被害を訴える。

5/21日、夕方6時、毎日放送で福島原発の被害者特集をやっていた。あまりに被害者が多いので、内容も複雑で、それぞれの顔が見えなくなっていたところだった。甲状腺がんになった女性に、裁判へのインタビューだった。津田敏秀先生も登場していた。

結婚に支障があるのではないか、手術後も体調が悪い、福島では因果関係は無いと言われている。不信感。この話は、以前も毎日放送でやっていた水俣病の訴えと同じものだ。原因は違っても、被害の本質は全く同じだ。誰が見たって、何が原因で被害に苦しむことになったのかは明らかだ。ところが企業や国はそうではない。

真逆の対応、拒否、弾圧へと発展する。たまたま我家にh24年、被爆して苦しんでいると言う人が訪ねてくれた。被害を訴えられないように仕組まれていると言う。同じことは別方向から関連業者の言葉を聞いた。彼らはべつに怒っていない。むしろこちらの対応を心配してくれている。まるでさかさまになった人が間違いなくいた。

そんな人が被害者を捕まえては暴力を振るっていたというのだ。由良町の風力被害でも同じ話を聞いた。これが日本社会の姿かと残念でならなかったよ。同じ日本人なのに、言葉が通じない。いやむしろここぞとばかり虐待されて苦しめられる。人災の最たるものだ。その人の厭らしさが、これでもかと見せられる。

最近の本で、言葉にしにくい被害を受けた人が、隠ぺい工作の罠を被りながらも戦士となる、成長する話の本を読んだ。クリントンやトランプのスキャンダルだ。本当のことらしいから、つい最後まで読んでしまった。日本にもこんなジャーナリストが欲しい。メディアもな。私がこのページを書いている意味が、こんな所にあった。

環境運動家たちは私をアホーにすることで一生懸命だが、悪の正体を暴きだし、被害者が堂々と生きていくためには、やはり訴えを起こすしか手はないようだ。風力裁判で見たように、日本の警察や検察、弁護士や裁判官は真っ黒だ。水俣でも福島でもな。そんな時、「くまもり協会」がやって来た。ずいぶんと明るい調子で「風力発電に反対するんだ」と言う。

日本の環境保護団体はすべて環境省の傘下で風力を推進している。風力被害を否定して、アセスの重要な文面を埋めている。酷いものさ。くまもり協会はどうなんだろう。由良町の山々に林立する21基の風力発電を見て、どう思ったんだろうか。結果は聞いてない。風力発電の建つ田舎町だけでなく、都会の人にもその破壊性、暴力を知ってもらい反対、そして保護活動につなげたいと言う。

ホンマかいな? と私は言った。被害者に対する差別と偏見。これは国の方針として実行している地域対策だ。その被害地域の人が、その被害者を虐待して笑いものにする。水俣でも福島でも由良町でもな。一度転落した人はもう戻れない。オーム教などのカルト宗教と同じだ。水俣で見たでしょ。

「言ってはならない」と聞いたでしょ。すべてはウソなのに、そんな洗脳に人々は踊り喜ぶようになる。それを見てアメリカ人も喜んでいる。中国人にはアホにされる。日本人もさ、少しは自分たちのアホさに気が付かないか。政治や行政が、どれだけ危ういのか、ハッキリと対決しなければならないだろう。