私は生まれてこの方、由良町の門前地区で長く生活をしてきました。
国道42号線は、昭和30年代はまだ農耕に使う牛がのし歩き、道端には大きな糞が積んである、というような、のどかな農村風景でした。
昭和40年代になると、自動車の数が増えてきて、国道シニゴーセン、と呼ばれるほど交通事故が多発するようになりました。
水越峠から門前地区、里地区に至る道路脇には、たくさんの供養のための花束が供えられていました。覚えておられる方は多いでしょう。
道路の改良と、運転技術の向上などで、近年は交通事故は少なくなりました。
しかし、忘れたころに、重大な事故が繰り返し起こっています。
私は大学の土木科を卒業しました。道路工学専門ではありませんでしたが、一般教養として、道路工学のあらまし程度の知識は、今も、多少残っています。
大事故がたびたび起こる原因は、道路線形にあります。
見晴らしの良い直線道路と、S字カーブの組み合わせです。ゆるいスロープが重なると、事故発生率は顕著となります。
国道42号線の建設当時は、このような統計的な設計技術がまだありませんでした。
アメリカのフリーウェイ、ドイツのアウトバーンを手本として日本の高速道路が建設されたことは周知のことであります。
日本には車社会がなかったからです。今、日本は、世界有数の車社会となっています。私たちの田舎社会でも、車がなければ成り立ちません。
そして道路は、付近住民が日常生活を営むために、自由に、安全に、通行し得るものでなければなりません。
極めて公共性の高いものです。
私たち住民にとっては、道路交通の安全確保が第一要件であると考えます。
通称「佃道」との交差点、そしてポリテックのある清治地区の交差点。
この二か所に信号機を設置して、交通環境の改善を行う必要があると考えます。
この場所に信号機があると、車の速度が低減されます。興国寺方面への交差点、あるいは由良駅前付近においても、スピードが抑制されるでしょう。
そして、交通事故の防止を図ることになります。長年、私たちは、門前に、もう一つか二つ、信号機が欲しいと願ってきました。
道路線形を直すことは難しいでしょう。
しかし、道路設備を整え、適切な管理をすれば、道路における危険を防止し、その他交通の安全を確保することになります。
これは行政の管理義務です。安全な地域社会を願っています。是非、信号機設置に向けて、検討して頂きたいと思います。
風力発電による健康被害について
風力発電による低周波音被害については、これまで、平成23年12月議会から連続して、延々と訴え続けてきました。
たしか、今日の一般質問で10回目になると思います。
しつこい、と思われる方もいるでしょう。被害者の側になると、なんで、これだけ訴えているのに何も対応してくれないんだ、と、歯がゆく思うことでしょう。
これまでの9回の一般質問を振り返りますと、事態は着実に動いていることが分かります。
被害者は毎日24時間、低周波音によって苦しい生活を余儀なくされています。
行政の対応は酷いもので言うだけ無駄、という諦めと祈りに似た苦しみに言葉をなくしています。
私は、地域の被害状況を見て、放置することができません。無視することができません。
仏教の言葉に、「一隅を照らす」という教えがあります。
私が町会議員になった時、まず理想を持とうと思ったときに思い浮かんだ言葉です。私の力は小さいかもしれない。
しかし、少しでもよい、困まっている人がいれば何か言葉をかけてみる、力になってみる、お節介かもしれないが、親切にできることがあれば、恥ずかしながらも親切にしてみる、という思いでした。
日弁連の公害環境委員会のプロジェクトチームが平成24年4月5日に由良町に来て、被害状況を視察しました。風力発電による低周波音の被害を訴える住民から直接聞き取り調査を行いました。
被害者は、みな一様に風力発電の運転開始とともに健康被害が生じたと語りました。それぞれの被害を訴えました。被害の内容は、頭痛、耳鳴り、めまい、吐き気、辛んどさ、など、苦しくてたまらないということでした。
被害者宅は、いずれも風力発電施設から1km 程度の近距離にあります。
我が家で、低周波音測定機NA-18Aで測ってみますと、1Hz,2Hz周辺で50~60dbの特異なピークを持った低周波音が観測されます。1~2秒間隔で約20dbのアップダウンを繰り返します。激しい数値変動があります。
このような現象は、風力発電のない地域では見られません。
由良町では、平成23年の11月頃から、風力発電の運転開始と同時に健康被害が生じました。由良町を出て、遠方に外出するときには、症状が軽減します。不眠を訴えること、耳の圧迫感、耳鳴り、首の痛みなどの症状も、ほぼ共通しています。
メンバーの弁護士さんたちは、全国の被害地域で、同じような訴えがあることを知っていました。
日弁連は、平成25年12月20日付けで、環境省、経済産業省に意見書を提出しています。
『低周波音被害について医学的な調査研究と十分な規制基準を求める意見書』です。
インターネットで公開されています。
意見書の趣旨は、「被害者の実態を踏まえた疫学的調査を行うべきである」としています。
「感覚閾値論」や「参照値」を撤回すべし、と書かれています。この日本弁護士連合会の意見書に対する町長の見解を求めます。
風力発電の場合は、「感覚閾値」や「参照値」という基準が、あたかも絶対的な価値判断のように言われて来ました。
人が聞こえない超低周波音や低周波音は、人の生理に悪影響を与えないという感覚閾値論はどうでしょうか。
全く間違っています。音として聞こえるか聞こえないか、ということと、生理的影響による発症の有無の間には、因果関係はありません。
被害の原因は、「聞こえる」のではなく、振動が『伝わってくる』というものです。その結果として、頭痛、めまい、吐き気、辛んどさ、などの症状となって、被害者を苦しめるものとなります。
参照値はどうでしょうか。短期間暴露の実験結果だけで、被験者数29人があまりに少なすぎる。被験者の受け止め方に左右される、症状の有無に関係のない感情的な我慢できる値である、等々、正当性に問題があります。
そして、参照値そのものが、低周波音被害者の救済を切り捨てる役割を果たしてきた、ということです。
例えば、10Hzで92dbという参照値は、仕事の現場であれば、我慢もするでしょう。
しかし、そこで24時間、生活するとなると、建具のガタツキ、テーブルやコップの振動、テレビや電話といった、普通の生活ができるものではありません。
私は、日本気象協会が行った低周波音の測定評価報告は、全く意味のない誤魔化し、デタラメであったと訴えるものです。風力発電の低周波音による被害者は、外因性の自律神経失調症候群であります。
その判断基準は、風力発電事業者や日本気象協会ではなく、被害者の健康状態に目を向けた医学的判断であるべきです。
由良町には多くの被害者がいて、苦しい症状を訴えています。
低周波音被害者の救済、そして、風力発電事業の規制が必要です。
公平な被害の実態調査を行ってもらいたい。
しばしば見られるように、測定、調査、研究に当たる技術者、研究者が、関連企業と利益供与その他の関係を有していては、公平な調査はできません。
低周波音の被害者となる人は一部であり、社会的に孤立化しています。生存権が脅かされています。
行政が救いあげなくてどうするんだと考えます。
是非、風力発電の低周波音被害によって苦しんでいる人たちを助けてもらいたい。私は議員として、任期の最後まで訴えなければなりません。
被害地域の人々に、思いやりのある答弁を求めます。
質疑②
去る3月3日、和歌山県議会において紹介された「和歌山の風力発電の被害」を伝えるDVDです。
今日、ここに持ってきました。
いくつかの新聞記事にも紹介記事が載りました。
それぞれの被害地域で、苦しんでいる人がいるんだ、ということを伝えるためのものでした。
それが今、全国から問い合わせ、注文が来ているそうです。
インターネットで検索してみると分かりますが、由良町の被害はすっかり有名になりました。もはや全国版です。これから英訳して、アメリカやヨーロッパにも普及させようという計画もあります。
隣町の日高町では、由良町の被害を見て中止になりました。印南町、白浜町でも、おそらく中止になるでしょう。新聞、ニュースで反対意見があることが伝えられています。
この風力発電の被害は、当初から、諸外国においても、日本国内においても、低周波音被害を引き起こしていたことは分かっていたのだから、やはり、人々が暮らす生活圏内に、このような巨大風車を建設すること自体が間違っていた、ということです。
今までの私の説明不足により、事態を長引かせたかもしれません。
ぜひ、このDVDを見てください。
そして考えてみてください。以上です。