40年前の学生だった頃、スパイ小説を随分と読んで楽しんでいた。日本にはなかったからね。子供の頃から由良守應の資料があったので、もしかしたら社会のどこかに、こんな非道な企みがるのかもしれないと感じていた。守應は密偵として京、大阪を奔走したとある。スポンサーがいたらしく、湯浅商人たちはその後大きく発展していく。
国政に関わりながらも、ちゃっかりと儲けていたのだ。陸奥宗光も同じようなことだったらしい。維新動乱の脇で、多額の金が動いていた。浜口梧陵や菊池海荘だ。75年前の戦争では、由良港の軍艦が2隻もグラマンに撃沈されている。我家には「スパイに注意」と書いた資料が多数残っていた。こんな片田舎の由良町にもスパイがいてアメリカに連絡していたというのだ。
今回、風力発電の被害では、そんなスパイたちの活躍を目の前で見ることになる。最初は、ジャーナリストや活動家が来て、「その人たちは何者であるのか、まず確認する必要があるだろう」と私に教えてくれたものよ。私もすでに「バンザイ」状態だったから、地域から排除されて完敗していたのだ。誰がウソをついているのか、悪党なのか分かっていたよ。
先日の風力裁判では、コテンパンに風力被害は否定されて、私は断罪された。罰金40万円に、環境運動家や、地域の人々の喜びようよ。それほど人々の心は洗脳されていたのだ。もう元に戻ることはない。これは伊豆や伊方、その他の被害地でも同じことだろう。風力被害者は、笑いものにされて殺されたのだ。この一文を見ても、諸君は「アホよら」と吐き捨てるだけになっている。
これが風力発電の被害さ。全国で、風力反対運動らしきグループがいて連携している。「土砂崩れが心配だ」、「ドイツでは上手くいっている」、御用学者の被害否定の話に参加者は拍手喝采して笑っている。日本の環境運動とは、こんな腐った話なのだ。人々の腐敗の様子はどうだ。誰か一人でも、「風力発電を止めろ。被害者が苦しんでいる」と訴えたか。
違うだろう。彼らには指示された目的があったのだ。それが「アセスをちゃんとやってください」なんてアホ話で、問題のすり替えだったのさ。風力発電を撤去しよう。低周波被害を及ぼす風力発電は、1基たりとも建設してはならない。被害者を虐待して喜ぶのは、もう止めようやないか。被害が明らかになっているのに「納得する」も何もないやろ。
ウソつき運動を否定して、風力発電を撤去しよう。汐見文隆医師はそう言って、私を励ましてくれた。