私の住む日高郡由良町の北側、有田郡の有田川町に風力反対が賑やかになっている。今は合併して海南市になっている地域もあって、それぞれに地域性が露わになる。ふと気が付くと、こんな看板を上げている「反対運動」はここだけだよな。真実の被害だから誰にも文句の付けようはない。麓の平野部の人には「本当は土砂崩れなんやで・」という人がいる。それがどういう意味を指すのか、理由をこのページで書いてきた。心理トリックだ。
海南市、下津町、大窪地区の低周波被害者に大変な弾圧が加えられたことは有名だ。その上での「土砂崩れが心配です」と言うのだから大した悪党ぶりよ。被害者に対する罵り、否定、金儲け主義が目的だ。政治も行政も役には立たない。９回も測定業務だと言って弾圧を繰り返した。被害者のご家族はエライ災難だっただろう。とうに転居して居なくなっている。百姓屋も蜜柑畑もそのままにして、出て行ったという。
私が測定したら、こんなにもヒドイ観測結果になった。たぶん、他にも被害者がいるだろう。声に出せないのか。家族ぐるみ、地域ぐるみで黙らせるのか。なぜ海外で烈しく抗議しているように「Stop wind turbines !」と地域の人は言えないのか。被害者は泣き叫んでいたのに。由良町で見たのと同じ有様だ。人々は笑いものにして喜んでいる。それが海南市や有田市の平野部の人の精神性だ。
海南市には石油コンビナートがあって、どえらい悪臭がした。真っ黒い石油が霧になって飛んできたと言う。地域の人は怒って抗議することになった。最近はそんな酷さは無くなったか薄れたんだろうね。抗議した何人かの人が消えていた。海に沈められたのか山に埋められたのかと言われている。地域対策の恐怖だ。警察は弾圧側だからね。人々は黙り込むしかない。
そんな歴史を経て、海南市側の人がこの看板を掲げることができたのだ。暗い辛い歴史が必要だったんだね。有田川沿いの反対には、こんな表現はない。南側の日高川沿いの人たちと同じで、「土砂崩れだ」と言っている。川の水が濁る、とかね。何を言っているのか分からない。それだけ、海南市側の人とは人種が違うのだ。公害の恐ろしさ、残酷さに認識度が違う。うっかりしたら殺される危機感が違う。
いやいや、もし殺されたって、へらへら笑うだけのことを見てきた。由良町や下津町の風力被害者の悲惨な結末を見て、その人の話を直接聞いて、それでも「我々は土砂崩れだ」と豪語する。この神経は何だろうか。そこまでして低周波被害はタブーなのかい。卑しい、賤しいことなんかい。そういう人はチャンと理由を持っている。もちろんこの段階で優越感と悪意がある。
「聞こえない音がなんで煩いんだ」とか、「世間の人に分かりやすい」とか、「川の水が濁ったら嫌なんだ」とか、それらしい言葉が用意されている。しかし風車病、低周波被害の言葉はない。「そんな人がいたらその人が言えばよい」と言っている。いかにエセ反対、ペテンの心理コントロールになっているか、地域対策の罠が明かではないか。東北でも四国でも九州でも、どこの風力反対でも同じ言葉を使っているでしょ。みんなウソつきばかりよ。
とくに政治家が来てスピーチすると、腐り切った臭みが露わになる。カネと票だけ。政治利権の生々しさよ。環境運動家の役割は、言葉のすり替え、お花畑のファンタジー、トモダチ作戦なんだろう。被害者の事には触れることはない。隠蔽作戦だよ。アホにしまくりよ。これがヨーロッパやアメリカの風力反対と違うところだ。世界各地のとは目的が違うんだよ。日本では、反対運動といって、実際は本当の被害の否定を摺り込んでいる。
心理操作が目的だ。被害者の否定、環境運動会になっている。誰か「風車を止めろ！」と言ったか。海南市の風力反対を見て、その身近に、被害者が塗炭の苦しみに喘いでいることを言葉にしないなんてアカンやろ、と思っている。しかし、これだけでも日本では画期的な珍事になっている。全国にこんな看板はどこにもない。同じ風力計画に際して、海南市側、有田市側で、こんなにも言葉が違うんやで。日本人のアホさが見えないか。
いつだったか、水俣市でも同じ光景を見た。被害者はうざいんだよ。政府側、国の政策に乗っている方が楽チンだわな。自称・反対運動は詐欺のペテンと化していた。日本人は誰も気が付かないんかい。汐見文隆やニーナビアポントの本は名著やで。風力発電にはたくさんの被害者がいて苦しんでいる。土砂崩れが心配なのではない。低周波被害、風車病、健康被害なんやで。全国の被害者よ、プライドをもって立ち向かおうじゃないか。健康に生きる権利を謳おうぜい。悪党をやっつけよう。
