健康が奪われるんやで。

風邪も引かないで虫歯もなく、病気と縁がなければ、「健康」という貴重な時間はそれほど気になる言葉ではあるまい。それが風力発電と共に風車病になり、苦しみが加えられると「何ということか」と怒りで人生が打ち消されてしまう。現実に苦しみながら死んだ人々を見ているからね。

彼らは間違いなく風力発電に殺されたのだ。いや、役場や地域の人によって、徹底的に虐待されて消されていった。Kein windpark(風力発電はいらない)と、ドイツ語で検索すると、「私たちの健康が奪われる」(unsere Gesundheit)と書いて抗議している。画像集を見ても、「風車を止めろ」と抗議しているでしょ。

頭をやられるんですよ。ドイツも日本も被害の中身は同じだ。関係者なら知っていると思うけれど、低周波音被害を訴える人は、皆さんヘンな人が多いでしょ。伊豆の被害報告書にもそんな記述があった。私は最初から彼らの言葉に立ち向かってきたので、その意味がよく分かる。

だからキチガイ筋という差別言葉が彼らにはよく効いたのだ。まさにその通りだったよ。「風力はワシらのもんや。オマエら関係ない」そう言って喜んでいたものさ。今も彼らは幸せの絶頂にある。伊豆や伊方だって同じだろう。東北や北海道、各地の風力被害地で、被害者も、地域の人々も、一緒になって頑張っている。何のためなんだろう。

あれほど「ドイツに習え」と言っていたのに、ドイツではこの有様よ。日本人は、なんでドイツのことに無関心なんだろう。アホな奴らよ。今、ドイツの『復讐者たち』マイケル・バー=ゾウハーを読んでいる。ニュールンベルク裁判は有名だけれど、それ以外に各国はそれぞれに20万人とか30万人とかのドイツ人の処刑を実行している。

私の手元に詳しく記録した資料はないが、もっと多いようだ、と検索したら書いてあった。それ以前にも、何とユダヤ人が反抗していたというのだ。小説より奇なり。ハンナアーレントは、ホロコーストはユダヤ人リーダーの協力により行われた、と書いた。人間のやることよな。

たまたま私はドイツ語が少し分かったので、日本の政策が「ドイツでは上手く行っている」という言葉に疑問があった、被害者に対する容赦のない弾圧も酷かったからね。例えばシャドーフリッカーが気になる人は、厚手のカーテンを閉めておく、植木で遮るようにする。雨戸を閉めておく、なんて記述が平気で書かれていた。

「被害」という言葉はどこにも書かれていなかった。どうだろう、日本の風力反対運動? がいかに偽物で、地域対策でしかない現実が分かるだろう。土砂崩れとか、洪水が~とか、自然環境を守りましょうとかさ。なんで問題の本質とは大きく逸れた、土木工事に直結するスローガンを叫んでいるんだろう。

土建屋さんのアルバイトだったんやね。私も建設会社に勤務していたから分かるのさ。日本に、汐見先生や私のように、風力発電の被害に抗議する人のいないことに、とても残念に思っている。あの太平洋戦争でも、日本には「復讐者たち」はいなかったからね。私は由良町で、被害者を弾圧して喜んでいる人たちの光景を直接見ている。

私がやられているから見るも見ないもないけど。江戸時代には「仇討ち」があったんやけどな。きっと各地の被害地でも同じように被害者を弾圧して喜んでいることだろう。被害感覚はなくとも、癌になったり脳梗塞や循環器系の病気でやられる。「Brain」ってさ、「脳」という意味なんやで。初めから分かっていた被害なんやで。