

世界では、有名な出来事らしいのです。やらせ、として。外国のことを笑ってはいられません。日本でも、まったく同じ宣伝が大々的に行われているのです。

新幹線の扉にまで風力発電のコマーシャルが貼ってありました。かなり高価なプレートでした。

環境省の報告書などでは、この10年、風力発電による低周波被害が全国で確認されているにもかかわらず、時間延ばし、被害否定の報告書が続いています。

水俣病の時と同じです。富山のイタイイタイ病でも同じような経緯がありました。「架空の公害」とか、隠ぺいと被害否定の歴史であったと伝えています。

「風力発電には卓越した周波数成分はない」などの明らかなウソを堂々と書き記しています。

インターネットで「風力発電、低周波被害」と検索すると、環境省のページを筆頭に、被害を否定するページであふれています。相当な費用がかけられていることが分かります。

なぜ、これほどまでして被害を否定しなければならないのか。黒いものを白と言い換えなければならないのか。よく考えてほしいのです。

水俣病の時も、イタイイタイ病の時も、同じやり方で否定をしていました。隠ぺい工作です。日本の再エネ促進賦課金は11%程度です。

全国的に集計すると2兆1千億円とも言われています。ドイツでは、その賦課金は30%らしいです。使ってもいない電気に対して、なぜこんな余分な金を支払わなければならないのか。

今回は資料として、経産省のエネルギー白書にある電力量と、風力協会の風力発電量のグラフを用意しました。日本の電力量は一年間で10の12乗kwhです。(10∧12kwh)この内の3.2%が風力や太陽光発電の新エネ等だと記されています。

次に、風力発電量は3400MWとあります。単位が違うことにも何か秘密がありそうです。(3400×10⁶W)1kwhは1000Wで、1kwhは1000Wを1時間使った場合の電力です。

1日に10時間、それが1年間、つまり365日、稼働したとして、3650時間をかけてみると、3400×10⁶×3650/1000  =  1.24×10∧10 kwh全電力量の大体1%ほどですね。

実際は、稼働率、設備利用率は20%程度ですから、さらに小さな数値になるでしょう。こんなものが主力電源だ、などという人は宗教家というほかないですね。

それも常時、発電しているわけではありません。風任せ、気ままな不安定なものです。誤差の範囲と言われる根拠です。

日本の風力発電は、役に立たない微々たるものでしかないのです。再エネ賦課金以外にも、建設に際して多額の補助金があります。

「補助金ビジネス」という、こういう情報ばかり配信している業者さえいます。風力発電を建設することで、何か良いことがあったでしょうか。風というものは自然のものですから、エネルギー代はタダのはずです。

風力発電が出来たので、電気代は安くなりましたか?明らかに高くなったでしょう。石油や石炭の消費量は減りましたか?そんな話は聞いたことがありません。

広大な山々を切り崩して、自然環境が守られましたか?風力発電を見て、自然環境の保全だと思う人は誰もいないでしょう。

前回、3月議会でも示したように、山田大邦先生は、風車の回転に合わせて30db、1.000倍の気圧変化が繰り返される様子を圧力波形として明確に測定、観測しています。

この空気振動、気圧変動こそが風力発電の低周波被害の原因です。すでに関係者は誰でも知っていることです。

今回の風力発電被害では、地球温暖化の恐怖心を煽り、石油資源の枯渇危機を煽り、原発恐怖を煽り、と、様々な演出、物語が吹聴、宣伝されました。「それは大変だ」というわけです。

風車被害に苦しむ人に対しても、「問題の大きさを取り違えてはならない」などと、堂々と人権無視、人権蹂躙を発言する環境運動家がもてはやされました。しかし、もうカラクリはバレています。

いくら宣伝しても嘘は嘘でしかないのです。風力発電の低周波被害で、風車病になって苦しむ人を犠牲にしてまで得るものは何もなかったのが事実でした。

由良町や伊豆半島では、風車被害の悪名だけが全国でテキストとされました。インターネットで「風力発電の被害」と検索すれば何が起こっているのか明らかです。

今日、お集りの方々の中にも、その事実を知っている人がいるんではないですか。それすらも言葉にできないことになっていますか。

ぜひ、由良町の風力発電を止めてもらいたいのです。風車建設に際しての協定書にも「低周波等により苦痛を与えないこと」と書かれています。今も、由良町では、たくさんの被害者が苦しんでいます。答弁を求めます。

太陽光発電の設置に関して規制はありますか。

私は風力発電の被害に比べると、太陽光パネルなど、よっぽど可愛らしいものだと思っていました。

ある人から、隣の空き地に太陽光パネルを設置するらしいと聞いているが、反対できないだろうかと聞かされました。
電磁波があるだろうし、夏にピカピカと照り返しがあったら嫌やないか、というのです。

私は正直言って、人間ってのは我儘なものやと思ったものでした。しかし、たまたまジャーナリストの山本節子さんのページを見ると、大規模なメガソーラーを宅地の近くに建設されて、すっかり気候が変わってしまった。

眼がチカチカして、すっかり体調を壊してしまった。健康被害と日常生活を破壊された。パネル設置区域に散布する農薬か、除草シートの劣化などで気管支炎、ぜんそくになったそうです。

どこにでも見られるように、自宅の屋根に張り付ける程度の小規模なものなら害はないでしょうけれど、田舎では、広い土地、田畑がたくさんありますから、地主の考え方一つで転用されます。

百姓の中には1kwhを40円で契約しているという話も聞いていて、ずいぶんな収入になる人もいるようです。

しかし実際、大規模になればなるほど、一つ間違えば危険性のあることも事実です。台風などの自然災害もありますのでね。

私は目が良すぎて敏感なのでよくサングラスを掛けています。ドライブの時やスキー場では必需品です。

それが毎日、自宅の周りでピカピカと太陽の照り返しがあればたまらないだろうなと予想はできます。

これまで田畑であったものが、夏の太陽、熱波を反射されてはかないません。

私は再エネというものに大きな疑問を持っていますので、太陽光パネルに対しても何らかの基準、対策が必要だと考えます。

由良町の考え方を聞かせてください。

質 疑 ①

参照値というものについて説明します。今日、提出しております3つ目の図です。この図は札幌医大の山田大邦先生の論文から写してきたものです。

日本の参照値がヨーロッパなどと比べて、どう違うか比較したものです。ポーランドなどと比べると20db近く差があることが分かります。

そもそも参照値という言葉自体が、参考にしてください、ということで、基準値でも規制値でもありません。

実際に低周波被害者の自宅で被害成分を測定してみると、ほとんどが参照値より下の領域で被害に苦しんでいることが確認されています。

風力発電なら周波数が1Hz、2Hz付近、エコキュートやエネファームなら20Hz付近と、その機械が持つ特有の卓越した周波数があって、低周波被害の原因になっていることはよく知られた事実です。

参照値は元々、実験室で健康な人、数十人に対して、短時間で、感じるか、感じないかを実測してグラフや表にまとめたものです。

それに対して、風車被害では、24時間、毎日、卓越した被害成分を持つ低周波が30dbもの差異をもって変動を繰り返しています。1000倍のエネルギー変化、気圧変化にさらされた結果です。

静かな田舎町では、きれいに先の尖った被害成分の測定ができます。自然界には、このような特異なピークを持った低周波は存在しません。風力発電だけです。

被害確率は、各地の被害報告書を見比べると、大体、100人中1人~3人程度の重傷者がいることが報告されています。100人で3人とすると、200人では6人、300人の住民がいれば9人、重症の低周波被害に苦しむ人がいることになります。

さらに重症者以外にも、音がうるさくてならない、という被害者がいます。有害な低周波成分を含んでいるからです。畑地区では、住民の20%近い人が被害症状があるとアンケート調査に答えた所以です。

低周波被害は慣れるということがありません。段々と、鋭敏になっていきます。由良町を離れると楽になりますから、どこかに旅行するときなど、本当に解放された気分になります。

ジャーナリストや各地で風力反対運動をしている人に聞くと、風車が建設された地域では社会が壊されて、引き裂かれてしまっていると答えます。

風車事業特有の公害が知れ渡っています。自然環境の破壊や、低周波空気振動の被害だけではないのです。由良町にとって、これほどのみじめな公害があるでしょうか。

参照値などという怪しい言葉で風車被害を否定して、知らん顔できるはずがありません。環境省の事務連絡にも10%の人が許容できないことがあると明記されています。

そして、その通り、たくさんの被害者が風車被害を訴えました。私には彼らの無念を訴える必要があるのです。見た者の責任です。

畑中町長は、このような怪しい参照値を根拠にして、被害はないと言い続けるつもりですか。私は現実の被害について訴えています。

ぜひ、責任ある対応を求めます。どのような解決があるのでしょうか。お答えください。

質 疑 ②

ここに今年の4月に出版された、一人の女性が被った風力発電被害の顛末が書かれた本があります。平家けい子さんと云われて、「風力発電機による低周波に暴露された人体はどうなったか」と副題として書かれています。

『女ひとりの孤独の叫び』というタイトルです。由良町の畑地区にも以前、こういった女性被害者がいまして、全国の風力被害地、風力計画地に出かけて、由良町の風車被害を訴えていたことがありました。覚えておられる方もいるでしょう。

今もインターネットに彼女の動画がアップされています。どのような被害があって、由良町役場がどのような対応をしたかを訴えています。大学教授などの知識人がたくさんのコメントを寄せています。

この本ですが、よっぽどご苦労されたんでしょう。よく書けています。ご本人が体験する以外に、このような切実な悲鳴を言葉にすることはできません。どうしても書かなければならなかったんでしょう。

この本を書いた平家さんは、決局、転居して、引っ越して、新しい土地で、新しい生活をすることになりました。海南市の下津町でも、同じように風車被害に遭ったために、和歌山市などに引っ越した被害者たちがいました。一家離散もありました。

東伊豆町など、伊豆半島では、たくさんの住民が被害を受けて、それぞれ自宅を捨てて逃げ去りました。大変な事件でした。誰も被害を補償してくれることはありませんでした。

私から見ると、まだ生きて逃げられるだけ運がよかったじゃないかと思っています。全国で、風力発電反対運動が勃発して、たくさんの風力計画が中止になっています。由良町でも6年前に同じ騒動がありました。

皆さんが知っている通りです。たまたま風力発電の危険性に気が付いた人たち、情報を得た人たちだけが風力事業の惨禍から逃れることが出来ました。「風力発電を建設されたら、もう取り返しがつかない」彼らはそう強調しています。

風車被害を否定するカラクリが分かり切っているからです。7年前の日高町では、たくさんの風車被害を訴えるビラがまかれていました。由良町とは、なんという違いでしょうか。

和歌山市の汐見文隆医師が由良町に来て、勉強会までしてくれたのにです。何が明暗を分けたのでしょうか。私は、行政の人権に対する考え方が、あまりに杜撰であったと考えています。

お粗末だったのです。由良町に風車を建設するときには、すでに伊豆や伊方、近くでは下津町、広川町で風車被害が確認されていたのです。

私はその事実を、この6年半の間、訴えてきたつもりです。事実は事実でしかありません。理性的に、あるがままに現実を見ようではありませんか。私は最初から、勇気をもって、風力発電を止めてくださいと訴えてきました。

町長、由良町に暮らす人々が、情報に疎いがゆえに、風車被害に苦しんでいます。たくさんの人が苦しみを訴えながら亡くなりました。人権、生きる権利を考えるならば、すぐに風車を止めませんか。

全国の関係者が町長の答弁を見つめています。人権を守ることこそが民主主義の基本です。風力発電を止めてください。人権の尊重こそが行政の理念であると思いませんか。