平成30年9月議会一般質問

9/11日、一般質問です。町長はひたすら「被害者はない」と言い続けました。他の議員からは「いつまで言っているんだ」とヤジがありました。被害者を弾圧して喜ぶ人でした。

記録動画がありますが、一般公開してはいけないそうです。これも隠ぺいですね。彼らは、それが嬉しくてならないのです。

今や全国で私一人が風力発電の低周波被害を訴える所まで来ました。このように悲惨な低周波被害に苦しみながら死んでいった人がいる事実にさえ、「知らん」、「関係ない」と叫び散らす議長など何者であるか。

関心のある方は、是非、一度聞いてみてください。きっと風力発電の真実が垣間見えるはずです。

風力発電による低周波被害、健康被害について

今年、平成30年の夏はとても暑くて、この由良町でも連日35℃を超す高温の夏日が続きました。全国的にも40℃を超す地域があちこちにありました。世界的には、北半球では50℃にもなる地域があるとニュースにありました。地球温暖化、ですね。

排気ガスCO₂の影響も多少あることでしょう。50年前、私が子供の頃には、こんな暑さはなかったように思います。けれど涼しい夏は冷夏と言って、米作農家にとっては不作の代名詞で、死活問題でした。やはり夏は暑くないと米はできません。

二酸化炭素CO₂も、農業を営む上で作物には必要な成分だと思います。CO₂がないと光合成が出来ませんのでね。コメもミカンも二酸化炭素がないと不作になるらしいのです。さて、風力発電の低周波被害です。

これまで私は由良町において、風力発電による低周波被害、健康被害があることを繰り返し訴えてきました。今もたくさんの被害者が、じっと我慢していることと思います。私も何度となく「だまれ」などと言われて弾圧を受けてきたものです。

ある被害者さんの被害を訴える声は、今もyoutubeにアップされています。「誰も被害者はいない」という建前は、通用しません。というか、誰でも知っていることです。

私は、風力発電の被害にかかわってから、水俣病やイタイイタイ病の公害の本を何冊か読んだり、現地の人と話したりしました。もともと学生時代に被害関係者がいて交流があったので、その辛い現実を聞くことが出来ました。

テレビでやっているドラマやドキュメンタリーではなく、直接、本人たちと話しました。「言ってはならないんだ」と、「償ってもらわなくてはならないんだ」と、彼らは繰り返し私に話してくれました。「怨念」ですね。恨みです。

風力発電の低周波被害と同じだと私は思いました。先ほどの畑地区の被害者の証言を是非、聞いてください。もう亡くなっていますから、怨念だけが、こうして私を通じて皆さんに被害のすさまじさを伝えています。被害者の中には長い付き合いのある方もいました。

いい年したオッサンが、泣いて私をつかんで被害の苦しさと逃げられない葛藤を話してくれました。私は彼らの苦しさを伝える義務があるんです。どんなに被害を否定されても、私は彼らの訴えを信じます。中には遠縁の親戚もいまして、本当に困ったものでした。

ガリレオ・ガリレイではありませんが、「それでも低周波被害、健康被害に苦しむ人がいる」と訴えます。地方自治法には「住民の福祉を計ることを基本」と書かれているでしょう。地方自治体の最大の責務は昔も今も、住民の健康を守ることです。

ではなぜ、風力発電が健康被害を及ぼしているという現実を前にして、風力事業者の側に立ち、健康被害に及ぼす影響はない、などというのでしょうか。今年の3月議会では、オーストラリアの裁判所AATは、風力発電の低周波被害は明確に「病気になる」Pathway to diseaseと裁決したことを伝えました。

オーストラリアにもたくさんの風力発電の低周波被害があるようです。由良町の参考にはなりませんか。風力発電は「公害」を「エコ」と偽って行っている公害事業です。この風力事業は地域住民を守るシステムはありません。各地で、逃げ出して引っ越したというニュースが聞こえてきます。

こんな風力事業が、なんで町の発展に必要なのでしょうか。もし風力発電が由良町に良い結果をもたらした、というならば是非、教えてください。風力発電はCO2削減になるんでしょうか。地球温暖化阻止になるんでしょうか。

まったくそのような効果のないことは既に分かっているのです。やっていることは石油資源の浪費でした。環境破壊でした。8月の中頃、私は高野山へお参りに行きました。途中、紀美野町を通った時、国道370号脇に、大きな看板で「風力発電反対」と赤い字で書いていました。健康被害はごめんだ、というのです。

紀美野町では、すでに町の住民のほとんどが風力反対の意思を固めたと聞いています。それであんなに大きな看板を堂々と建てられたんですね。由良町に住む私から見ると、うらやましい限りです。

紀美野町の近くには下津町の大窪地区という有名な風車被害地がありまして、汐見文隆医師が長らく低周波被害を訴えてきた所でした。それで風車被害地として有名になっています。2軒の被害者さんの家族の方々は、今も転居されて、逃げ出したままになっています。補償は何もありません。ミカン農家ですけどね。

このように他所のこととなると話題にして話しやすいものです。感じたままに事実を話すことができます。由良町のこととなると、これがなかなか難しい。畑地区の谷口さんはインターネットのページにもよく出てくるし、名前もあちこちのサイトで割と有名になっています。必死になって活動したんでしょう。先日の地元新聞(7/7日)にも、谷口さんと協力して、日高町と由良町の間の風力発電計画を中止に追い込んだという投稿記事がありました。

一つの成果ですね。私も自宅の目の前の山々に風車が建設されなくて、本当に良かったと思いました。町長は残念だったんでしょう。8/6日の産経新聞には風力発電の電気量は全体の0.6%だと書いていました。

風任せの、いつ止まるか分からない電源です。原発建設と同じで、これだけ各地で反対運動が起きると、もう、どこにも建設はできにくいでしょう。由良町は、あってはならない風車公害を全国に広めた実績、功績は大きいと思います。

実は、世界的にはヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアでは、もっとひどい風車公害に襲われていて、大規模な抗議運動、反対運動が巻き起こっています。参考資料として、写真を提出しています。一度、against windfarmで検索してみると分かります。

ドイツの風車反対運動ならKein WindParkで出てきます。フランスならフランス語で検索すると、たくさん出てきます。日本では、こういった世界の情報がまったく知らされてきませんでした。反対運動とともに、被害を報告する研究論文もたくさんあります。

真実は、いくら隠しても、いつかはバレるものです。私は、水俣病やイタイイタイ病の記録からその歴史を学びました。被害の隠ぺいと弾圧です。今、結果としての低周波被害が明らかにされています。

原因も、最初から誰でも知っていたのです。安全で健康的な生活を送ることが目的です。協定書にも、「低周波等により住民に苦痛を与えないこと」と、立派に書いてあるでしょう。ぜひ、風力発電の低周波による健康被害についてアンケート調査を行い、風力発電を止めてください。

被害の基準は、被害者の苦しみにあります。

質 疑 ①

先日、私は土木学会というところで風力発電の低周波被害、健康被害について話をする機会がありました。10分ほどの短い時間で研究論文を説明して、主旨を訴えるわけですが、大きなスクリーンに由良町の風景写真を映し出してみると、改めて、ひどい惨状であることに気が付きました。

私たちは由良町に住んでいると、山々に林立する風力発電に、違和感を持ちながらも、じっと我慢をしているしかありません。低周波被害者になると、それはもう恐怖でしかありません。

けれど、場所を変えて、土木学会の会場で大きなスクリーンに映してみると、それは明らかに異変、非常の事態であることが分かりました。私も今まで気が付かなかった。驚くほどの出来事でした。

自然界にはない異常な低周波の増分、特異なピークを持つ被害成分が観測されます。音圧30dbもの差異で変動しますから1.000倍のエネルギー変動、気圧変動が繰り返されます。

このリズミカルな気圧変動に耐えられない人が低周波被害に遭い、風車病に苦しむことになります。私は、たくさんの風車被害者から被害の苦しさを訴えられました。由良町役場にも必死になって被害者が訴えました。

私が土木学会の会場で気が付いたことは、起こるべくして、起こった必然の風車被害、低周波被害であったという事実でした。この事実を否定することは誰にもできません。由良町役場が風車被害を否定しているということ自体が異常なのです。

それは風車リスクなどという軽い言葉ではなく、明らかな人権侵害、虐待の風景でした。元より土木学会は建設関係者がほとんどを占めています。私も土木科を卒業していますので、何か構造物を建設する立場にあることは十分に分かっています。

しかし、同時に、道徳、技術者倫理がないと、何のための建設、土木なのか意味を失います。土木とは、元々は築土構木のことです。人々の幸せのためにインフラはあるのです。その逆はありません。この事実を改めて、堂々と訴えたものでした。

町長、時代の流行とはいえ、勇み足が過ぎたんです。何の役にも立たない風力発電に意味はありません。被害地域の人々を苦しめるだけでした。お金で償えることではありません。

ぜひ風力発電の停止、撤去を進めてください。もう未練はないでしょう。どうしても風力発電が必要だというなら、その理由を聞かせてください。

質 疑 ②

風力発電の発電量は全体の0.6%だと先ほど発言しました。私が6月議会において、経産省のエネルギー白書から計算した数値と大体一致しています。しかし、どうも実際は、さらに小さな数値になるようです。

現場では、貴重な電気を使って風車を回しています。遠くから見ていますと、それぞれが一定の速度で回っています。風もないのに回っていたりします。デモンストレーションですね。

ある高名な学者は、せいぜい千分の一、0.1%程度だろうと発言しています。どんなに頑張ったって、日本では大した発電はできないだろうということでした。もちろん風任せで、不安定です。必要な時にすぐに使えるか? とてもそんな電源ではありません。

先日の北海道の震度7の地震でも、すべての風力発電は停止したままでした。火力発電が動いていないと、役に立たない。回らないのです。数値から見ても誤差の範囲でしかありません。

それを9/3日の産経新聞の記事では、補助金ビジネスとして、「風力事業などのエネルギー政策は既に破綻している」と書いています。CO₂削減と言いながら、森林の伐採、自然破壊、石油の浪費が明らかだからです。

住民を幸せにするどころか、感情を逆なでしています。風力事業は、被害地域を犠牲にするボロ儲けの手段でしかありませんでした。こんな風力事業を懸命に擁護して、被害者を弾圧する行政とは何なのか。

こんな開発は、どう考えてもおかしいと私は訴えています。世間では議論になりにくいのは、地球温暖化だの、CO₂削減だの、毎日、テレビや新聞のプロパガンダがあって、多額のエコ利権があるからでしょう。

その巨額の負担は、費用は、もちろん国民、町民が支払っているものです。ドイツではFIT固定価格買い取り制度を打ち切ったと9/3日の新聞には書いています。世界的には、風力事業などの再エネは、とうに疑問符? が付けられています。

私たちは「何も考えない」で、「何も考えさせられない」で、風力発電の低周波被害にあえいでいます。日本社会の弱点を突かれたのです。私は、被害が明らかであったのに、風車建設を進めたことを犯罪行為だと考えています。

ぜひ、風力発電を撤去してください。全国の関係者が注目しています。これは、とても恥ずかしい公害なんです。