風車被害を隠ぺいする「考える会」のトリック
H24年に取材に来たジャーナリストたちは、私にたくさんの情報を教えてくれた。
世間に疎い私は、その後、その言葉の意味を思い知ることになる。その一つが「考える会」だった。
風力発電の低周波被害では、全国にたくさんの「考える会」がつくられている。
「彼らはいったい何者で、何をやろうとしているのか? 一度、精査しといたほうがよい」
「全国一律に、ニョキ、ニョキと作られた会だから、何か大きな力が作用しているかもしれない」
そういった言葉を風力被害者の話をしていて「おかしい」と感じたらしい。
最近のページで、私は北大の松井、田鎖の悪質な論文や講演を何度も批判して解説している。その講演会の主催者が「考える会」なのだ。
私は環境運動家、御用学者、御用運動家と厳しく非難してきたつもりです。
しかし風力被害を取り上げ、情報を振りまく彼らに、私も由良町の被害情報を提供してきたし、電話で話したりもしてきた。
なかには、迷惑だから、と断ってきた人も何人かいたが。
「被害者が何人もいて、引っ越して逃げ出した人たちがいるんでしょ。何の保証もなく、自宅を捨てたんでしょ。由良町でも、大変な被害になっているんでしょ。考える会は、なんで抗議したり、反対しないのよ?」
「それを考える、と彼らは言っている」と私は何と答えてよいか分からずに言葉を探した。
「「被害がある」なら「考える」ではなくて「反対する」でしょ。「止めろ」でしょ。
この言葉の意味は重かった。その後、由良町では次々と被害者たちは苦しみながら薬漬けになって死んでいった。
あるジャーナリストは、「被害があるのは分かっているのに、誰も何も言わないなんて、ヘンだよね」と取材にならない状況を嘆いていた。
私も被害地域からは完全に拒否されていたので、彼の言う意味がよく分かった。
魔法がかけられたように、人々は黙ってしまっていた。今もそうだけど。
H24年に、畑地区の谷口さんから「「考える会」を作ったよ、ワッハッハッ」と興奮した声で電話があった。
「由良さんは門前地区で一人でやればよい。私たちは畑地区の人たちと頑張っていく」というヘンテコな話だった。
我家は風車から1.2㎞ほど離れた地点です。門前地区には400人ほどの人が暮らしている。
汐見先生から渡された資料やコピーしたものを配って説明しようとすると、近所の人でさえ「わあーっ」と声を上げて走って逃げるのだ。資料を手渡すこともできなかった。
「ワシらは町長の言うことが正しいと知っている。オマエは間違っている」
そう言って私を嫌悪していた。
そんなところに「考える会」だった。
私ではなく、他の被害者たちは話を聞いてくれる会ができてうれしかったに違いない。
由良町では、私はまったく一人、孤独の戦いを強いられていた。
強烈な低周波音被害に苦しめられながら、由良町議会の弾圧、地域住民からの嫌がらせ、と散々な目にあってきたものでした。
村八分にされた被害者は、そりゃ、引っ越して逃げ出すわな。
議員たちは被害者が亡くなると手を叩いて笑って喜んでいた。畑地区の被害者たちは、それぞれの議員にも助けを求めていたのだ。決して私だけに被害を訴えたのではなかった。
役場職員も「被害の届けはありません」と議会で証言した。
この辺かな。私がその時、風力発電の低周波被害を訴えなければならないと思ったのは。
私一人のブルーオーシャン。誰もいない青い海。
「あんたは人と群れるなよ」と私に言って死んでいった被害者もいた。
「由良さんは、なんと大げさに言うやないか。好かんな」といった自称被害者もいた。それを言った人も、私に伝えた人も、被害が面白かったのだ。すでに狂っていた。
野鳥の会などの環境運動家も、セッセと被害地域をまわって被害を否定していた。
私は、伊豆や伊方といった地方の「考える会」とも話したが全くダメだった。
ジャーナリストの指摘は正しかった。
御用学者を招いて、風力被害を否定する環境省のスライドを、そのまま使って講演会を開催していた。
「私たちは県の環境課の指導に従って勉強しています」
「風力発電の低周波による被害は今のところ確認されていません」
そんなクサッタ話をどれだけ聞かされたことか。
つまり「考える会」とは、行政の地域対策であって、御用運動をして頭をなでてもらっているだけのエセ、偽であったのだ。
伊豆や伊方は風力被害の先進地である。被害は隠しようもなく明らかで、週刊誌の記事にもなって全国的に知れ渡っている。
それでも彼らは「知らない」と強弁を繰り返すのだから、それぞれの役場の答弁と同じ言葉を繰り返していた。
ジャーナリストが続けて言うには、産業廃棄物の処理場に反対する運動があるが、その多くは「本当に、産廃反対」を訴える人を締め出す、追い出すことが目的なのだという。
つまり産廃を建設するために、業者が反対運動を見せかけて、本当の被害を訴える人たちを排除する仕組みになっている、ということだ。
風力発電の「考える会」でも同じやり方になっている可能性がある、という。
いや、現に、風力発電計画を中止に追い込んだ「考える会」があるではないかという人がいる。
いろんなチャンネルがあるのだ。
考える会だけが風力反対?を言っているわけではない。
考える会の裏をかく人も多くいる。
それをあたかも「考える会」がやったことだと自慢たらたらに吹聴するのだから見苦しい。
風力計画が持ち上がると、たくさんのスパイ、工作員が暗躍する。金、利権、利得、いろいろあるだろう。
元々が貧しい地域だから、なお更ひどい。社会が壊されていく。
これだけたくさんの人が苦しめられながら亡くなったのに、「風力発電を止めろ」という声は、私一人だけだ。
「考える会」に風車を止めろという声はない。
アメリカやヨーロッパなどの海外では、当たり前にStop wind turbine ! とプラカードを掲げて反対集会を開いて抗議運動をしているのに、日本だけは、それがない。
つまり「考える会」とは、産廃のエセ反対運動と同じ仕組みになっているのだ。
あたかも風力被害を勉強して、みんなで考えましょうという会を催しながら、実に奥深い陰謀があったのだ。
一度でも、風車を止めて、被害者を助けたことがあるか。
一度でも、役場や県、行政に被害を訴えてデモ行進したことがあるか。
裁判したことがあるか。
すべてはあらかじめ計画されたサギだったのだ。これは風力発電事業の一環として、あらかじめ環境省が毎年のように延々と積み重ねてきた風力発電の低周波被害の否定と一致する計画的犯行なのだ。
それも何重にも暗示をかけられている。
地球温暖化、CO₂削減、自然エネルギー、クリーンエネルギー、パリ協定、たくさんのキーワードに心を奪われている。
すべては呪いなのだ。これは催眠術と同じで心理コントロールなのだ。
まやかしに過ぎないのに、こんな魔法の言葉に人は理想を見てしまう。風車をたくさん建てれば、原発何基分になる、とかね。あるはずのないウソを信じてしまうのだ。学歴や身分、教養などは、全く関係なかった。人は簡単に騙されるし、凶悪になることを風力被害を通して見てきた。由良町議会はすごかったで。
人が苦しみながら「苦しい」と言葉にして、訴えて死んだのに、何が面白くて笑いものにするのか。冷静になって考えてみろ。
人が大金をはたいて別荘を購入して、終の棲家とする。風車が出来て低周波被害にあって住んでいられない。風車被害のある家は売れない。悪い情報ほど、一瞬で見破られる。
何で風車被害は公に認められないのか。
それは「考える会」が主催する北大の松井、田鎖の論文、講演を見れば分かるだろう。
彼らの言っていることは、言葉を変えて、環境省の被害否定の論理を主張しているだけなのだ。考える会は、確信的に低周波音被害の否定を行っている。それも全国で情報を共有して、同じレベルの被害否定話の浸透を進めている。
私のページでは、これまでスティーブン・クーパーや、へニング・ミュラー、サルトなどの研究論文を記載してきました。
最近ではドイツZDF(2019)のドキュメンタリー番組をトップページにアップしています。これが風力発電の低周波音被害の最新研究の姿です。是非、松井、田鎖の論文と比べてみてください。前ページに記載しています。これを恥ずかしいと思わなければ、相当なチャンピオンでしょう。
汐見先生の調査報告書でも、それら海外の論文でも、どれも風力発電の発する低周波に、特異なピークを持った被害成分の有ることを論じています。
人の耳には聞こえない波長0~20Hzに、激しい空気振動、気圧変動を伴う被害成分があるのです。
汐見先生は当初から2Hzの所に卓越した被害成分があると主張してきました。
ところが「考える会」主催の松井、田鎖には人の耳には聞こえない超低周波音20Hz以下は記述がありません。つまり聞こえない音は「ない」から考える必要はない、としているのです。
水俣病のやり方と同じです。ひどい話でしょ。
これも国策として、風力発電事業の一環として行われている活動の一つです。
こんな犯罪としか言いようのない活動をいくつもやっています。風力発電を推進して被害を否定する共産党弁護士をメンバーにしたり、何度も被害者宅の低周波測定を行って被害を否定したり、被害は確認されていない、と吹聴したり、権力の手先となって嬉々として踊っている工作員の姿があります。
Nina Pierpontにも書いてありますが、風力発電の低周波被害者は、決して精神疾患のものでも、先天的に内耳の器官が損傷している人でもありません。
それをあたかも被害者に対して「ご自分の病気のせいでしょ」と強制するやり方は、残忍な人柄を明らかにしています。人を愚弄しているのです。
そんな酷い講演に拍手喝さいしているのですから、恐ろしい集まりに見えるでしょう。
彼らの講演会に集まった人たちは、何の説明をしているのか分かっているのか。理解しているのか?
もし分かって聞いているなら、私がこれまで書いてきた通りの風力発電工作員たちだったのだ。
ちなみに彼らの目的があちこちに書かれているが「エネルギー問題を考える会」だった。
決して被害者を助ける、風車を取り壊す、という言葉はなかった。
こんなアホな集まりより、プラスチックごみに取り組んだ方がよっぽど人に恨まれずによいだろう。
由良町の風力発電を止めてください。
低周波音被害で苦しいのです。彼らには、それが面白いんだよな。
社会を壊して、タダで済むはずはないと信じている。