平成27年3月議会、一般質問要旨
14回目の風力発電被害を訴える質問でした。
発言の途中で2度、議長から、発言を取り消す、との命令がありました。私の質問が風評だ、ということでした。
さらに、答弁では、弾圧、隠蔽など一切ございません。と言われました。最後に、答弁は差し控えます。ともいわれました。
こういうのを矛盾というんです。
「協定書には、低周波により被害を苦痛を与えないことと書いてあります。これは嘘だったんですか」 と2度も質問しました。
全く無視されました。
今回、宮下課長さんが答えましたが、一つ離れた席の畑中町長は、無言のまま宙を見ていました。
議長さんは、今回から玉置議員となりました。被害者からの切実な訴えを聞いているはずです。当初から、被害はないと発言しています。
地元新聞は、全く無視しています。恥ずかしい新聞です。タイコ持ち。
風力発電の低周波音による健康被害について
私は、由良町を取り囲む風力発電からの低周波被害を訴え続けなければなりません。
確か、平成23年12月議会から、今回で14回目になると思います。
この間、被害者たちは低周波音の被害を受けて、頭痛、耳鳴り、目まい、首の痛み、不眠、体のしんどさ、などに苦しめられてきました。
このひどい公害を訴えるために、解決に導くために、私は発言してきました。
意外にも、効果を見たのは、由良町ではなく、隣町の日高町であり、白浜町でありました。
去年、平成26年12月27日の紀伊民報には、関西電力が計画していた風力発電事業が中止になったと報じていました。
去年は、白浜町椿地区の人々が、何度も由良町の被害の様子を視察に来ていました。
由良町役場にも問い合わせや、関係者が直接来て、事件の進展を確認していった方々がいたことと思います。
由良町は、風力発電の低周波音による被害を、どのように説明したのかお聞きしたい。
以前、平成25年には、日高町と由良町の間に風力発電事業計画がありましたが、住民の反対で中止になりました。由良町の説明は何もありませんでした。
行政として、無責任すぎると私は考えています。
風力発電事業者との協定書には、「低周波、電磁波等により、地区住民に苦痛を与えないこと」と書かれています。
これは当初から、風力発電には地区住民に苦痛を与える可能性があったことを自ら示しているものです。
風力発電が発する低周波音により、被害があることを分かっていながら風力発電を建設した。
そして住民が被害があって苦しい、と言うと、「被害はない」と説明する。因果関係が分からないと説明する。
このやり取りが、平成23年12月議会から、今までの歴史でありました。
この間、由良町の風力発電被害は、全国有数の公害問題となりました。風力発電建設計画のある地域では、必ずと言っていいほど、由良町の被害の様子がテキストにされています。
由良風力発電所、広川明神山風力発電所の写真を、全国の至る所で見ることがあります。
由良町は、なんの特色もない和歌山の小さな田舎町です。しかし、このような不名誉な公害例として、全国で有名になっています。
本年、平成27年1月27日には、下関市にある風力発電関連のホームページに、カナダの医師グループの論文が紹介されました。
「風力発電による健康被害。これは真実だ」と訴えています。
風力発電は、健全な社会にとって得るものはなく、単に脅威となるだけの存在だ。とも書かれています。
たまたま、下関市にあるホームページ、地方紙に紹介されたものですが、実はヨーロッパ諸国やオーストラリアでは、たくさんの被害例が報告されて来ました。
日本では、この事実を伝えてこなかっただけでした。
今、日本では、各地に風力発電が建設されて、被害の実態が明らかになってきました。
再生可能エネルギー、自然エネルギー、と美名を称して、行政が主導してきました。
「風評被害」だと、風力発電の低周波音被害を弾圧してきました。
由良町には、事実のみがあるんですから、目の前にいる被害者の声に、きちんと議論をしようではないですか。
私たちが、今、ここに集まって。議会を持っているのは、由良町の住民の生活のためであって、それ以外にはありません。
「風評被害」と議会で聞かされるたびに、私は大変悲しい思いに胸を詰まらせています。
自分たちの辛さ、苦しさを指摘する人を、行政が攻撃する。
風力発電の被害の事実を表沙汰にする人を攻撃して、低周波音で苦しんでいる人たちを何でもないことのようにする。隠蔽する。
何か、間違っていると思いませんか。
地域の住民あってこその由良町なんです。役場のためではありません。
これまで、風力発電被害のことは、知らないように仕向けられてきました。
しかし、初めに述べたように、由良町は既に、全国有数の被害地として各地に伝えられています。
低周波音による被害、空気振動の被害を訴えることは、もうタブーでも何でもない。みんな知っていることです。とくに由良町民は。
私は、これまで3年半、風力発電の低周波音によって、被害を受けて苦しんでいる人たちがいることを訴えてきました。
行政の対応は、あまりに冷淡すぎると思いませんか。
住民を思いやる心。手を差し伸べることはありませんか。
住民の安心、安全が、何より大切であるという判断を持つ気概はありませんか。
由良町では、とうに多くの人が、町の対応に疑問を抱いています。
風力発電が安全だ安心だと言う押し付け、果ては、その考えに従うように強制することは、もはや不可能です。
被害の実態を誠実に調査してください。
一旦、風車を止めて、地域の人々の声を聞いてください。
低周波音に苦しめられながら、「なんと、うるさい音や」と言いながら死んでいった人たちがいます。これは事実です。
行政だけが何も知らない、では済まされることではありません。
是非、被害に苦しむ人々に救いの手を差し伸べてください。
以上
質疑①
本年2月7日の深夜2時頃、我家の寝室の天井の辺りが、ウォーン、と連続して音を立てて響いていることに気が付きました。
これまでにも、機械音、ギア音、ブーン、という振動音、ウォン、ウォン、という空気のうなりなど、様々な現象、出来事がありました。
今回の低周波音の響きは、まるで風力発電がタービンを回している音が、そのまま伝わってきた感じでした。
気持ち悪い音でした。
頭の中がいっぱいになって、たまらず、何度も寝がえりを打って、その音を頭から振り払おうとしました。
ウォーン、という機械音は、延々と連続して、部屋に響き続けました。たまらなかったです。
朝方、4時を過ぎて、音は止まりました。
私は、それから7時過ぎまで、ウトウトしながら寝たものでした。
これと同じような現象は、被害者の家では日常的に起こっています。
とくに風力発電の近くの家では、畳の下からうなり音、地響きが湧き起こってきて、部屋にいられない、と伝えています。
あるいはカミナリが落ちたように、真上の屋根から、ドスンッ、ドスンッ、と地響きを立てながら衝撃音が鳴り響くそうです。
最初の頃は、それはびっくりして、飛び起きたと語っています。
ちょうど、この時、私は、低周波音測定器を持って、ドスンッ、ドスンッ、という音を測ってみました。
そしたら、1Hzから80Hz まで、
(この測定器は、1Hzから80Hzまで測定できるように設定されているんですが)
軒並み、80~90dbの高い音圧を示しました。一様に、1~2秒間に約10dbの上下変動がありました。
軽トラックの車内で測定していましたが、車内の天井が、ドスンッ、ドスンッ、と鳴っていることに、いたたまれない息苦しさ、目まい、辛さに襲われました。
被害者の方に聞くと、風のある季節には、しょっちゅう、あることだそうです。
うるさくて、かなわん。と言っていました。
一体、なぜ、このような現象が起こるのか。巨大な風力発電を建設したからです。
被害地域の人たちは、誰でも良く理解しています。たくさんの人が低周波音測定器を持って、自宅の低周波音を測定しました。
それぞれが風力発電独特の低周波音に満たされている、囲まれている、ことを確認しました。
そこで協定書です。
風力発電の低周波により、地域の人たちが苦痛を受けて苦しんでいます。
「国に基準がない」ということは、言い訳にはなりません。
「要望している」「保健所に相談してください」 とは、この3年半の間に、いったい何がなされたんでしょうか。答弁を願います。
また、低周波により苦痛を与えないこと、と書いてあるのは、ウソなんでしょうか。お答え願います。
質疑②
平成27年度、由良町施政方針では、
「まず、初めに、「安全で住みやすい町づくり」でございます」とあります。
畑地区、三尾川地区の状態を見ますと、町の対応は、とても安全で住みやすい、などと言えるものではありません。
「日常生活を安心して送れるようにする」ですか、どうも違和感を覚えます。
町政の方針ですから、町民、地域住民との議論が必要なのではないでしょうか。
愛想のよい言葉で、被害地域を無視するやり方は、あまりにひどいことだと痛感いたします。
人々の苦しみの上に、さらに重い仕打ちです
ほとんどの人は、もう抵抗する気力すらなくしているでしょう。
毎日、毎日、低周波音という暴行を加えられて、人としての尊厳まで失いかけています。
低周波公害も、ここまで至れりです。
私は、これからも地域の被害者とともに苦しみ、被害を訴えていくつもりです。全国には、たくさんの支援してくれる人々がいます。新聞社があります。ジャーナリストがいます。
この被害は隠せないんだ、ということを理解してください。
そして、風力発電の低周波音による被害を解決するために、決断してください。行動してください。
以上です。