今、低周波被害に取り組む学者は小林芳正先生と山田大邦先生のお二人以外にありません。環境省が御用学者を集めて作った日本騒音制御工学会なるものの論文集を見ると、見るも無残な作文がこれでもかと並んでいます。
水俣病の時と同じです。学者というものをこれほどまでに地に貶めた事件もありませんでした。就職とか保身とか、利権とかあることでしょう。
私は勉強があまりできなかったので劣等感を持っていました。しかし勉強ができた上澄み液のような彼らの言動を目の当たりに見せられると、「なんや、タダのアホだったんや」と途端に自信を取り戻したものでした。
例えば、この論文にある風力発電由来の特異なピークを持った低周波測定グラフを見せても、「被害のことは分からない」と頑なに拒むのです。いや、「被害」という言葉は使わない。
彼らは慎重にかかわりにならないようにソーッと逃げ出すのだ。世渡り上手なのだ。何のための研究者なのか、研究費なのか。津田敏秀先生はいきさつを詳しく論じている。
メカニズムはまだ明らかになっていない、だってさ。環境科の先生のくだらなさにも飽き飽きしました。犯罪やで。
それでも40年前の西名阪自動車道の低周波公害裁判はたくさんの影響を歴史に残しました。出る杭は叩かれる。引っこ抜かれる。とはいうけれど、正義感にあふれる人はどこにでもいるはずだと思っています。
少なくとも悪党の手先になって惨めな言い訳をして暮らすよりも「悪いものは悪い」と竹を割ったように言いたいではないか。