風力発電の被害、その実態を知れ。

もう忘れてしまっただろうか。福島沖に3基の大きな洋上風力発電を建設して大失敗を演じたことを。600億円の巨費を投じて、その後に50億円の撤去解体費を要したという。設備稼働率はわずか3%余、波が荒れて近づけなかったとか。単純に三で割ると、1基、200億円か。陸上なら1基・1億円程度でしょ。よく2億円だ、3億円かかったというけれど、高さ100m、直径5mの鉄パイプだ。

それとバカでかいコンクリート基礎。長さ40mのブレードは強化プラスチックだ。積算、見積もりしたら原価が出てくる。すべて物価本にあるから建設関係の人ならすぐに単価が分かる。特殊技能でもあるまい。特殊な機械? でもない。発電機は工場生産だ。プラモデルを組み立てるように、誰でも設置できるようにマニュアル化されている、浮体式だろうが、着床杭でもな。

私は建設会社、建設コンサル会社にいたので、工事費用は手に取るように分かる。製鉄会社の売り込みよ。鋼材を消費してもらわないと、会社が回らない。マリコン、ゼネコンの開発業者もな、とうに公害を分かっていてやっている。オーストラリアでやっている日本のゼネコン、建設会社と風力反対運動との確執は有名になっている。これが日本にはない。地域対策と弾圧で、地域の人には何のことか分からないのだ。

これが日本人独特なアホさよな。世界の風力反対と比べたら、いかに日本人が無関心に風力発電を受け入れて被害に喘いでいることか。御用学者や環境運動家、地域の悪党が、セッセと【風力を建てないともったいないんやで】と言っていた。あるいは「土砂崩れが心配です」とか言っていた。h18年の東伊豆町などの風力事件から、延々と同じ嘘八百の地域対策が行われてきた。被害者は頭をやられるからね。

いいように操られる。人間破壊、社会の崩壊に、誰も危機感を持たなかったのか。奇妙なイカサマの「考える会」があった。初めから仕組まれた罠なのに、町中の人がそのウソに収斂していく。どんなに風力被害を否定したって、被害者が苦しんでいることは隠せない。心理トリック、催眠術に掛けられる。大衆意識のコントロールだ。環境省が伝達する調査報告書はバイブルのようにして全国に広がっていた。

よく読んでみろ、理解してからモノを言え、とか言っていなかったか。水俣病の時にも同じ被害否定の論理があった。被害者の悲惨を見ながら、よくもこんな虐待が出来るな、と思ったよ。風力被害でも、役場や県の担当職員は笑ってアホにしていた。環境省でも総務省でもな。日本では、各地の風力被害を見ながら、誰も風力反対と声を上げることはなかった。せいぜいが土砂崩れ、景観の保全とか、地産地消とか言っていた。

お花畑の環境運動会は、今も各地でやっているんでしょ。風力事業とセットになった地域対策の一環だ。だから怖ろしい地域コントロールの風景なんやで。あの水俣市でも、水俣病を否定する。チッソ、チッソという。それくらい簡単に人々の意識は変えられる。いいように操られるのだ。s57年の初めから、言ってはならない、言えないんだ、と洗脳されていたけどな。たくさんの被害者が苦しみながら死んだんでしょ。

それを差別して笑うか。由良町の風力被害とは、じつにそんな同じオゾマシイ人間支配が行われたことにある。なぜ誰も【止めろ】と言わなかったのか。倫理も道徳もないのか。今も高速で山々の風車が回っている。風車の麓には塗炭の苦しみに死んだ人たちがいた。それを手を叩いて喜ぶ人たちがいる。スゴイな、これが地域風土というものか。私一人が反抗する。風力発電の低周波音で耳鳴りがする。

目まいがしてしんどい。蜜柑畑では体のしんどさに仕事にならない。畑地区では、怖くて行けない畑や田んぼがあるんでしょ。そこに行くと鼻血が出るという。笑われ者よ。そうして死んでいく。ヘンな人が多い。あ、それは差別言葉か。みんなが私を嫌悪するからね。風力裁判では大喜びしていたよな。それが彼らの本心だと知る。門前地区でも同じ有様だけど。結局、こんな風景が全国の風力被害地の姿なんだろう。

誰一人として風力反対なんて言葉がない。忖度、恐怖心、モノ言えば唇寒し、誰も何もよう云わな、そしてせせら笑うのだった。その人の優越感かな、奴隷根性に喜んでいた。日本人のなんと落ちたことよ。プライドとか尊厳はないのか。私のように旧家、武家や公家の末裔もまだいるんでしょ。国際的にも活躍する、世界の常識に通じる人もいるだろう。日本人の凋落を見て、落ちぶれた精神性にガッカリしないか。

東京でも札幌でも、中国人が良い服着てさっそうと歩いている。支配層が明らかになる。地方の田舎へ行くとなおさらだ。大人しいだけの日本人たち。まるで世界の真空地帯じゃないか。戦争や地球温暖化の恐怖を売り物にする。不安を煽る。キャー、怖いこと。国会のお花畑にうんざりしないか。日本はこんなに平和なんやで。政治家のアホらしさよ。しょせんは日本人の反映だ。風力発電の被害はいつまで続くんだろう。

風もないのに風力が回っている。誰も何も言わない。沈黙の被害風景に、『沈黙の春』を重ね合わせる。人々の意識がな、どうしても追いつかない。意識も思考も失われている。誰か反発してもいいんだけどな。今のところ私一人だ。各地でやっている下劣なペテン師たちは受け売り言葉に元気なものよ。権力の手先となって自己実現しているんだろう。地球を救う、ウルトラマンの世界だ。

漫画チックな彼らを見ると吐き気がする。このまま彼らの破壊に終わるんかいな。悪意の高笑いに背筋が凍り付く。