巧妙な罠

久しぶりに小林先生から便りがありました。先生はドイツ語に堪能で、とくに学術論文の翻訳になると、さすがやなとうらやましくなります。この記事を見て、私はなんかヘンと感じていました。少し前から私もインターネット上で知っていました。反対する人のことがない。抗議する文がない。建設ありきの写真がある。

かつてジャーナリストが教えてくれた手法に、使っている写真を見れば、そのサイトの趣旨が透けて見える、という話がありました。あたかも反対運動しているというグループも、その記事や写真を見れば真逆の目的を持っていることが分かるではないか、というのです。当てはまるサイトがあるでしょ。添付記事には、法律に従って進めていることが書かれています。

あのドイツのナチス運動も、法律に従って大虐殺までするようになったのです。決してヒトラー一人でやったのではない。ドイツ人たちが騙されて? せっせと破壊と殺人を繰り返していた。今も民族至上主義を固く信じる人々がいるから根が深いのだ。私にもそんなところがあるから彼らと話していてよく分かる。怖ろしく感じたものよ。このようにして、今もドイツでは風車の建設が進められている。

現地からの情報によると、頭打ちになっている、ということなんだが。問題は日本人のアホさよ。Märchenメルヘンの怖さを分かっていない。この記事を読んでも、法律に従ってやればいいじゃん、としか思わないだろう。低周波被害を取り締まる法律は一つもないのにね。参照値とかいう罠に取りつかれている。

いや、被害者を否定して、自然エネルギーだという環境政策に根拠のない夢を信じ切っているのだ。アホに付ける薬はない。この記事は危ない。それを知らせたくて記載しました。ダマされる人は、どうしたって騙される。「風力発電の被害」を念頭にして見てもらいたい。

以下、小林先生からです。

由良守生様 しばらくご無沙汰しています。お元気ですか?最近、添付のような記事に気づいて翻訳しましたのでお送りします。ドイツでは今も頑張っていますね。

ドイツの風力反対団体の資料

https://www.gegen-windpark-breuberg.de/galerie

ドイツ、ブロイベルグ(ヘッセン州の都市)では、風力発電所建設に反対して、本稿に紹介するような運動が行われている。以下に抄訳を示す。

ブロイベルグ風力発電所計画

実施計画の紹介

実施計画

森林保有者:ボフロスト親族財団

計画:7基の風車

風車の全高:約242m

立地:ブロイベルグのハインシュタットからリュッツェルバッハ(下の平面図参照)

風車1基当たりの占有面積:約1.5ヘクタール(サッカー場、約2面分)、クレーン等の輸送道路を含む

発電所の総面積:建設面積約70000+自然破壊を避けるための離間距離

風車1基当たりの土地所有者の年間収入:平均額はおよそ50000~70000ユーロと推測(ベルリン、ドイツエネルギー代理店Denaによる)

送電線下の土地所有者の年間収入:約6000ユーロ

通行路の土地所有者の収入:不明

プロジェクト社:ヴェールシュタットのプロジェクト開発会社

建設の実施(詳しくは後述):現在、風の観測と事前計画中。次いで建設契約は2020年ごろ、建設は、もし反対運動が成功しなければ2021年ごろになろう

図と概念

建設同意手続き/侵害防止処置

 全高50m以上の風力エネルギー設備(WEA)は、侵害防護権の認可が必要である。認可官署は、遅くとも計画公開と同時に、本計画に関与する他の官署に、当該官署の関与領域の意見を1か月以内に発表するよう請求することになっている。これにはとくに建設法規書(BauGW)§36が要請する立地コミュニティとの意思疎通が含まれる。

建設提案

ここには建設の同意に提起されるあらゆる問題が含まれる。

たとえば

・自立安全の証拠

・ブレードからの氷片の落下

・防火対策

・安全手段(土地保障、銀行保証)劣化に対する義務の説明

・降水、流水による危険となる物質とその程度、防護手段の列挙

・以下の4項の鑑定:

音響侵害の予測;日陰;景観保護にかかわる計画/生物種保護;土地鑑定、乱流の鑑定以外の諸ケース

合意事項の具体的内容の決定には、合意官署の助言による目的に沿った提言を採用した

本ケースは、20基の風車という限界は超えていないけれども、一般的な範囲(3から19基)、または立地に関係して個々に事前実験すべき範囲(3から5基)にあり、承認官署の概算的見つもりでも、あまり良くない環境問題が起こりうるケースである。もしこれらの実験がーよくあるようにーネガティブだった場合、環境受忍限度実験(UVP)は不必要となろう。

形式的処理

事前実験で環境受忍限度実験(UVP)が必要な結果が出たり、あるいは風車20基による閾値に達するか、超えた場合は、形式的合意手続きをとるべきである。この場合、計画は公開され、契約とその資料は、1か月間公開される。この公開期間+2週間中に、何人も承認官署に対して書式による異議を提出することができる。

連絡先 Eメール:info@gegen-windpark-breuberg.de

Facebook: http://m.facebook.com./GegenWindparkBrueberg/

寄付:paypal送金先 info@gagen-windpark-breuberg.de

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