オレンジ、八朔の収穫が始まる。

温州ミカンはまだ残っているけれど、季節に追われてオレンジ類、八朔などの収穫が始まる。年とともに体力の限界を感じている。辛んどいのだ。とくに風力発電の低周波病で、目眩とともに体が思うように動かない。風車の下の百姓たちは、トテモ仕事にならない、と言って嘆いていた。中には本当に泣いて訴えた人もいた。あれからもう10年が経つ。

被害者たちはすぐに亡くなり、生き残った被害者はヘンにずる賢い顔つきになり、へらへらと笑っている。「関係ない」というのだ。我家の周囲の人はといえば、風車病で苦しいのだ、と言うと、いきなり怒りの顔つきになって、「まだ言うてるんか」と罵ることが繰り返されている。

10年前から、なんでそんなこと言うのか、誰に言われてそんなこと言うのか? と聞いてきたけれど、皆さん一様に、「誰にも言われてない、ワシの考えや」というのだ。私の周囲の人が全員そういうのだから面白い現象よな。風力被害で夜、寝られないと言っていた人でもそうなっている。風力被害者は虱潰しにやられているらしい。ご苦労なことよ。

我家は由良に来て、千年の旧家だと聞いている。当然土地に対する愛着があり、親類も多くて地縁血縁の塊だ。それがどうだ。全員が私に対して嫌悪の表情を見せる。子供の頃の同級生96名なんか酷いものよ。私は全く無視か、アホにされまくりよ。田んぼの中まで怒りに来る人がいることは、これまで書いたとおりだ。

身内に風力被害で苦しんで死んだ人もいるというのに、何がそんなに面白いのか。私を見て笑っている。なんやその程度の人間だったのかと残念なのだよ。あるいはせっせと風力被害はない、と宣伝している人もいる。滑稽よな。しかし誰もがその不思議を言葉にすることはない。いや、たまにそっと聞くからこんなバカらしい社会情勢を書くことになる。

もう誰も谷口さんの悲惨な訴えや、死について語ることはない。笑い話なのだ。人々の心がささくれ立っている。私を憎むことで連帯しているようだ。「風力被害はない」という一方で、「由良さんが何もかもメチャクチャにした」と怒りの言葉をぶちまける人たちがいると聞く。すっかり出来上がっているのだ。伊豆や伊方など、風力被害地を見るがよい。

誰がウソをついて、被害を隠蔽したのか、被害者を消してきたのか明らかではないか。それなのに各地の風力反対運動では「土砂崩れが心配です」と繰り返している。いかに偽物であることか。それが環境運動家たちには面白くてならないのだ。人々も簡単に騙されている。いや、積極的に笑い話に参加して満足を得ているのだ。

海外の風力反対運動、抗議運動と、なんと違うことだろう。日本人のアホさに閉口する。あの戦争の時と同じで、単に騙されているんだよ。「お国のために」なんてウソばっかり。スパイや工作員に手玉に取られていた。風力発電を回す風なんか吹いていない。これまで行政でもコンサルでも事業者でも調査しているでしょ。調査報告書を開示すべし。

関電でも東電でも、それは分かっているはずだ。稼働率10%だって。それより使い物にならない風車の方が多いだろう。すべて調査してファイルされているから、この極秘資料をみんなで暴こうやないか。ついでに中抜きの利権構造も叩き壊そうぜい。