和歌山の風力発電の記事

4/26日の朝刊に、「わかやま県議会だより」が入っていた。何気なく見てみると、隅っこの方に、風力発電の記事があった。私は風力被害に苦しめられているから気が付たものの、一般の人なら気にも留めなかっただろう。どうしても和歌山の海岸に巨大な風力発電を建設するらしい。私以外には、誰も反対する人はいない。

御坊市から印南にかけては、松の木がたくさん生い茂っていた。「磐代の浜松が枝を引き結び、」有間皇子はそう言い残して殺されたという。墓はその辺にあるだろうと聞いている。今も風光明媚な景色があって、とくに夕日が美しい。ドライブがてら、白浜温泉に行く人もいるだろう。昔と、人の心はそう変わらない。

去年、印南町の樮川の風力発電を見に行った。やはり低周波被害でものすごい苦しさを感じた。由良町の畑地区と同じ苦しさだ。よくもこの人たちは我慢できるものよ、と思った。風車建設前に地域の人と話したけれど、「被害でも何でも、何もないところだから、なんでもあればうれしいんよ」と笑っていた。

それは今も変わらないらしい。ただ、印南駅近くの若い人たちは、以前から眉をひそめて嫌っている。子供に対する健康被害など、何があるか分からない、といった恐怖心だ。公には言葉にすることはない。それは由良町も同じことか。添付写真のように、御坊火力発電所の煙突は高さ200mである。

同じ大きさの風力発電が150本も海岸にぎっしりと立ち並ぶ。「ゾーニング」ってさ、いったい何なんよ。前ページに紹介したマイケルムーアのように、一部の人がカネ儲けする仕組みで、地域社会はただのダシにされている。破壊されるのだ。「自然エネルギー」というのは、ただの妄想だ。

私一人かもしれないが、堂々と言わせてもらおう。和歌山に風力発電を建設しないでくれ。由良町の風力発電を撤去してくれ。低周波被害で苦しいのだ。