風力発電の低周波被害とは何か?

先日、東京に住む従兄妹に、風力発電の被害を訴えるための仕掛人・編集者を紹介してほしいと話しました。ところが彼は、自然エネルギーを利用する風力発電には反対ではない。低周波被害のことは実感としてよく分からない、と言うのです。

従兄妹たちは東京生まれの東京育ちです。親は我家の生まれで、田舎がどういうものか多少は分かっていると思います。最近の、エコキュートなどの給湯機による低周波被害のことも知らないようだった。

彼らは私より学識はあるし大東京で揉まれながら順調に生き抜いてきたのだ。世間にも聡い。

私は、彼らの意外な無関心、というか無理解に何と言ってよいのか腹が立ってきた。いや、世間というものは、そういうものかもしれないと我を取り戻しながら、身内でさえこうなのだから一般社会ではなおさら説明の仕方に工夫がいるなと考え直しました。

以前記載した九大、生体実験の捕虜殺害のページでは、関係者が自費出版すると300部。上坂冬子や遠藤周作が書くとベストセラーとなりました。才能の有るプロの物書きと素人ではこれほどの落差があるのだ。

私の書いた『風力発電の被害』も同じことだと思いました。

風力発電の低周波被害とは何か。

物理的な低周波音の空気振動、気圧変動による健康被害を指すわけですが、政治的な風力発電の推進、行政による強制、地域社会による虐待にまで被害の物語が広がります。

ジャーナリストたちは地域社会の崩壊と言葉にしました。週刊誌の記事にはなりましたが、どうしてもそれ以上の展開にはなりませんでした。風力発電の低周波被害者になると、行政からの圧力があるだけではなく、性格が変わっていくという精神的な苦しみがあります。環境省の報告書(h23)でも「精神疾患のもの」と表現されていました。

重症の被害者になる確率は100人中、13人程度。多くて56人か。被害内容が頭の中の出来事なので、その人の言葉で苦しさを表現することが難しい。最初は何が起こったのか精神的に動転した、と被害者たちは一様に証言している。

だから「この人おかしいんや」と思われるのが嫌で、なかなか本当のことを話す気にはなれない。そしてそのように地域対策で指導されている。そのやり方が極めて巧妙で込み入っている。

風力発電の低周波被害を受けると、被害者はまず、役場や業者に電話する。被害は否定されるが、地域対策として厳重な管理が行われる。自治会長や元教師などの有力者が、周辺状況を取りまとめて報告して、被害者には行政への協力を持ち掛ける。野鳥の会や考える会などの環境運動家が取り囲んで説得する。更年期障害なんだよ、と。

医師や弁護士は被害を否定する。日弁連は風力発電を推進している。仕事の確保、利権があるんやね。

由良町のケースではh24年当初、医師も弁護士も被害を知っていながら否定していた。被害者たちは素朴で疑うことを知らないのか、薬を処方する医師を信頼していた。環境省がこのまま放っておくはずがない、とも言っていた。私も当初、そう思いかけたが、実際は真逆の姿勢であることがすぐに分かった。毎年のように出される調査報告書には、低周波音被害の否定の言葉が延々と続いていた。環境運動家たちは、「よく読んでみろ。まず読んで理解しろ」とうそぶいていた。

被害者が段々多くなると、「考える会」を自分たちで作ったように見せかけて「みんなで頑張る」という目標をもって秘密結社のような隠ぺい組織に閉じ込める。何度か役場や業者との話し合いの会を持って、協力金の支給などという妥協点を話し合う。貧しい地域なので貰える人はもらって脱落していく。

被害地域は古くからの濃い人間関係があって独特な流儀がある。親類関係も複雑だ。隣近所との日常生活、良き隣人としての自分の立場。

人として認めてもらいたいという承認欲と自己保全の本能、そして自尊のための気位か。

周囲の人たちから無視されたら生きてはいけないように思うらしい。

同調圧力か。みんなと一緒に、歩調を合わせる。小学生ではあるまいに。出る杭は打たれるか。

私も由良町議会だけでなく、門前地区の区長などから散々な嫌がらせと弾圧を受けてきたからその酷さがよく分かる。被害者は、それぞれ何重にも取り囲まれていた。指示を出していたリーダーがいるはずだ。

しかし、私にはどうしても被害者たちの心変わりが納得できないでいる。汐見文隆医師は、かなりカリスマ性のある人徳者でした。私が初めて先生にあった時、アッ、たくさんの人がこの人の前で手を合わせて泣いたことだろう、と思いました。

その先生をボロクソに言って拒否するのですから大したものでした。その時点でイカレテるなと分かりました。

私が畑地区の被害者たちから「私たちは畑地区の人たちと一緒になってやっていきます。由良さんは門前地区で一人でやったらよい」と拒絶されて追放された時、「来た来た」とストーリィ通りに展開していることに身が震えたものでした。彼らは囚人となり、虜(とりこ)になって被害の隠ぺいに頑張っていました。

「私たちは風力発電には反対ではありません」と言うのです。

谷口さんでさえ、そう言いながらも、「何と我慢強い人たちなことよ」と次々と被害者が亡くなっていく中でそう伝えてきました。2/7日にアップした録音の通りです。

低周波被害者になると、夜、部屋にいられませんから、表の軽トラに乗って体を休めたり、周囲を散歩したり、ドライブしたりして朝までの時間を過ごします。徘徊ではない、と私に怒った人もいました。クスリを飲んでいますからボウッとしていて、薬漬けになっていることが分かるそうです。

精神科医の樺沢紫苑の本には、「睡眠不足と病気リスク」として、がん6倍、脳卒中4倍、心筋梗塞3倍、高血圧2倍、糖尿病3倍、風邪3倍、と死亡率が5.6倍になると書かれています。

風力被害者が苦しみながら亡くなるまでには、相当な地獄を見たことだろうと思います。

なぜな? 私にはとても理解のできることではありませんでした。被害者たちは、私だけに風力被害を訴えたのではありませんでした。たぶん他の議員さん全員に被害の訴えをしていたと思います。その時は、そんなことも知らないで、私は他の議員さんたちに「風力被害の相談を受けているんだがどうしたらよいだろうか」と聞きに回っていたのです。

結論から言うと、私一人が役場に風力被害の電話をして、一般質問で風力発電の低周波被害を訴えていました。他の議員さんたちは被害を否定して、被害者が亡くなると笑いものにしていました。「関係ない」と。

ところが被害者たちは私を追放して拒絶しただけではなく、被害を否定している議員さんには平身低頭してペコペコして愛想笑いをしていました。私には嫌悪の目でにらみつけているのにね。

これは全国の風力被害地でも同じことでした。顔も見たことのない被害者から「名誉棄損で訴えてやる」と怒られたことが何度もありました。彼らにとって、よほど風力発電の低周波被害を公に訴えることが許せないし恥ずかしい事らしいのでした。例外はありませんでした。

低周波空気振動被害者の会の窪田さんは、「被害者はヘンな人が多い。狂っているとしか言いようのない奴もいた」と証言しています。

私も畑地区を歩いていて、何度「出ていけっ」と叫ばれたことか。

汐見先生にそのことを話すと笑って誤魔化されました。

 

由良町の風力発電21基の周囲には1000人以上の人が住んでいます。私のページの2/223/23/3/3113/12日にフィンランドの風力発電の低周波被害を調査した報告書を記載しています。

畑地区では50人程度の被害者がいることは分かっています。重症の人はすぐに亡くなっています。

私の住む門前地区では私一人です。三尾川地区では何人かいることを聞いています。

水俣病では被害調査はしていません。なぜなんでしょうか。今も裁判が行われています。

それと同じで、由良町でも、あれだけ多くの人が苦しみながら亡くなっているのに、被害調査をしないのです。それどころか笑いものにして「関係ない」とバカにされます。被害者から直接、助けを求める声を聴かされながらよく言うよ。人が死んでいるんやで。

私は2月の議員選挙で総スカンで落選しました。とくに被害地域には行けませんでした。「お前落ちるで」「誰も被害なんかない」いろんな悪口を叫ばれました。被害者でさえ私を無視しました。

複雑、というんですかねぇ、h24年の初めには、6人ほどの人から大変な言葉で風力発電の被害を何とかしてくれと頼まれていました。

エライ貧乏くじを引いたな、と今でも思っています。議員冥利に尽きる、いや、尽きた、と言うべきか。

全国の風力発電の被害地で、「被害はない」として風力の建設が進められている背景には、こんなトンデモナイ倒錯が行われています。

とくに選挙が終われば、もう解放されたんだろうと思っていたのですが、あちこちからしつこく憎しみの声を聴かされます。なんか憎まれるようなことをしたんだろうか、と不思議な感じです。何人かの知人から「エライこと言われてるで」とメッセンジャーよろしく私への悪口を伝えに来ます。拒否してるけどね。

やはり私に対する地域対策があるんだろうか。風車を建設する三井造船由良工場があるからね。

我家は旧家で、これまでたくさんの貢献をしてきたと思います。人に恨まれるようなことはなかったと思っています。由良守應の二百叩きと和歌山から追放処分も、元々はいわれのない作り話でした。陸奥宗光との刑務所暮らしもうらやましいほどの話です。

今頃になって南朝方で戦ったことが引っかかっているんだろうか。あの安岡正篤でさえ、先祖が南朝側で戦ったと書いている。700年も前のことだ。南朝方はみな難儀をして生き抜いたと聞いている。

私は当事者として、20数回の懲罰委員会、チョウバツ議会の弾圧を繰り返されて、風力発電の被害とは何か? それは社会の崩壊、人間性の破壊であったと思い至っています。

「風力発電は、いったい誰がやっているんよ?」という疑問は誰もが抱いている未知の恐怖でしょう。

風力発電で、いったいどれだけの石油が節約できたのか、いや、その電気を使っているのか? 誰にも分からないのです。風任せなんですから。一般の電気を使って風車を回していると言われています。

つまり風力ファシズム、全体主義として、社会的に政治的に風力発電を建設していたのです。採算なんて、効率なんて考えはありません。

地球温暖化、自然エネルギー、再エネ促進賦課金、これって今だけの陶酔だよな。何か価値があるんだろうか。誰がやっているのか分からない風力発電の勢いに乗っていれば体制側でいられるのか。何のためにやっているのか。誰も本当のことを知ろうとしないし、カラクリを疑うこともない。なぜな?

 

フィンランドの被害調査にあるように、由良町にも原因が分からないまま体調不良に困っている人がたくさんいると思います。4年、5年経ってから被害症状に苦しむ人もいるそうです。

単に肩こり、頭痛、耳鳴り、目まい、体のしんどさ、だけではなく、先に書いたように性格の変化があります。被害者本人には分からない。伊豆の被害報告書にも同じ記述がありました。本人の知らぬ間に人生が破壊されています。

元々そういう人だったんだ、と言う人もいますが、その性格がひどくなった、過激になった、外へ出られなくなった、と思います。家の中にいると余計に低周波被害を受けて苦しいのにね。

私はもともと内気なタイプで人付き合いもあまりありません。その少ない知人たちが、息せき切って私への悪口雑言を伝えに来るのですから何か理由があるんでしょう。h2311月末に谷口さんらに頼まれて由良町議会に被害を訴えてから、しばらくして、「由良さん、これ当たりやな」と電話してきたことを覚えています。たくさんの人に取り囲まれて発言が変わっていく谷口さんを見ながら、他の被害者も同じように激しく変わっていきました。

「アホよら。アホよら」と笑いものにする人たちをたくさん見ました。

私の29回の一般質問での抗議は、だれも見向きもしませんでした。風力発電の低周波音被害とは、大変な公害なんですよ。地域社会が崩壊するだけではなく、日本という国が危なくなっています。

私は百姓の生まれですから、何か物を作って生活する、価値のある仕事をして金を稼ぐ、それが社会の成り立ちだと思っています。マネーゲームというか、詐欺事業では社会が立ち行かないでしょう。人が苦しみながら死んでいる。なんで笑いものにして喜んでいるのか。ご自分の異常さに気が付いてもらいたい。

由良町の風力発電を止めてください。