風力発電の被害を知っているだろう。

風力発電の被害とは何か? このイラストの通りだよ。ただの騒音やnoiseではない。低周波の、特異なピークを持った被害成分が、空気振動しているのだ。気圧変動ともいう。だから被害地域では、どこにも逃げ場がない。ドアをしめ切ってもダメなのさ。被害地域の人の特徴として、被害者の苦しみを直接見て、聞いて知っているのに、自分には関係がないと思っていることだ。

被害者でさえ、こんな被害で自分が死ぬことはないだろうと思っている。目の前で、これまで被害の話をしてきた人が次々と死んでいるのによ。社会風土としても、すっかり風力発電の被害は禁句、タブーになっている。彼らは共通の価値観を胸に抱いていることに、連帯の絆があると思いこんで心豊かに有難がってさえいるのだ。

由良町では、谷口さんら被害者のことは見事に消されている。人の記憶を消すことが、こんなに簡単なことだとは驚きだよ。たぶん今も50人余りの風力被害者が苦しんでいる。それでも絶対に被害があって苦しい、なんて言わないからね。彼らの私を見る目付きの険しいことよ。私はゾッとして首をすくめている。こんなになるんや。

こんな状況は全国各地で行われている。それを「考える会」、野鳥の会などの環境保護団体が、行政の手先となって自然エネルギーの時代だなんて宣伝しているのだ。土砂災害が心配なんだよ」そう言って笑う悪党がいる。その言葉に誰一人として抗議するものはいない。日本人の意気地なさに、ほとほと愛想が尽きたよ。

インターネットで検索すると分かるように、アメリカやヨーロッパでは、たくさんの人が添付資料のように抗議活動をしている。これが健全な姿だと思うのだ。日本の弾圧風景は異常だ。被害者を否定して笑いものにして喜ぶ隣人を見て、吐き気がしたよ。風力発電の被害は精神を破壊する。社会をも引き裂いてしまうのだ。