なぜ風車病の被害者は弾圧されたのか。

前ページでは由良町に風力発電が建設される前から「土砂災害が心配だ」と言うプロパガンダが行われていた証拠を提示した。h20年のことだから、伊豆や伊方、愛知県などで大変な風力被害が明らかになっていた時だ。各地で死者を出していることが環境運動家の記事に紹介されている。低周波被害者の会の窪田泰さんも、伊方町で被害者が次々と死んでいく有様を話してくれた。

彼は愛媛県出身だからね。h23年に由良町に2000kwの風車が建つ時も、門前区の区長が土砂災害の無いようにと発言している。そこには低周波被害の言葉はなかった。たまたま私は風力の説明会があることを知って出かけたものだが、私には一切の連絡はなかったし、掲示板にもなく、近隣の人たちがどうして集まったのかも知らされなかった。

実に不思議な説明会だった。当然のように事後説明会の時は知らされずに、行くこともなかった。知らなかったんだからね。不思議なことに説明会では私の質問は受け付けてはもらえなかった。無理やりにでもと思って、「普通民家の電気製品ならスイッチを切ると音はなくなるけど、風力発電がうるさい時はどうして止めるのか」と発言したことを覚えている。

その時はまだ低周波被害、風趣病のことなど何も知らなかったのだ。日本風力の社員か、日本気象協会の人だったか、「ほとんど聞こえないと思いますよ、もしそんなことがあったら厳重に対処します」みたいな返事だった。役場の幹部職員が二名、彼らの横に座っていて私をにらんでいた。私は初めから危険人物であったらしい。

畑地区でも役場職員が同席していたから、行政主導のものだなと思ったものよ。なんせ私は老舗の企業に勤務していたから、取って付けたようなハリボテの風力業者なんて、ただの演出だと見ていた。彼らは商社などからの寄せ集めだった。俄か仕立ての風力会社よ。Youtube動画に谷口愛子さんの証言をアップしている。ぜひ彼らのアホらしさを聞いてやってくれ。

問題は、風力被害を訴えると、役場、議会、地域の人々から散々な非難を受けたものだ。風車病に苦しむ被害者でさえ、私を汚く罵った。すでに野鳥の会や「考える会」などの外部の人間が投入されていた。これも被害者を弾圧する仕掛けだったんやね。海外では被害があるから「風車を止めろ」と抗議している。

しかし日本には、これだけ各地で被害者を出しながら、誰一人として「風車を止めろ」と言う人はいない。なぜなのか。彼らには風力発電が必要なのだ。今、東北や北海道でも風力反対とか言っているけど、その人たちでさえ、今ある被害の原因、風力発電を否定、拒否することはない。そりぁ、市民風力とか言って、自分たちで風力発電を運営しているんだから当たり前な話だけど。

市民風力に被害はない、なんてね。笑わせてくれるで。ジャーナリストたちは初めから被害地域、被害者たちの欺瞞を見透かしていた。御用学者、常連の環境運動家、地域の環境に関心があるとかいう人々の汚さよ。印南町の樮川地区に行った時、「何もないところだから被害でも何でもあったらその方が良い」と笑っていた。ちょうどダムが出来て協力金でも貰ったんだろう。

下流の人々には、これからどんな災厄があるのかも知れない。年寄りばかりだから、それまで生きていないか。金儲けのダシにされていたのだ。私は被害者や、それを弾圧して喜ぶ人も随分と見てきた。社会の破壊やな、と正直に思っている。たとえ役場や政治がどうであろうと、社会には様々な人がいて権利を主張してよいものを、当たり前な批判精神があってもよいのにと残念でならない。

風力発電の低周波被害は強烈なので頭をやられる。暴行傷害なのだ。それで動物にされた被害者には、もう何も考えて主張する力もない。谷口さんは社交的な人だったから記憶にある人もいるだろう。支離滅裂になって苛め抜かれていたやないか。それでも誰一人として、助けよう、なんて人はいなかった。笑いものにして喜んでいただけだったのだ。「ワシらは面白うてならんのや」とさ。

風力発電は精神を破壊する。なぜ日本だけ、風力発電の被害を訴えることができないのか。被害を口にすると弾圧されるのか。風力裁判を見ると、安政の大獄、そのままやで。大塩平八郎の乱が、安寧の幕末を切り裂いたと聞いている。磔にされて獄門になったけどな。