エセ環境運動家たちの風景

ヘンな新聞記事があったので紹介しておく。先日から、長野県の風力計画が中止になったという記事を紹介した。私は、あちこちに、その秘密を探ろうとして電話したり、メールしたりして探ってみた。誰も知らない。次にこの新聞である。長野の霧ケ峰、と言えば観光名所ではないか。私でも知っている。

たぶん通りかかったことくらいあるだろう。問題はその中身だ。メガソーラーが中止になって良かったはずなのに、不満分子がいて、再エネ推進に熱心にこだわっているという。twitter記事では、東京の三鷹の山田征さん一派のグループの人だという。アレレ? ヘンな話に変換されている。

山田征さんは、再エネに反対して、再エネ賦課金を拒否して、東京電力(株)から電気を止められたという名物、評判になっている。その人の本を読んで一緒に勉強会している人たちが、再エネが必要だというのだ。なんだかドイツの緑の党みたい。環境テロリズムだよ。ご近所の大学の学者さんの弁も変わっている。

たぶんアセスの関係者だね。せっかく長野県で、風力もメガソーラーも拒否したというのに、不満タラタラ聞かされる風景なのだ。ダメなんだよ。風力もメガソーラーも。この記事を見て、何がおかしいんだろうかと、ふと気が付いたものよ。私の担任の先生(長岡技大)はアセスの専門家でした。私も何度となく、その意味を教えてもらった。

だから、アセスで事業が中止になることなど、およそあり得ないことが分かっているのだ。さあ、これから開発しようという事業者が、アセスで、仕事はできません、などと書くかい?私には何の情報もないのだが、以前、脱ダム宣言という改革行事があった。テレビにも、もうダムは作らないと宣言する新知事の名刺を折り曲げて拒否する幹部職員の姿が全国に晒された。

あれと同じパターンかな。今年、梅雨の大雨で全国に洪水被害があったらしい。ダムを造る、作らない、行政と住民の対立もニュースになった。あの尾瀬沼だって、ダムの底に沈められる計画があったんだからね。行政のやることには、厳しいチェックと監視が必要だろう。たぶん長野県の風力反対、メガソーラー拒否、はこんなことだったんだろうと思っている。

ちなみに私は専業農家なので、長野県の農業を見て、ブドウ、リンゴ、高原野菜、となんという金儲けのうまさよ、と感心している。そりゃ、高齢化で働き手がなくて困ってはいるけれど、それでも全国に農産物を出荷して長野ブランドを確立している。羨ましい。毎日これだけ暑いのに、電力不足がない。各企業が頑張っているんだろうけれど、結局、風力発電も、太陽パネルも、必要ないじゃないか。

どんなに頑張っても、ウソをついても、これ以上の技術革新はない。最初から感じていたことだが、低周波被害だけではなく、社会の破壊が目的なんではないか、と私は思う。75年前のドイツでも、日本でも、八紘一宇と言いながら、現実は世界侵略でしょ。China中国に進出しながら、侵略から守る、なんて冗談を、本当に信じていたんですかね。

『ヒトラー』は戦争が目的であったと結論している。つまり再エネは、お題目はともあれ、社会運動と、その社会の破壊が目的であった、と思うのです。東大の橘教授も、由良町長も、風力発電を扇風機だと言っている。被害者の苦しみには全く関心がない。自然エネルギー、温暖化対策だというのだ。そんな冗談を誰が信じるものか。あの戦争と同じ理念をここに見る。この記事にある結論の言葉はヘンでしょ。

次に小林先生からのメールです。

また難しい議論ですねえ。「再生可能エネルギーの方が化石燃料を燃やす発電よりもいい」というのは真実でしょう。ところが、現実の再エネプロジェクトは、環境に何も(悪)影響を与えないで実現することは困難だ。場合によったら「益」よりも「害」の方が大きい。これがしばしば風力もソーラーも、現実的な反対に阻まれて、挫折する理由でしょう。

現実には「再エネ」の美名に隠れて、「もうける」ために起こされているプロジェクトが多い、というよりもほとんどだと思います。世の中は経済的理由で動いていて、それにもっともらしい理由付けがなされているのが現実です。いわゆる「下部構造が上部構造を支配する」です。人々の行動指針も、実は利害関係で動いている場合がほとんどです。学者だってその例外ではない。

たとえば橘秀樹教授は典型的な御用学者です。彼は「学問的理念」を発言しているのではない。彼は環境省から億単位の研究費をもらって、環境省の望むような答申をしている(聴こえない音が害があるはずがないと)だけのことです。これも経済的利益が、真理を捻じ曲げている例でしょう。

学者が純粋でありうるのは、
1)彼の学問が世間にほとんど無関係で、なにを言おうが、世の中の動きにほとんど関係がない場合か、
2)その学者がよほど理想主義者で、いかに自分は不利益をこうむろうと、事実を曲げない意思を持っている場合だけです。

戦争だってそうだとも思います。人々を納得させ、ついてこさせるためには「大義名分」が必要ですが、実際は経済的利益を求めて、戦争をすれば儲かる連中が仕掛けるから始まるのです。そのちょうちん持ちをするのがメディアです。日本の歴史を見ても、支那事変に続く日中戦争も、勝った勝ったの記事で新聞が多いに売れて新聞社が大もうけしたことが知られています。

歳ではちょうちん行列も盛んにおこなわれました。こうなってくると、戦争を正当化する「理論家」も引っ張り出されておおいに儲かります。だから、「再生可能エネルギーの方が化石燃料を燃やす発電よりもいい」は真実でも、それに便乗して儲けようという連中は大勢いるから気を付けないといけません。

小林