私が風力被害に関わったh24年でさえ、各地の風力反対は「何かおかしい」と伝えられていた。由良町の風力被害は、h20年1000kw16基、h23年2000kw5基、合わせて21基の風力発電が山々に林立することから始まる。とくに2000kwの風力が出来た時、人々はその低周波音の威力に飛び上がった。『風力発電』の表紙にしている写真現場でも2Hzの所で85dbもあった。これは北側の三尾川地区でも同じことで、やはり低周波音は85dbで強力に振動していた。
低周波測定器があったからね。機械はウソをつかない。文具店で売っている物差しで測ったら、誰が測っても同じ長さでしょ。測る人によって、数値が違ったら困るわな。音圧85dbという数値は、爆撃機の爆音と同じレベルを示している。飛行場では耳にプロテクターを付けて防護している。危険だからよ。役場や政治家、業者は被害を分かっていて、被害者の訴えを否定した。田舎町の何も分からない人に対して、汚い言葉で威嚇したり罵っていた。
私もやられたからね。コイツラ、何や❓と思ったさ。やがて加害者と被害者、看守と囚人、と二分されていく。私も重症の被害者になっていたから判断に迷いはなかった。水俣病の時とよく似ていた。「ほっとけ、相手になったらアカン」そう言われたもんだよ。被害を訴えたらどういうことになるのか、日本では散々な目にあわされて苦しむことになる。逆に加害者側に付くと地位とか、名誉とか、身分の保証がある。カネになるんやね。
由良町議会では9対1、誰も風力被害に手を差し出す人はいなかった。私一人よ。魔法の世界を見たと思ったで。水俣市の日吉フミコさんも散々な弾圧に泣いたと書いてある。運命やね。それをやるか、知らん顔を決め込むか、喜んで弾圧するか、その人の特徴がこれでもかと見て取れた。動物園みたいに、とても面白かったよ。死んだ被害者には可哀そうだけど、それ見て手を叩いて笑って喜ぶ人がいた。何が面白いんだろう。
不思議な社会現象を見て、これは本にして残さないといけない、と確信したんだよ。水俣病でもそうでしょ。水俣学。そこまで追求して、何が悪いのかと社会問題にまで発展する。s57年には新聞を賑わしていた。たくさんの被害者が苦しみ死んでいる。水俣宣言なんてアナタ、どういう意味よ？ 今も裁判が行われている。何人かの人と話したけど、ヘンやな、と感じた。社会の常識が壊れているのだ。「言うたらアカン」「言えないんだ」という。
同じセリフを風力被害地で聞く。いや役場の合言葉よ。なんで同じ事ばかり言うのか！ と叫ばれる。苦しいから助けてくれ、と言っているのに、「ウソつけっ」と叫ばれる。h24年の当初はすごかったですよ。「何があったんよ」と被害者から何度も言われた。やがてほとんどの被害者が一纏めにされて消されていく。ホロコースト、大量虐殺やな。役場、地域住民は知っている。それどころか弾圧して喜んでいた。蔑視、冷笑、雄たけびを上げる奴もいた。
勝ち誇っていたね。そういう人なんや。私は旧家のボンでね、そういう地域の人たちの気持ちをこれでもかと見せられた。議員選挙では総スカン、ボロクソだったよ。今では良いもの見させてもらったと思っている。私とは違う、異質な人々だった。親父が仲良くした賢い人もいたのに、何を言っても通じることはなかった。今、各地でやっているペテンの風力反対でも、何を言っても通じないからね。カルト、風力ファシズム、奇妙な環境運動会になっている。
低周波被害・風車病はないんだよ。つまり被害者を否定して、「私たちは土砂崩れが心配なんです」と繰り返す。お経か、呪文のように繰り返す。宗教やってんやないで。これに大学の学者を呼んできて賑わっている。和歌山のこんな田舎の町まで有名な御用学者が来るからね。暇か‼ 秋田や山形で散々喋っている動画があったから見た人もいるだろう。誤解もヘチマもない。風力運動会。キャンペーンだった。参加者は、本当に何も分からないんだろうか。
何度か聞いてみたけど、全然やった。とうに魂を奪われている。人間としての大切な自尊心とか、思慮とか、真実が無くなっていた。夢遊病者みたいやで。自己欺瞞、自己陶酔、自己正当化、すっかり出来上がっていた。由良町で嫌というほど見ているからね。市民運動、環境運動も落ちたものよ。初めからセットになって仕組まれていた。たしかh24年当時は、各地にまともな抗議をする人がいたんだが。今ではどこに消えてしまったのか。
みんな私より年上だったから、きっと死んだんだろうかね。若い人にこんなアホ役はできんわな。それでも海外の風力反対を見て、ふと真実の精神に目が行くこともあるだろう。日本人は英語が分からないから確率は低いけどな。海外業務の人は変人が多いでしょ。宇宙人みたいに会話が出来ない。海外に派遣されたらあんなになるんやで、と言わなかったか。私もその一人だ。日本人は簡単に浮草になる。
日本で閉じ籠っていれば、どれだけお気楽に暮らせることか。こんな社会観を持つ人もいるんでしょ。風力被害の真実を覗いてみないか。人々のアホらしさが、これでもかと分かるで。見たくもないってか。いや、とうに気が付いているハズ。
