再生エネのユートピア論

今日の産経新聞の記事を見ていて、アッ、と驚いたものだよ。結論の文章を見てくれ。「再生エネのユートピア論から目覚めるべきだ」としているのだ。何だこりゃ! 8/2日のページには、産経記事を紹介して、太陽光の稼働率は、わずか13%だと書いた。今年の天気図を見ると、6月から8月にかけては添付記事の通り、毎日が雨か曇りだ。

とてもそんな数値ではない。発電量は、3か月ほどゼロ0だよ。風力発電に至っては、風もないのに風車が回っている。デモンストレーション、演出なのだ。私は仕事柄その事実を知っているが、肌感覚として、そんなことは誰にでも分かることなのだ。ここにも大学の心理学実験の経験がそのまま適用されている。

簡単なトリックなのだ。あちこちの本に紹介されているから知っている人も多いだろう。夕暮れ時、薄暗くなった時、年長者(教師でもよい)が小さな光るもの(豆電球、線香の火、私の時は電卓の光だった)をもって、「この光が見えますか?」と問う。生徒たちは「ええ、よく見えます」と答える。

「この光が上下に動くのが見えますか?」実際に上下に動かしている。「ええ分かります」と生徒は答える。「右、左に動かします」と言う。「次は円を描きます」と言う。光は静止したままなのに、生徒たちは本当に小さな光が、薄暗闇の中で、言われたとおりの移動をしているように見えるのだ。

40年前、長岡技大で、私が先生役になって、下の生徒たちに実験したことがあるのでよく覚えている。真面目な生徒さんたちだったよ。風力発電でも、できるだけ巨大な風車を作って、自然エネルギーだ、サステナブルだ、と言って、これからは再エネの出番だ、と繰り返す。アホな人々は風もないのに風車が回っていることに何の疑問も感じることはない。

耳鳴りや頭痛を訴える人は、精神疾患のものだと言われると、そうか、アハハ、と表現するように仕込まれている。地域対策をされている。すべてはトリックなのだ。手の込んだ手品よな。その上で、原発の再稼働、新設のコマーシャルなのだ。どこまでもカネにまみれた汚い新聞記事だよ。

記者たちは被害者を弾圧することに、えも言われぬ喜びを表していた。それは福島でも同じだろう。節操、いや、広告新聞だからこんなものか。日本の新聞には、風力被害の惨劇を伝えるものは一つもない。海外にはたくさんの風力デモの記事があるのにさ、忖度、媚を売ることだけが日本の新聞の目的になっている。

電気でもエネルギーでもないことがよく分かるではないか。エネルギー政策、なんかじゃないんだよ。風力発電はエネルギーの無駄遣いだ。早く由良町の風車を撤去してくれ。低周波被害で苦しくてならないのだ。たくさんの被害者が苦しさを訴えて死んでいっただろうが。