殺人プログラム

秋田県で行われた風力資料が送られてきた。秋田にも風力被害者がいて苦しんでいるという。その上での勉強会らしい。誰も反論しないし、抗議もしなかったようだ。一瞥して、ものすごいカネと労力がかかったんだろうな、と思いましたよ。風力発電の低周波被害は、日本だけではなく、世界中で深刻な被害を引き起こしている。

それを今更のように、こうして被害の否定を繰り返すんだから、大した度胸、根性やなと驚くのだ。主催者や出席者は、地域の有力者でしょう。すばらしいですね。私では手に余るので、窪田さんに解説をお願いしました。どちらも、理解できる人はそう多くないと思います。実際に低周波被害者になると、感覚的に被害の仕組みが分かると思うんですけれど、そうではないことはこれまでの経緯で明らかです。

日本人は想像以上に騙されやすい人種みたいです。秋田でも、こんな侮辱に抗議する人がいることを期待しています。

hs:///category/saving_and_new/saiene/yojo_furyoku/dl/kyougi/akita_yuri/02_docs07.pttpdf

本案は、参考文献5『平成22-24年度 環境省 環境研究総合推進費(戦略指定研究領域)研究課題「S2-11 風力発電等による低周波音の人への影響評価に関する研究」報告書』を基に、「図3.全国29の風力発電施設備周辺164地点における風車騒音の周波数特性の分析結果」が中心的なデータとして位置付けられているが、この調査は、被害についての原因現象である、主たる空気振動がローター回転による5Hz以下の周波数で発生することを隠し、風車が回転することにより増加する音圧レベルも把握していない、国家の意思決定に資するだけの事実が明記されていない欠陥報告である。

環境省は、低周波音防止対策事例集(平成14年3月)で、低周波音の発生源と発生機構について、風車起因の主たる基本周波数は数Hz以下になることを、従前より把握している。

1) 平板の振動:板や膜の振動を伴うものなど(大型の振動ふるい、道路橋、溢水ダムの水流等)
2) 気流の脈動:気体の容積変動を伴うものなど(空気圧縮機、真空ポンプ等の圧縮膨張による容積変動)
3) 気体の非定常励振:(大型送風機の翼の旋回失速やシステムのサージング、振動燃焼等)
4) 空気の急激な圧縮、開放:(発破、鉄道トンネルの高速での列車突入等)
続いて、低周波音の問題が発生する可能性のあるものとして風車が明記されており、風車はその構造から「翼が塔近傍を通過する際に、空気が急激に圧縮される」のだから4)に該当することが分かる。
更に「発生源別の低周波音防止技術の概要 」で、次の記載がある。
風車の超低周波音の発生原理は基本的には送風機のいわゆる回転音と呼ばれるものと似ている。大型発電用風車の場合は、羽根の枚数が少なく、回転数も小さいために正常運転でも超低周波音を発生することがある。
その基本周波数f(Hz)は、翼の回転数をR(rpm)、翼枚数をZ(枚)とするとfHz)=(RZ)/60で与えられ、この基本周波数とその高次の周波数が卓越する。大型発電用風車の場合は、一般に翼枚数は1~3枚(3枚が主)、回転数は3~60(rpm)程度であり、基本周波数は数Hz以下になる。

ならば、現在の大型風車は巨大化した結果、ローターは10~20回転rpm程度だから、10回転では、f(Hz)=(10×3)/60=0.5Hz(二次:1.0Hz、三次1.5Hz)20回転では、f(Hz)=(20×3)/60=1.0Hz(二次:2.0Hz、三次3.0Hz)である。

ところが、風力変動に依って10回転から12回転、15回転へとローター回転が変化すると、12回転では、f(Hz)=(12×3)/60=0.6Hz(二次:1.2Hz、三次1.6Hz)15回転では、f(Hz)=(15×3)/60=0.75Hz(二次:1.5Hz、三次2.75Hz)となって、5分、10分、1時間、2時間と計測対象時間を広げるに従い、ローター回転数の変動は平均化され、卓越は次々と隣接の帯域へと移り、帯域としての特異性を失ってしまう。

即ち、卓越が鮮明であるなら風車起因の空気振動と言えるが、ローター回転数が不明か低域の空気振動の大きな変化を把握されていない場合は、風車の空気振動を捉えたとは言えない。また、残留騒音と発生した風車回転による空気振動との合算音圧レベルでグラフ表示されていて、風車が回転する前の空気振動と回転した後の加圧された空気振動の区別ができないだけでなく、低域の空気振動は僅かな風に10dBも20dBも変動するから、合算音圧レベルでは話にならない。

*元々この計測は毎正時10分間の計測だから、そのローター回転数が明示される必要がある。

*騙されてはいけないのだが。

騒音の人体影響でなく、低周波音の人体影響が必要なのだ。低周波音の人体影響では、偏桃体が重要であり、偏桃体の議論亡くして低周波音の人体影響は語れない。

*1Hz未満は計測されていない。計測器が対象としていない
*中には卓越が記録された折れ線グラフのラインもあるのだが、
多数のラインが重ねられていて判読できない。

最初から低周波音は計測しない騒音として捉えるという調査です。

1.計測対象時間が8時間のデータ集積であり、ローター回転数は明示されていない。
2.風車起因の音圧レベルが示されていない。
3.「聴覚閾値実験」や「純音に対する聴覚閾値(ISO-389-7)」、「Moorthouse他による限界曲線」は、参照値同様に短時間実験且つ骨導音要素を欠き、しかも10Hz未満を対象としていない。
本来、加害する機器装置も、駆動しなければ被害は生じない。機器装置が駆動するから低域の空気振動が発生し被害となる。低域の空気振動を駆除すれば、大半の聞こえるオトは消失する。
風車起因の自殺に加え、風車近傍で高齢者の突然死が多発しているのだから、風車建設を推進する前に、被害を与えている風力発電機を一旦停止することを求める。
一端停止すれば、思慮に値する稼働前後の環境変化を把握でき、周辺住民の本来の生活が復活して、被害者に笑顔が戻る。