汐見文隆医師は週刊金曜日を愛読していたらしい。一般の週刊誌とは、チョッと違ったからね。私も一度だけ、取材記事の中で紹介されたことがある。それで私の記事を載せてくれないか、と何度か頼んでみたのだが、全くダメだった。
窪田泰さんもそれは同じで、どうやら採用する人と、拒否する人が決められているようなのだ。その基準は何かというと、人脈であったり、御用ライターであったり、と被害者サイドが排除されているようだと窪田さんは考えたのだ。
以下、窪田さんからのメールです。
こんにちは、低周波空気振動被害者の会 窪田泰(Yasushi Kubota)です。
週刊金曜日は加藤やす子等の低周波音加害者の論を掲載してきました。これ以上は安易に加藤やす子の記事を掲載しないように、との思いで「低周波空気振動被害について記事作成のお願い(2)」を郵送しました。
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低周波音被害の本質は、低域の空気振動が受音側へ到達して被害を与えるのですが、どれだけ広範囲に到達するかを明示した理工学関係者はいません。皆口を閉ざしてきました。というよりも誰も具体的に示さずにおり、発言をしないでいます。1Hzの音は100Hzの音の100万倍伝播力が強力です。この科学的事実は物理現象ですから否定はできません。
一点に発した空気振動は、四方八方だけではなく天地方向にも拡散し、空気に依る距離減衰によって消滅します。また、背景の音が存在しない空間はありません。全ての空間は背景音が異なります。場合によっては40dBも差があることもあり、背景音に加害音圧レベルが加算されて被害になるところを、背景音も加害音圧レベルも不確かでは、被害判定はできません。
正確に加害音圧レベルを求めなくてはならないのです。参照値の如く「何ヘルツで何デシベル以上なら被害が出やすい」という単純なものではなく、「何ヘルツで何デシベル加圧されているから被害になる」のです。感覚閾値のように実験室で「何ヘルツで何デシベル以上なら被害が出やすい」のではなく、被害現場で「何ヘルツで何デシベル加圧されているから被害になる」のです。
不確かな空気振動ですけれど、風力発電は海外でも2dB3dB差が被害を与えていることが分かっています。人工音が僅か2dB増加しただけで被害になる、しかも背景音も加害音圧レベルも確認されていても、日本国家は被害を認めません。しかし、風力発電被害が拡大したのは、アセスの対象なってからです。政府の再エネ拡大施策によって社会が再エネを求めているかの如く偽装することによって、被害は拡大しました。
風車がアセス対象となったのは伊藤貴輝審査官や、松井利仁らの嘘によってです。風力発電全国情報ネットワーク(武田恵世代表)の主たる活動メンバーである、熱川風車被害者の会(川澄透代表)が、「巨大風車起因の空気振動発生を確認しないまま、会ったことも無い多数の住民を、〝遠因性疾患〟であると汐見文?医師が診断した」と事実無根の発言をしています。
解析Dataの日付は2009.4.22、2009.4.10で医師に診断を受けたのは2008年3月28日29日との主張です。どんな名医でも、2008年の3月に2009年の4月のDataで、つまりは未来のDataで診断することは出来ません。私は伊藤に抗議しましたが、伊藤は川澄の嘘を利用して、風力発電の被害者ですら風車を受け入れている、風車の被害はこの程度の軽微なものだ、低周波音被害者は精神障害者として処理出来る、と表面を取繕ったのです。
こうして、貴方の町にも風力被害を、貴女の村にも風力被害を、君の郷にも風力被害をと、日本の隅々まで風力発電は構造的に自由に建設されようになりました。また、松井利仁(衛生工学士)が唱えるH特性は音圧レベル補正を施しています。低周波音における評価では音圧レベルの補正は必ず被害否定につながるのであり、してはなりません。
少なくとも、骨導音要素も加害音圧レベルの考えもなく被害否定を繰り返してきた参照値の類を妥当だとする意見は現実無視であって、たった一人の被害者も救えず、ガラスのハンマーとなっている日弁連意見と通底します。決して松井某がいうところの、睡眠妨害だとか聴覚が劣化するとか平衡覚が不安定になるということが本質ではなく〝イライラ〟する急性ストレス障害を起こし〝苦しく〟て〝痛い〟ことがコアであり被害の本質です。
低周波音問題はこのような経緯で、国家が作ってきました。国家が理工学士や衛生工学士の嘘を利用して放置してきました。是非、低周波音問題を取り上げてくださるようお願いいたします。