個人と社会と

2018.1/22日のページには「fact とfakeと」と題して谷口さんの証言などを記載しました。私は最初から、「何が変なのか」、「何がおかしいのか」という疑問でいっぱいでした。風力発電が建設されて、低周波被害に苦しむ人が悲鳴を上げているのに、事業者の大阪ガスは「由良町役場に任せている」と答えて取り合ってはくれません。

何度も電話したり、抗議しても、拒否されてきました。由良町役場は、もっとひどい弾圧を繰り返して被害者を黙らせてきました。私は、虐待だと思っています。私に対するチョウバツ委員会、チョウバツ議会など、水俣病の日吉フミコさん顔負けの暴力、迫害でした。

各議員のアホな無責任がなければ、今頃、私は殺されているでしょう。目の前で手を叩いてジャンプして踊っている議員など、日本全国探してみても由良町議会くらいなものです。こんなチョウバツ議会を20数回も延々と繰り返したのですから、異常議会としか言いようがありません。

しかも議員や町長は大まじめに真剣な怒りを私にぶつけてきたのです。何に対して怒っているのか? もちろん私に対して「風力発電と言ってはならない」とアホみたいに繰り返すわけですが、なぜ風力発電と言ってはならないのか、本人たちにもわかってはいないのです。理由も分からずに、ただ単に「言うな!」と強制を繰り返すのです。

それが7年間も続くのですから、彼らもいい加減に「本当の理由」が分かっているはずなのです。エコ利権です。保身、利益のためでした。人は、利益のためなら簡単に悪党になれることを私は見続けてきました。職員の中には、そっと事情を話してくれる人もいたものです。しかし、今はもうない。徹底した管理、クビ、恐怖政治が行われているんでしょう。

あの山本節子女史でさえ、怒鳴られて「何をバカなこと言ってんのよ」と、たじたじとなって帰らされたのです。そばで見ていた私も怖かった。一般の弱った被害者が、ヤクザ以上の怒鳴り声で脅されたらひとたまりもない。二度と役場には逆らえない。もう二度と役場には行きたくないでしょう。結局、被害者ですら、そのツケを私にぶっつけてきたのです。

汐見先生が阿戸地区の人や、畑地区の人々から汚い言葉で拒否されたのは何度も書いた通りです。しかし環境運動家たちは汐見先生の悪口は言わなかった。神のように恭しくして名前だけを利用したのだ。窪田泰さんもそのことを腹立たしく伝えてきた。先生とは区別する必要がある、と。あるいは、違いが判らなければ、それはその人の素質でしかないと。

それで被害地域の人々からは、私も汐見先生も、ボロクソに言われ続けています。彼らは役場の人の悪口は絶対に言わない。恐れ多いのだ。私の味方になって支えてくれたのは、ほんの2、3人か。この7年の間には、多くの大切な人をなくしてしまった。大事な人ほど、亡くなってからその損失の大きさに気づくものよ。

低周波被害者になると、感覚が敏感になります。議員として、選挙を何度か経験すると、やはり人に対して敏感になります。味方か敵か?と。職業病の一種だと思うけれど、かなりつらい症状には違いない。それでも簡単に騙されることがあるのだから、まだまだ私の知らない人がいることも事実としてある。

前ページに書いた「風車被害の風景」で、谷口さんはたくさんの苦しみを書いている。その本人が、実は平成19年ころ、初めて風力業者が現地踏査に畑地区を訪れた時、風力業者たち数人を引き連れて裏山の山道、里道を案内して建設地域を説明したのだ。初めから谷口さんをターゲットにしたワナだったのか? 私には今も分からない。ただ、谷口さんは何度も私にこの話をして、悔しがっていた。

最初は風車を一基だけ建てるのかと思っていたそうだ。ところが何の説明もなくて、できてみれば1000kw、が16基も建設されていた。同時に体調が日に日に悪くなっていった。同じように体の調子の悪い人が近所に3人いた。たがいに泣いて、感情むき出しで、被害の原因を話し合ったという。平成21年のことである。それでもその被害者たちは自分たちの苦しみが近所や世間に知られることを拒否したという。

谷口さんには好奇心旺盛な部分があった。平成20年には既に役場の弾圧が始まっていたかもしれない。二重サッシの改修工事が3軒の被害者宅で行われている。私が被害を受ける2000kw、5基は、平成23年9月完成である。『風力発電の被害』H.28年にも書いたが、重症の被害者たちはすぐに死んでいった。谷口さんは、なんだかんだ言いながら、東京や大阪の子供たちの家を転々としていた。

たまに帰ってきては、私につまらん愚痴をこぼしていた。「とてもこんな家にはいられない」と。そして由良駅の近くや日高町などで、一人車の中で夜を過ごしたりもした。畑中町長は幼馴染で同級生なので、何度も被害の相談を持ち掛けた。私以外の議員にも、何度も相談した。4年前に新しく無投票で当選した議員にも訴えた。「これはアカンゎ」と。

新人議員については私への攻撃がすごいので、タダごとではないことは話していた。「どいつもコイツモ」という話だった。近所の人との軋轢も聞かされた。だから他の被害者たちも同じように何も言えずに、泣いて私に苦しさを訴えたのだ。冷たい言い方だが、もう人ではなかった。今でも毎回、議員や町長から「被害を訴える人はいない」というとんでもない言葉を聞かされる。

どうすれば、人が人に対して、このような残酷な仕打ちが出来るのか。「被害など聞いたこともない」「裁判してみろ」と徹底した弾圧が出来るのか。同時に被害者は卑屈になり、人としての自覚をなくしていく。加害者たちは、ますます嵩にかかって憤り、偉ぶり、笑っている。風力発電の低周波被害で、重症患者になるのは100人に3人程度でしょう。それも地形により場所により、家の構造、周辺環境もある。

被害症状のない人でも、性格が変わっていくことを多数見ています。あるいは脳溢血や心筋梗塞などの原因になっていると推測している。オーストラリアの行政裁判所(2017年)の「Pathway to disease」病気への道(病気になる)、と裁定したとおりだ。カナダでも医師グループが「被害者の苦しみは真実だ」と訴えている。日本では汐見文隆医師一人だけか。由良町の医師は金儲けのネタにして儲けている。

谷口さんら被害者は、大量の睡眠薬、向精神薬の服用を強制されてクスリ漬けになっていた。汐見先生は「キサマに医師の資格はない。医者なんか辞めてしまえ」と怒った。こんなことは小さな田舎町のことだからだれでも知っているし、私が一軒一軒と訪ね歩いたし、H.26年には大学生が一人一人にアンケート用紙を直接手渡して説明しているから、みんな知っているのだ。

それでも被害者は黙ってしまった。全国の被害地域で汐見先生や窪田泰さんは迫害されて追放された。私などハナにも引っかけられない。強力な隠ぺい圧力と弾圧が社会的に加えられている。「言ってはならない」というタブー、禁忌になっている。ヨーロッパやアメリカでは、はっきりと「NO!」と表現している。ところが日本では「止めろ」という言葉はない。

「かんがえる」なのだ。なにを考えるのか知らないが、たくさんの被害者が自宅を追われて引っ越しても、死んでいっても、被害に苦しむ人を救済しようという抗議運動は一つもない。私一人の孤独な戦いよ。被害者も、地域の人も、それから都市部に住む一般の人も、騙されているんやで。地球温暖化ビジネスで法律を作って集金して、ボロ儲けするために、風力発電をクリーンエネルギーやと言っているだけなんやで。

キャッチフレーズよ。スローガンよ。なんで、明日では間に合わないんよ。それほど切迫して急がなければならないことなんてない。人を苦しめてまで、被害者を殺してまでして、得るものは何もない。ユダヤ人を殺して何かいいことがあったか?インデアンを殺してよかったか?すべては詐欺、ウソを塗り固めてきたんや。大阪ガスが言うように、「由良町役場に任せてある」というのだから畑中町長に理由を聞いてみようではないか。

これまで27回も連続して一般質問した動画は、なぜ公開してはいけないのか。風力発電の被害を否定する名演説を聞いてみようではないか。なぜ公の議会を公開してアップするとプライベート問題で名誉棄損で裁判することになるのか。笑い話のような恐喝、脅しを繰り返す議長や議員に、みんなで理由を聞いてみようではないか。真実は一つ、と谷口さんも言っていた。