カネだけか。

前ページにもIRバクチ場は止めてくれ、と書いた。和歌山の風土は、気性が緩いものだから過激に反対する人はいない。それを見透かしての金儲けのダシなのだ。私も風力発電の被害を見なければ、風車病に苦しむことがなければ、何もこんな記事を書くことはなかった。あの時、風力被害に苦しむ谷口さんは県知事に直接、風力発電の低周波被害を訴えた。

知事は「知らなかった。そんなことがあるんですか」と答えたという。どこかで聞いたセリフよな。あるいは、隣の記事にある女性技監に被害を訴えた。この時の様子は、谷口さんに何度も聞かされたので、何度もこのページに書いてきた。私も本人から三度も直接電話をもらって、風力発電には関係しません、という話を聞かされたものよ。

これらの話をまとめてみると、彼らは同じ行政マンとして当然の口裏合わせをしていたのだ。まさに大本営発表のウソよな。これだけ情報網が発達した現代でも、田舎者には何が情報なのか、何がプロパガンダなのか、理解することはない。こんな地方紙でさえ、被害者の弾圧に嬉々として記事を書いてきたのだ。『風力発電の被害』に書いたとおりだ。

記事には「衰退を食い止める」とある。地域活性化、雇用促進、地方創生、自然エネルギー、と耳触りの良い言葉が躍っている。ハリボテの宣伝文句よ。考える会のような地域対策、被害隠ぺい工作もある。だが、彼らの目的やそんな人々が、いったい何をやってきたのかは、もう明らかではないか。被害を受けたら抗議をしよう。嫌なことには反対しようぜい。

倫理観をなくした社会に、まともな未来などあるはずがない。