アメリカの誘惑

上から目線よな。日本が小さな島国だから、簡単にコマにできるのだろう。同じ島国でもイギリスとの違いは明らかだ。アメリカ人と話していて、何が癪に障るかと言えば、まさに大国主義、実力なのだ。そのせいで貧富の差が激しくて、社会の分断にまで至っているのに。

こんな記事を書きながら、テスラという自動車メーカーは中国に進出して成功しているらしい。電気自動車だから蓄電池を中国に依存している。アメリカは日本より、中国との取引がはるかに大きいだろう。以前、アメリカで「チャイナフリー」という本が流行ったことがあった。

中国製品なしで生活できますか? という内容だ。答えは見ての通りだ。日本でもな。日清戦争、日露戦争、太平洋戦争、まるで今もその状況は変わらない。最近、アメリカとの戦争で、蒋介石の陰謀、ヴェノナ文書など、当時のインテリジェンスが明らかにされている。

日本は政府内部までスパイや工作員にやられてコテンパンよ。日本人には工作活動がどうしても分からないらしい。能力主義の海軍でも、そして陸軍でも、太刀打ちはできなかった。政治は機能しなかった。私は彼らが無能だったとは思えないけれど、何か大切な発想、構想に欠けていたと思っている。

祖母方の大叔父たちは「あんな戦争で死ねるかよ」と吐き捨てていたし兵役を拒否した。状況を知って理解する人はいたのだ。それは今も再エネや原発の問題でも明らかに断面を見せている。たくさんの書籍が出版されているから、それがどれだけ素晴らしい未来社会なのかを見た人もいるだろう。

絵に描いた餅だけど。しかし現実には毎年巨額の税金を投入して風力発電やメガソーラーを建設している。戦艦大和みたいなものよ。結局何の役にも立たずに、国中から集めた資材を海に沈めたやないか。大和ホテル、武蔵旅館と言われていたらしい。

脱炭素と言いながら、世界中で石炭が焚かれている。これは事実だ。再エネを主力電源にする、なんて言葉を信じられますか? アメリカさんの論理が分かりますか。日本は鴨葱にされているのに、誰も現実が分からない。

アメリカのMINAMATA映画が、何で日本人に分からないのか、それが分かりますか。私は由良町の風力発電を撤去してほしい。たくさんの被害者が苦しみながら死んだのだ。笑い話にして喜んでいる時ではない。我々日本が解体されているのだ。