日本にいては、アメリカのことはよく分からない。日本人は、日本のことさえ分からないんだから、なおさら雲をつかむようなことになる。ずっと以前、大手企業に勤務した時、海外部門という部屋があって、皆さん海外に派遣されていた。長く海外にいると、日本語がヘンになっていて、それ以上に「世界では・」なんて変な言い回しをするようになるのを嫌な感じで聞いていた。私にも、海外の現場に行ってくれないか、との話があったが断り続けていた。
海外に派遣されると日本人ではなくなる、という意識があった。「ここは日本だよ」という閉じられた社会の安心感に甘えていたのだ。もう30年も前のことだからとても懐かしい。35年前、大韓航空機撃墜事件があった時、私は米軍厚木基地にいた。何人かの米兵と話していて、「ソビエトはいずれ崩壊する。同盟国の日本やヨーロッパ諸国が協力して、ソ連を包囲する。西側陣営は民主主義で繁栄する。ソ連は貧しくなって内部から崩壊する」こんな話を基地内や酒場で聞いていた。
アルコール度数75%のワイルドターキーの味が懐かしい。彼らはストレートで飲まなければ美味しさは分からないと言って勧めてくれた。よくも体を壊さなかったものよ。スペイン系や黒人兵と話があった。前線に出ると、除隊してからも大学にはいれたり、優遇があるということだった。後日、イラク戦争から帰った元兵士がミネソタ大学に入学して、話をしたことがあったけれど、なんか怖い感じがした。人は撃ったことがなかったと言っていたけれど。
地域は変わるが、香港や台湾の人とたまに話している。私は、その地域は、もともとChinaのものだろう、やっと自分たちの国になるんだからいいじゃないかと言った。「いいえ、香港は自由で民主主義が生きている」、「いいえ、台湾は自由で、台湾は台湾人のものです」というのだ。どちらも中国人なのにね。これからのことは分からない。もしかしたら日本に、彼らがドッと押し寄せてくるかもしれない。日本人は簡単に負けるだろう。
さて、添付の記事には、フェイクニュースが堂々とまかり通っているとある。事実による反論がなくなれば、大変なことになるで、というのだ。卑近な例で恐縮だが、由良町のフェイクもすさまじい。風力発電の被害だ。組織化された策謀のカラクリを、誰か取りまとめてレポートしてもらえないだろうか。自然エネルギーの考えは、もともとは素朴な自然との共生を謳う連中の「おはこ」だった。それが国連気候サミットになり、グレタさんのスピーチになって世界中を駆け巡る。
環境ビジネスになると、発電効率は悪いから、固定価格買い取り制度、再エネ賦課金、建設補助金、に莫大な金が政治的に動く。目的はCO₂削減、気候変動の危機、雲をつかむような話になる。不思議なことに、こんなフェイクが世界で信じられる? ようになる。 私は、みんな分かっていながら、知っていながらやっているんだと思っている。由良町では、頭の真上で稼働する風力発電の低周波で、多くの被害者が苦しみながら亡くなった。ウソの宣伝なのは分かっていたはずだ。
社会とは、こんなに薄っぺらで、成り行きでどうにでもなるアホらしいものだったのか、という驚きよ。これが今も全国各地で、風力被害を否定して、風車の建設が進められている。自称「反対の会」「考える会」などと、あたかも被害を心配するように見せかけながら、本当に被害を心配する人を一網打尽に取りまとめて管理して黙らせる仕組みになっている。やり方がアクドイのだ。世界の中で日本だけが「Stop wind turbines ! 」という抗議運動がないでしょ。
風力被害に抗議する私に対しては、批難轟轟の嵐よ。彼らは風力発電に反対ではなかったのか? 風力事業の手先となって活動する彼らは、簡単にシッポを見せて「オオカミ少年」と私を詰るのだ。ウソは、しょせん嘘でしかない。由良町の風力発電を撤去してくれ。