梅田の墓地

大阪の千日前は、昔は墓場や処刑場だったらしいと聞いている。大塩平八郎たちも、ここで磔にされたんだろうか。今は繁華街になって結構繁盛している。でも夜になると、やはり怖い雰囲気を感じたりする。幽霊でも出そうなのだよ。8/14日の新聞に、梅田の墓地跡から大量の人骨が見つかったとあった。そりゃ、墓地だったんだから、掘れば出てくるわな。

大阪の人に聞いた話では、淀川には、上流から、よく死体が流れ着いたらしい。それで放っとくのもなんだし、引き揚げて河原に埋葬していたらしい。「えべっさん」といって拝んだらしいのだ。同じような話を40年前の学生時代に聞いた。土木科だったので水道工学の授業の時、東淡路の柴島浄水場の人が毎週、講師に来て教えてくれていた。

取水口に、しょっちゅう死体が絡んでくるというのだ。宮仕えも大変なんだと言っていた。当時、淀川の水は汚くて、あんなものを薬品でフロックを作って沪過して飲んでいるのかと思うとゾッとしたものよ。夏になると臭いもすごかったしね。大阪では、墓場や斎場の近くは繁盛すると言われている。実は、我が家の裏山も古い墓場になっている。

夏は蚊が多くて困っている。お墓参りは、人を柔和にするからね。人の心をやさしくする効果があるのかもしれない。この梅田の墓跡には、何を作るんだろうか。まさか展示して見せるわけにもいかんだろう。関係者さんにはご苦労様としか言えない。宮仕え、ってホントに大変や。

大阪・梅田で人骨1500体超 別の場にもウメタ?埋葬想定より遅い江戸~明治