君は三島由紀夫を読んだか

あの頃、「伊豆の踊子」や「潮騒」が流行っていました。川端康成のきらめくような文章に、これがノーベル賞かと思ったものよ。この記事には三島の文を引用して、社会の転落を嘆くという話よ。五輪メダルの授賞式衣装は、確かに異様なみすぼらしさよ。しかしテレビや新聞では、絶対にそんな風な意見が顔を出すことはない。

三島は死んでもこの現実を訴えたのだ。やるじゃないか。今、日本では再エネブームで、あちこちで軋みがあるようだ。初めからウソ、詐欺だから、ウソの上塗りを繰り返してきた。政府が大本営発表のウソをつくのはいつもの通りだが、各地の自称、反対運動も仕組まれたウソのトリックであることは、これまで指摘してきたとおりだ。

すでに全国にはたくさんの風力発電が建設されて、その周辺では低周波被害、風車病に苦しむ人がいる。しかし大勢が集まって反対運動をする声を聴くと、「私たちは土砂崩れが心配なんだ」と繰り返す。土木工事をしっかりやってくれ、と言うことらしい。被害者への精神的な弾圧の意味でもある。

海外の風力反対デモのように「Stop wind turbines !」(風力発電を止めろ)なんて言う人は誰もない。「内耳に障害を持つ人が、ご自分の症状を訴えているんだ」と被害者を否定して、揶揄して豪語する。各地で同じ言葉を聞くから、それぞれに連携して被害の隠ぺいを行っていることが分かる。行政と繋がった御用運動会なのだ。

日本が日本でなくなる。私は由良町役場の有様を見て、社会が溶けていく、と何度も書いた。議員や被害地域の人たちは大喜びして笑っていた。何がそんなに面白いんだろう、と今も思っている。当時、出入りしていた環境運動家たちはこの成果に満足して勝ち誇っている。谷口さんら被害者たちは死んでしまったから、それでいいではないか、と知らん顔だ。

こんなものたちが社会を牛耳っている。これが再エネの正体だ。原発の地域対策と同じだ。いや、低周波被害は頭をやられるから、被害者たちは塗炭の苦しみを味わい、地獄を覗き込んだと思うのだ。クスリ漬けにされていたしね。三島の小説はたくさん読んだ。でもあまり中身を覚えていないのだ。頭が悪かったからね。山口百恵の海女姿くらいかな。

この記事に引用した文は、結構、あちこちで見かける。と言うことは、日本社会には、まだまだ憂国、転落を憂う人がいるんだろう。私はそう思っている。