「歴史は繰り返される」では、済まされません。これ以上の犠牲は決して出してはいけないのです。

岡山大学の津田敏秀先生に読んでみなさい、と勧められた本です。
津田敏秀先生は『医学者は公害事件で何をしてきたのか』という著書で、水俣病を引き起こした原因の一つに御用学者らの隠蔽工作が大きな災いとなった、と記しています。
最近は、疫学の本を多数出版しています。予防原則についても深い洞察を示しています。福島の放射能問題で活躍中です。
さて、最初は由良町議会などに対して、この本を示して低周波音問題は世界中にあるんだ、ということを知ってもらいなさいよ、から始まりました。
この本は日本にはなくて、ロンドンで仕入れました。辞書を引きながら、せっせと読みました。
ところが、目次や序文を見ていくうちに、日本人の名前がたくさん出てきます。論文集ですから、各大学名、研究所名、研究者グループなどが明記されています。
そうなんです、これは例の日本騒音制御工学会の面々。環境省の研究者名。まさに御用学者のオンパレードでした。

私は津田先生の本を思い出しました。水俣病は初めから原因は分かっていた。しかし研究者は海水を検査することもなかったし、調査することも禁止されていた。
これは平成24年の10月に毎日放送の特集番組で研究者が証言しています。そして環境庁などから莫大な研究費が拠出されていたにもかかわらず、肝心の廃液の有機水銀によって被害を受けて苦しんでいる人たちのことには何もしなかった。

まるで不可解な、真逆の研究を一生懸命に行っていた。
これは「環境省請負業務 ○○年度移動発生源の低周波音等に関する検討調査業務 報告書」と同じパターンではないか。原子力村という。風力発電村がここにあった。
英文で書かれた研究者名は、日本ではもちろん日本語でいろんな論文を公開していた。添付資料としてありますので興味のある人は見てください。
さらにこの人たちは、個人的な別のブログでは、低周波音は健康に悪い、などとこれでもかという風にアピールしています。しかし研究論文や環境省のパンフレットでは、まるで何もない。
可能性は極めて低いと公表しています。中には低周波音被害者を言葉巧みに集めて人体実験している研究者?もいます。苦情者と呼んで、決して被害者などとは書かれていません。人権を何と考えているのか。
みなさん、水俣病の時と同じやり方で風力発電の被害が隠蔽されています。

汐見文隆医師だけが被害者に寄り添い、この問題を本に取りまとめています。
11月11日、和歌山高専土木科に久しぶりに行きました。環境科の某教授によると2年前に低周波音測定機を3台購入したんだとか。しかし、一度も使うことなく箱に入ったまま。使う予定はない。
私には貸せない。そして私が用意した風力発電の被害を取りまとめた資料には差し出しても、ページをめくって説明しても、全く手も触れず知らぬ、を通しました。見もしなかった。手土産のみかんがもったいなかった。
これは平成24年に長岡技術大学の環境科に連絡した時も同じでした。

成績の悪い私が何とかお世話になりながら卒業した母校として信頼していたものでした。立派な最新鋭の測定機器が準備してあった。担任の先生にも、何度となく頼んだものでした。
水俣病の時と同じです。たくさんの研究資金をつぎ込んで、高価な測定機や研究プログラムを用意して、何もしない。してはいけない。測定してはいけない。
水俣病では公定法という日本だけの独特な分析法で、あるのにない、と判断してきた。世界中にこんな測定をする国はない。
低周波音測定でも、風力発電独特の1Hz,2Hz周辺の20db~30dbの激しい上下振動、衝撃波を測定しながらないものとしている。卓越した周波数、特異なピークを認めない。
風力発電がないところでは、低周波音は20db~30dbでフラットでほとんど変化はない。

風力発電ができて、被害地域では、常時、50db~60dbにアップした。数値は激しく上下に振動している。
風のある日には、あるいは風向きが悪くて風車相互の干渉(バイブレーション)がある日には70db~85dbもある。ひどい被害者宅では、家屋がドスンッ、ドスンッ、と大きな振動音で叩かれる。窓やひさしのトタンが振動音でビーンと鳴っている。
耳が痛くなり、頭が痛くなり、気分が悪くていられない。やがて慢性的な低周波音被害症候群となって、どこへ行っても低周波音に反応して気分が悪くなる。エアコンが使えなくなる。冷蔵庫の音がたまらない。神経が参って、しんどくてしょうがない。
こんな現象は、とうに分かっているのに測定してはいけないことになっている。

御坊市の高専では、日高の山々に無数の風力発電が建設されたのを一望に見渡すことができます。できるけどしないんだよ。
知っているけど知らないんだ。
全国の皆さん、この不正を明らかにしましょう。
見て見ぬふりをして黙らせる行政。何のための研究費。

高価な計測器を購入して、低周波音を測定してはいけないという大学の先生たち。研究者たち。
み~んな税金でやっています。
な~んだ。みんなグルなのか。
技術者倫理 ?  こんな人たちが先生として生徒を指導しているのか。

岡山大学の津田敏秀先生推薦書.compressed

感覚閾値の論文、高橋幸男著