本当にカジノを作るんだろうか。

和歌山マリーナのカジノ計画は有名でな、周辺の町議会は議決してまで国に請願を出し続けていた。海南市は近くだから、当然、由良町にも被害が及ぶ。私一人が反対していた。行政が、政治家が、結託してバクチ場を作ってカネ儲けようなんて、悪い冗談だよ。海南市から由良町にかけて、山々には風力発電が林立する。そこには低周波被害に苦しむ人がいる。それを笑いものにして喜ぶ人がいる。

有田平野は広いから、いろんな人がいて賑わっているのに、環境意識はボロクソだ。近くに石油コンビナートがあって、大変な公害を経験してきたからね、欲望の時代、カネが何よりも優先されてきた。風力の被害、って、臭いも音もしないやないか。何を贅沢なこと言っているのかと思うんだろう。その多くは「土砂崩れが心配だ」と言っている。同じ言葉を、同じ順序で話してくれる。

つまり由良町で見られるようにロボット化されている。心理操作で自由に操られているのだ。全国的な現象だから、その地域の人なら気が付いている人もいるだろうにな、と睨んでいる。私でも仲の良い人がいたから、何度も聞いてみたんだよ。今はもうすべての人が裏切っている、というか風力被害に反抗する人は誰もいない。むしろ私に対する敵意を見せるばかりよ。ご自分の保身と、それが正しい選択だと信じ切っているのだった。

和歌山のカジノ計画は、たまたま反対する勇士が結集した。海南市じゃない、和歌山市に影響するからそれを嫌ったのだ。かつての繁栄が、凋落(ちょうらく)して静まり返っている。「ぶらくり町」なんて名前を知っている人はいるかい。和歌山城があって、文化的な人が生き残っていたんだね。一つの成果を見たと思っている。同じ和歌山でも、地域によって、これだけの落差、意識レベルの違いがある。

貧しい田舎を捨てて、都会に出て行くはずだよ。私でもそう思うし、三男坊の親父なんか「こんな町に住んでいられるか」と言っていた。兄弟は東京でそれなりに成功したから、羨ましかったんだろう。我家には都落ちの歴史があって、田舎暮らしに助けられてきたのにさ。勝手なものよ。しかし人々の倫理観のなさに、人間レベルの低さに驚いている。

和歌山市に住んでいれば、南の方に見える風車群なんて熊野という蔑視でしかない。じつに畿内とは、近畿とは、和歌山市までなのだ。由良町にある古刹、興国寺の山門には「関南第一禅林」書いてある。関西、関東、関南だ。その田舎地域で一番だというのだ。笑えるで。今は留守番の坊さん76才が一人住んでいる。誰も訪れる人はいないという。日本人も宗教観がなくなっているからね。

高野山だって、60年前とは随分と変わった。たくさんの外人客を見ると、真言密教とか、お大師さんとか、意味は通じないだろう。母でさえ「ヘンジョ、コンコ云うな」と言っていたけど。南無遍照金剛菩薩の事だよ。少し例えが古いか。風力被害といい、カジノ計画といい、人々の感情が荒れている。大阪でもさ、カジノに反対する人は多いんやで。単に夢洲にインフラ整備の金がかかる、だけではない。

社会が、これ以上悪くなったら住んでいられない、と言っているのだ。なにより外人が多すぎる。黒門市場に行ったら、周囲はヘンな外人ばかりで、香港やタイの屋台村みたいやで。こんなん日本やない。もうガイジンはいらん。そう思うんやろう。許容範囲、限界がある。私は国際交流は必要だと思うけど、買い物に出かけたら外人ばかりが賑わっているなんて御免だね。これにギャンブル、賭け事が社会を破壊する。

宝くじ程度にしときなよ。パチンコでも狂う人は多いでしょ。といち(十一)でカネ借りて哀れやないか。風力被害、以上に、カジノは社会を破壊する。犯罪多発の弊害はいらん。東京にもカジノ計画があるけど、どうなんだろうか。国会議員の連中を見ると、トテモ信頼感はない。前ページに書いたとおり、稚拙、浅薄、受け売りの言葉しか見られない。人物はおらんのかい、と思わないか。

今回の衆議院選挙は、議員の中身まで明らかにした。Twitter(X)の選挙を見ると、読む気も、聞く気にもならんで。その酷い現実を感じ取っている人もいるんと違うか。イギリス、ヨーロッパでも同じことが起こっているみたいだけど。「これはヨーロッパの風景ではない」こんな言葉を聞かないか。英語、フランス語、ドイツ語、どの言葉で聞いても同じやで。

それでな、日本でも風力発電が林立する風景に、日本人たちが嬉しそうに笑っている。悪い冗談だよ。しかし誰もその異常な風景を非難する人がいない。「問題の大きさを取り違えてはならない」とか、「明日では間に合わない」とか、刷り込まれたキャッチフレーズに、いいように操られて口ずさむ。アホよら、とな。正邪がある。分別を働かせようぜい。由良町の風力発電を撤去してくれ。苦しくてならんのや。