風力は頭をやられる。

風力発電の低周波被害により、風車病になって苦しむ人の割合は100人に一人か二人である。畑地区の場合は細い谷あいの地形的な理由で、それが5~6人になったんだとみている。有害な低周波空気振動のへばりつき現象である。大学生が行ったアンケート調査を見ても18.9%、5人に一人が被害があると答えている。汐見文隆医師や、海外の被害調査報告書には、被害感覚はなくとも30%の人が影響を受けていると書いている。

さらに性格の変化だ。攻撃的な人になる。いきり立つようになるのだ。被害の当初、h24年には、被害者は同じように赤ら顔になって、怒ったような物言いになっていた。私も自分の動画をこのページにアップした時、アッ、同じ顔つきになっている、と驚いた。雷や地震の時と同じように、高いレベルの低周波に常時襲われているから、不安、恐怖、緊張感に身構えるようだ。

風車から1.2㎞離れた我家でも30dbの空気振動があるからね。対数表示だから1000倍のエネルギー変化だよ。最近、近所の人たち3人が同じ症状でヘンになって施設に送られた。裏山が墓地になっていて、お参りに来る人が多いのだが、ちょっとした坂道、スロープを四つん這いになって、這い上がっていた。70才を過ぎているからそんなものかと思っていたら、どうもボケ方というか、症状がよく似ている。

同じことが2㎞離れたJR由良駅近くの人にもあった。その人は以前から夜中になると風車の音がうるさくて寝ていられないとこぼしていた。その音は私には聞こえない。彼の頭の中だけの音らしい。低周波測定器で観測してみると、確かに卓越した被害成分が激しく振動している。静かになった夜中ならなおさらだろう。問題は、その奥さんはどうもないと言っていたのだが、先日の話では、坂道が歩けないのだ、と言う。

やはり70才になったらそんなものかと言いながら、近所にも四つん這いになって歩いていた人がいたと話をした。まだヘンな人にはなっていないらしい。近所の三人はダメになったから施設に送ったと聞いている。それぞれに風力被害はないと言っていた。たぶんそうだろう。しかしなぁ、低周波ノイズが脳に影響を与えることは海外ではよく知られている。被害感覚がある、無しではない。

オーストラリア裁判所の判決、Pathway todisease(病気になる)とは、単にガンや循環器系の病気だけではない。深刻な健康被害があるのだ。だからこそ海外では、「Stop wind turbines !」(風力発電を止めろ)と抗議デモを激しく行っている。日本では「土砂崩れが心配です」と言っているだろ。いかに日本がダメなのかが分かるのだ。70才で普通に歩けなくなる。ヘンな人になって施設に送られる。

癌になって死んでしまう。因果関係は無いんかい。水俣病と同じで被害調査をしないのだ。被害者は笑いものにされて消されていく。「テンション高いな。すっかり出来上がっているな」市民運動家やジャーナリストが由良町に来た時、そう私に話しかけたことを覚えている。この十年、そんな恐ろしい風景を見ていたのは私一人だった。いや、私を鷲掴みにして泣いて訴えた人もそうだったのかもしれないが。死人に口なしよ。