地方議会の在り方が問われている今が、試練でありチャンスです。

今回も5分間ルールだと言って、卑劣な圧力を受けました。
発言の途中で、品位の保持とかで、根拠のない風評被害は慎んでください、ということでストップがかかりました。
風力発電の低周波音で苦しみながら亡くなった人がいたことを伝えただけでした。表現は質問の本文のとおりです。
町長は笑っていました。笑いながら聞いていました。たくさんの被害者が泣いているというのに。
憲法論まで持ち出して、私の訴えを批判していました。町益を考えてほしいとか。
これって、スゴイです。町民が被害にあって苦しんでいるのに、嫌がっているのに、それよりも風力発電が大事なんですから。
今回の町長答弁は、これまでのものより、よりパワーアップした発言がありました。
関心のある方は、ぜひ、開示請求して確認してみてください。録画もあります。議事録もあります。たぶん編集されているでしょう。
隠蔽するために、どんな対応するんでしょうか。
先日、白浜町の風力発電建設計画のために視察に来たご一行には、被害は何もないと説明したようです。
この町に住む、町民から離れてしまった議会の姿です。
驚くべきか、私の次の共産党議員の発言では、風力発電について何の制限もありませんでした。私が以前から何度も抗議している日本気象協会の測定結果についてでした。
なれあい。同じ穴のムジナということなんでしょう。政治の汚さを見ました。

風力発電による健康被害について
私は、平成23年12月議会から、もう2年半以上になりますが、被害地域の声を議会に、社会に届けるべく奮闘してまいりました。
風力発電の低周波音に苦しみながら、亡くなった人も何人かいます。体調を崩して、入院した人、仕事を辞めた人もいます。
低周波音の被害を受けると、耳鳴り、耳の痛み、頭痛、目まい、首の痛み、体がしんどい、など、急激に生活の質が低下します。神経がやられます。
先日、2~3カ月、由良町を離れて東京で生活してきた、という人から話を聞きました。
東京は排気ガス、騒音、ヒートアイランド、などで、生活環境はあまりよくはありません。しかし、その人が言うには、「なんと気分がすっきりすることか」と感動したそうです。
耳が熱くなり、痒くなり、耳垢が溜まるのも少し楽になったそうです。
そして何よりも、「24時間、空気が、ウォン、ウォン、と鳴り響くことがない」ことを実感したといいます。
大東京で羽を伸ばして、都会暮らしを楽しんだようです。
ところが9月になって、突然、帰って来まして、畑地区の自宅から、「山の上の風車から、低周波音が音を立てて襲ってくる。この空気振動はすごいな」と、東京での生活との落差を叫んでいました。
東京は素晴らしい町です。私は大好きです。
しかし、年取った、その人には、長年の友人や親類、縁者がいるわけではない。住みなれた古い家に帰れば、冷たくて美味しい井戸水がある。この人はまだ井戸水で生活しています。なかなかの名水だと私も思いました。
毎年、稲を作っている大きな田んぼがある。この場所を離れるわけにはいかない。
大体、そういうことで、被害のあることを前提に帰ってきて、耳鳴りのする日常を取り戻しています。
他の被害者は、俯いて何も言わなくなったり、「ワシはもう何も分からんわ」と、低周波音被害の苦しさを、どう表現していいのか、訴えたいのか、気力を無くしているようでした。
頭痛やめまいで頭をやられますから、気力が萎えるんでしょう。
被害者全体を見てみると、皆全員が、体調が悪くなり、気力の衰えと共に、元気がなくなり、おとなしくなりました。
人口が減少し、高齢化が進む中で、そこに住む人の活力をなくすということがどういうことか、辛い現実を目の当たりにしました。
もう年だから、とか、もともとそういう人だから、と言って、排除してしまうには、あまりにひどい現実でした。
地域の被害者は、一方的に風車を建設され、一方的に被害を与えられ、しかも土地を離れないかぎり逃れるすべがない。
しかも、知らず知らずのうちに、心身ともに萎えて、性格や言葉遣いが変わっていく、体が参ってしまって、死期を早めて行く。
いったい、行政は何を考えているんでしょうか。
保健師に相談してください、という。
これまで保健師が何をしてくれたんでしょうか。
御坊保健所はどうでしょうか。無視しているではないですか。
これまでの答弁は、まるで論理性、整合性もなく、最初から責任をとる気はさらさらない。
風力発電建設の際、協定書を取り交わしているはずです。
そこには「低周波、電磁波等により地区住民に苦痛を与えないこと」と明記されています。
最初から被害のあることは分かっていたんです。
ここに、2007年(平成19年)に、和歌山市在住の汐見文隆医師が出版した『低周波音被害の謎を追う』と題した本があります。
広川町の1.500kw,1基から発する低周波音被害の調査結果を詳しく報告しています。同時に、由良町で建設計画がある由良風力発電所についても記述があります。
汐見先生は、由良町での風力反対運動に関わっていました。
当然、由良町側は、このことを共通の認識としていたはずです。
反対派の意見を聞かないで、当初10基だったものが5基に変更されるはずがない。反対理由を知っていた。理論的、実証的な中心人物、汐見文隆医師の被害報告を聞いて、見て、知っていた。
低周波音のあるなしは、測定器を使えばだれでも測れます。A特性、G特性などと言って、意図的に低減して表示することが間違っている。
私は測量士として、国土地理院に登録された免許を持っていますが、長さを測るのに、免許がないと信じられない、とすれば、およそ建設工事は全てストップしてしまう。
私は大学の土木科を出ましたが、「環境」という講座で、実際に測定器を使って、騒音測定の実習を受けています。データ処理も習いました。また、当時、上越新幹線の騒音測定業務にも参加しました。
畑地区では、被害者たち約20名ほどが実際に測定器を持って、低周波音を測定して、自然にはない高いレベルの低周波音があることを体験しています。
そもそも、由良町は、風力発電が、これほどの被害を与えているのに、なぜ、アンケート調査なり、被害調査なり、しないのでしょうか。
因果関係があるのか、ないのか。
地域の住民に聞けばよいでしょう。それを判断するのは町長ではない。由良町民であると考えます。
インターネットで「風力発電の被害」と検索すれば、全国の被害状況、反対運動がたくさんアップされています。
是非一度、見ていただければと思います。由良町のことも大きく記載されています。
これまで、風力発電が低周波音を発して、健康被害を及ぼしていると何度も訴えました。
由良町は当事者であるのに、知らん顔して事業を進めてきました。
由良町は、さらに隠蔽するという、あってはならないことを公然と行っています。普通に考えれば、わざわざ5分間ルールなどと言って、隠す必要はないでしょう。
被害がある。ない。それだけのことです。
なければない、でよいし、あるのなら、どういう状況であるか調査すればよい。
議会が公然と口封じする。発言に対して懲罰を科す。
なぜ、こういうことが許されるのか、由良町の住人だけではなく、全国の人が注目しています。
風力発電による低周波音被害は人災でした。被害に苦しむ人たちに圧力をかけて、口封じすること自体が人災でした。
そして、初めから、風力発電は被害があると分かっていながら、無責任な推進をしてきたこと自体が間違っていた。だから隠さねばならなかった。
インターネットでヨーロッパやアメリカの事例を調べてみました。風力発電は何と言っても、ヨーロッパやアメリカが先進国です。歴史的にも技術的にも蓄積したものがありました。
WHO、国連の世界保健機関にも多くの報告書がありました。
恥ずかしながら、日本の環境省の『検討調査業務 報告書』には、御用学者が名を連ね、被害を隠蔽する真逆の調査報告書を毎年作成していました。
精神疾患のものである、とか、低周波音を問題としているのに騒音問題としてA特性評価するとか、後世に笑い話になるような記述が書かれてありました。
これらは水俣病の時と同じやり方です。
被害があるのが分かっていながら、調査らしい調査をしなかった。肝心なことは何もされずに、事態は進行していった。常識的に考えても、明らかにおかしいものばかりだった。
風力発電が建設されたから、周辺地域では頭痛や目まい、といった被害に苦しむようになった。
今年、東京で話題になっているエボラ熱やデング熱と同じです。外因性の疾患です。
本人の体に原因があるわけではない。外部に、疾患の原因となる蚊であるとか、風車であるとか、特定のワケ、理由があるんです。
それは誰の目にも明らかであった。特に風車被害の場合は。
言い訳をすればするほど、隠せば隠すほど、事業のアラが見えるようです。
ウソはどこまで行ってもウソだ、ということです。
由良町で起こっていることは、すでに、「どこまで耐えられるかどうか」というような無責任な判断は許されません。
すぐに風力発電を止めて、重症で苦しんでいる被害者を助け出さなくてはなりません。
これまで真面目に働いてきた人たちが、頭痛や目まい、体調の悪化で苦しんでいます。
どうか私の話を聞いてください。みんな町民ではないですか。
よろしくお願いします。
以上

これで、ま、5分くらいでしょうか。
私は、このような卑劣な圧力、情報の隠蔽に強く抗議します。多数の由良町民が被害にあって苦しんでいるというのに、議員諸君、役場職員の皆さんが、なぜ、知らん顔して平気でいられるのか、私には不思議でなりません。
また、被害状況を伝える私に対して、非道な批判、暴言を許すことができません。強く抗議いたします。