アメリカの大統領選挙

4年前のクリントンと、トランプの選挙の時、たまたま数人のアメリカ人と話す機会があった。中にはインテリさんもいて、詳しく選挙内容を聞いたものだった。その時、なんと全員がクリントンだと言った。日本のメディアも、おおむねクリントンに好意的だったように思う。さて4年後の今、空気は逆転していて、ほとんどの人はトランプ圧勝だと言っているようだ。

この記事にもそう書いてある。私はあの時から思ったのだ。アメリカ人でさえ、正確な予測は難しい。まして日本人が判断できるはずがない、と。それでもたぶんトランプが続投すると思っている。国連気候サミットのグレタさん相手に、よく拒否しているからだ。とくに戦争屋でもない。高齢なのにご苦労なことよ。

それにしても日本の政治のだらしなさよ。日本の総理は回転寿司のようだと言った人がいた。何度も回ってくるし、いつも代わり映えのしない人ばかりだ。小粒、というより出来が悪い。寿司屋の寿司ではない。日本は小さな島国だけれど、人間まで小さく纏められているのかと思わないか。先日からの経産大臣の風力発電推進の弁を聞いていると、企業の営業マンと変わらない。

環境大臣など、気候変動の危機だという。国連気候サミットの要約を口パクしているのだ。アホらしくて聞いてられない。彼らには国際インテリジェンス、策謀、なんて感覚はどこにもない。カネになればいいじゃないか、くらいのものなのだ。そりゃ、世界中から食い物にされるわな。アメリカのポチ、という。しかし以前、安岡正篤が言っていたようにハンチントンの『文明の衝突』に予言がある。

日本人はアメリカに反して中国に付く、というのだ。この予言は当たるんだろうか。お気楽な学者の言うことなど当てにはならない。私はそう思っている。というのも、終戦の詔で「時運の赴くところ」は、本当は「大義により」でなければならないという話よ。今になって、終戦のドタバタ劇を見ると、とても大義など見当たらないことが分かっている。

「成り行き」でしかなかったのだ。アホだったんだよ。誰も責任を取らなかった。言葉によるすり替えは、その言い訳を聞いて意味が分かった気がした。