風力発電の低周波被害には、基準も規制値もない。

被害者分布を示すこのグラフは、低周波被害者の会の窪田泰さんが作成したものだが、参照値とは随分かけ離れていることに、どうなっているんだ? と考えがまとまらないのではないだろうか。参照値も感覚閾値も、健康な人が感じる限界の音圧を示すとされている。人の耳には聞こえない周波数20Hz以下の超低周波の記述はない。

聞こえない音は人に影響しない、としているのだ。本当は0~20Hzの間に特異なピークを持った被害成分があって、この挙動こそが低周波被害の原因である。海外の調査研究論文にも、このピークを見逃してはならないと結論している。低周波病は低域の空気振動、気圧変動が原因だから、参照値や感覚閾値とは、何の関係もない。

しかも風力発電の被害成分は1Hz、2Hzにあるから、重機やエコキュートなどの被害に比べても格段に離れた位置にあることが分かる。つまり遠くまで届くのだ。それで「考える会」などの環境運動家は、「低周波被害を言ってもダメだから、土砂崩れや景観のことを話題にしなさい」「被害のことだけ、を言ってもダメだよ。

総合的に訴える方向に話をまとめないと」、といかにも専門家ぶったアドバイスをする。今の海岸の洋上風力なら、「魚が逃げる」というんだろうか。すべて問題のすり替えである。健康被害があって苦しいから止めてくれと訴えているのだ。もっとひどいアドバイスには、「苦しいのなら薬を飲んだらどうだろうか。

船酔い、車酔いの薬と同じだよ。医者に行くと保険で安くなるから飲んで確かめてみなさいよ」といかにも心配しているように見せてクスリ漬けにしてきたのだ。結果は谷口さんらのように「私はもうクスリ漬けなんよ」と最後の断末魔を迎えることになった。すべては周辺の医師と工作員たちの作戦であった。もちろん行政が指導している。

汐見先生は激高していた。だから風力被害は外因性の疾患であって、内因性ではない、と繰り返して言ったのだ。つまり風車を撤去しなければ風車病はなくならない。最初から、環境省は、苦情者は「精神疾患のもの」として報告書にまとめて法律にしてしまう。

風車建設時の協定書には「低周波で迷惑はかけない」と書いてあるから、初めから低周波被害があることは前提として自覚していたのだ。そして被害は受け付けない、認めない、との仕組みを作り上げていた。今、全国で、風車の建設が急ピッチで進められている。考える会などが反対運動を取りまとめて「被害の否定」を繰り返している。

由良町で行われたように、被害者には「薬を飲みなさいよ」と繰り返すんだろう。そして「私たちは風力発電には反対ではありません」というまで弾圧と虐待を繰り返す。地球環境を救うんだ、という理想を胸に大した狂い様よ。私は、風力被害とは殺人事件だと思っています。議員や職員が、そして地域の人たちが、風力被害者が死ぬと喜んで笑っているからです。

何か笑う理由があるはずです。彼らは「アホよら」「関係ない」と言っています。大体、紋切り型の言葉を何度も聞きますから、誰かがその言葉を注入していると感じています。プロパガンダ、宣伝工作です。やりたい放題やな、と思いませんか。被害者たちは私に泣き叫びました。その時には、もう狂っていたけどね。

そんな状況を「面白い」だなんて、とても普通のことではないんだよ。海外の風力反対運動、抗議運動を検索してみてほしい。インターネットで簡単に見ることができるのに、だれも知ろうとしない。それらは私がウソを言っているという、明確な証拠ではないか。誰がウソついているのか確かめようやないか。