あの人はインターネットをしなかった。

由良町の周辺はみな貧乏でな、インターネットをしないんだよ。タブレット端末を持っているけど、天気予報と時間を見るだけ。ニュースとか、動画を見ることもない。テレビで見られるからね。新聞を読む人も少なくなっている。地元新聞なんか読むところがないし、しょうもない農協の記事など見たくもない。昔はもう少し必要性、文化の香りがしたものなのにね。今はまったくそんな高尚な考えは消えている。記者、経営陣のアホさが目立つ。

もはや需要はないだろう。私のホームページは由良町では見る人はいない。スパイ工作員が見張っているだけ。以前の「考える会」の連中は、せっせと私の書いたページをコピーして被害者に渡していた。「こんな酷いこと書いている」とな。自称被害者が私に電話してくる。「オマエの魂胆は分かっている。いつまでやっているのか」とな。こんな繰り返しを何度かやって来た。いつかそんな被害者たちは死んでいた。

自分で検索して、風力被害とは何か、探し求める意志も勇気もなかったらしい。すべて工作員から渡される資料、機関紙、に染め上げられていた。それが自分の考えだと思い込む。「ワシらは何でも知っている」というのだった。へ~え、と言うしかなかったよ。私の風力裁判も、奴はインターネットをしなかった。私に対する憎しみだけ。懲罰議会でもそうだった。前ページにはそんな記事を添付した。

とても懐かしいし、今も記者たちの私に対する憎しみの記事がアップされている。被害者への弾圧、いや、彼らには「考え」なんてないから、風力被害を訴える私が許せなかったらしいのだ。なぜな❓ 理由は何でもよい。私の悪口になればそれでよい。由良町が発行する「由良守生の悪行」の弾劾パンフレット。中華レストランの看板のように派手な色彩でな、二回も印刷屋で制作していた。役場内では大喜びだよ。

私も、こんなに有名になったんや、と感動したかな。正義漢もここまでくれば本物だろうと考えていた。実際はアホにされっぱなしよ。笑われ者として今もある。ここに書いてきたことは、由良町の人は見ることもないし、もし見たとしても意味が分からないだろう。「アホよら」そんな言葉しかない。私の書いた『風力発電の被害』は由良町で1冊だけ売れた。その人と話したことがある。「こんなこともあるんや」それだけだった。

大体、他の人は私の本を受け付けない。拒否しかない。とくに風車群の麓、強烈な被害地域ではな。今、畑地区では新築ラッシュで、若者たちが大層賑やかに振舞っていると聞く。被害があるんだったら、そんな所に住まないだろう、と言われている。かつて水俣でも新築ラッシュで賑わったという。今は住む人もなく無人の廃屋が目立つと聞く。同じ光景なのだ。フラッシュバック、既視感、デジャブ、社会現象よ。風力発電の音環境が良くなったのか。

測ってみたらよい。人間観測機。低周波被害者ならその意味が分かるでしょ。低周波空気振動に敏感になっているからね。辛い症状だよ。被害を感じる人と、全く感じない人がいる。被害確率は、100人に一人か二人。谷口愛子さん宅の周辺では、それが5人にも6人にもなっていた。有名な差別地域だから、誰もその被害を言葉にできなかったんだろうか。

「精神疾患のもの」、環境省の報告書にはそう書いてあるし、気のせい、プラシーボ、年のせい、とも言われている。水俣病の本にも同じ記述がある。同じ社会分析だ。ほっとけ、関わったらアカン、と言われている。ま、その通りだわな。私だって、もし風力被害者でなかったら、いくら谷口さんからの依頼だとしても、1度か2度の抗議で義理を果たしたと考える。谷口さんの友人は簡単に裏切っていた。そんなモノに取り囲まれていた。

「オマエももう止めとかんか」と笑われた。彼らには得るものがあったのだ。黙っていたらおこぼれがある。被害感があっても、なくても、何でもよいではないか。薄笑いだけがあった。地域対策の成果よな。だから各地でやっているエセ反対運動の正体がよく見える。被害者探しもカネになる。根絶やし、虱潰しに探し出す。もうどこにも風力被害者の声はない。

国を挙げて弾圧祭りよ。東北では「風力日本一」と書いた幟旗を掲げて行進しているとか。イヤハヤ、狂気の沙汰よ。生贄にされたって、人の感情なんてとうにない。動物園みたいなものよ。由良町で同じ儀式を見ているからね。世界的には異常なことなんやで。ジョニーデップの映画『MINAMATA』は、まさに日本人の異常性を指摘しているんだが、肝心の日本人にはそれが分からない。とくに水俣人には。水俣市役所は拒否したという。

日吉フミコの時代と何も変わらない。今、「水俣学において~」と言う奴らはウソつきだ。その言葉を直接に聞いて吐き気がしたよ。水俣病と風車病は、本当によく似ている。最初から気が付いていたから、私以外にも、被害者に対する嫌悪や蔑視に、アレッ、と思って笑った人は多いだろう。人の不幸が面白い。見るのも穢らわしい。家柄の良い私がそんな蔑視に笑っている。やはり私だからこそ、神が与えた試練なんだろう。

任重くして道遠し、と考える。海外の、ヨーロッパやアメリカなどの風力反対、抗議デモを見れば何が悪いのか答えは明らかだ。日本人だけ、それが分からない。汐見文隆、小林芳正の二人が証明したけれど、どうしても伝わらないし理解が及ばない。日本の社会風土だね。ただ、日本にはこれまでガラガラポンがある。行詰まり、社会矛盾に、どこかで転換事件が引き起こされてきた。風力発電は簡単な詐欺だ。どこを切り取ってもウソしかない。

そのアホらしさに、反抗を始める人が出てくると信じている。インターネットをしたから、しなかったから、と二分する必要もない。人間性の問題だと考える。谷口さんはインターネットをしなかった。騙されていることも分からなかっただろう。この写真は、地域で一人だけ、看板を掲げて意思を示したらしい。近くだから行ってみよう。由良町でこんなことしたらコテンパンだよ。健闘を祈る。