風力裁判の続報

7/22日、(水)、和歌山地方裁判所にて、2回目の審理があった。今回は私を訴えた人と直接対面して、質問、応答、を繰り返すという場面が提供された。まるでテレビドラマのような、筋書きのはっきりした物語が展開されたのだ。やはり今回の裁判は仕組まれたスラップ訴訟であった。

御坊警察署での度重なる尋問と、和歌山検察庁での審理、私を訴えた人の意見陳述。何とよくできた話に構成されていた。ウソの話が所々にあって、唖然としました。彼はインターネットをしないし、私のホームページを見ることもない。知人が持ってきたコピーを見て、御坊市の法務局で相談して、弁護士を通じて裁判を起こしたというのだ。

私は、これと同じ話を三度ほど体験していたのだ。実際に裁判まではいかなかったけれど、それぞれの、私を訴えてやるといった人は、インターネットをしなかったし、私のホームページを見ているわけでもなかったのだ。皆さん同じパターン、場面展開であった。その一人が、風力被害を最初に伝えてきた、畑地区の谷口さんだった。

今回の彼は谷口さんの近所の人よ。風力被害を訴える人を、それぞれ別個に離反させるために、何でもありの地域対策が取られていることはこれまで書いたとおりである。h24年当初、何人かのジャーナリストが来てくれて、同じことを教えてくれていた。その通りの展開になっていくことに、私はひたすら驚いたものだった。

ナニ、彼らは伊豆や伊方、三重県や愛知県といった風力被害地を取材していて、その中身を把握していたのだ。そのことをまだあまり理解できていない私のために、忠告、というか老婆心で伝えてくれたのだった。彼らジャーナリストはさっさと逃げ飛んでしまったけれど。

谷口さんがh24年になってすぐに「出ていけっ」と私に叫ぶようになったのはこれまで何度も書いたとおりである。『風力発電の被害』にも書いた。谷口さんはインターネットをしなかった。「私にはいつも情報を届けてくれる偉い、親切な人がいてるんや。由良さんには関係ない話や」そう言って私をにらみつけたものだった。

「私たちは畑地区の人と頑張っていくんや」とも。今回の彼は、地域の懇親会の席で、谷口さんが風力被害のことを話しているのを聞いたことがある、と言っていた。しかし風力被害を、その他の人から聞いたこともないし、とくに関心はなかったと証言した。専門の役職についていて、人が困っていたならその人の話を聞いてあげることが仕事だと話した後でよ。

また、谷口さんに対する嫌がらせを否定した。私とは会ったこともなく、言葉を交わしたこともないと言った。ただ一通、私の書いたホームページの記事が許せないから名誉棄損で訴えたというのだ。私は谷口さんが亡くなる2016年、その前に谷口さんから聞かされてきた苛めに対して、何かできることはないかと、その都度思っていた。

彼女は私を恨みながらも、泣きながら電話してきたのだ。同じ話はもう一人の友人にも話していたらしく、「ワシも聞いたよ」と言って笑っていた。その人は私ともなじみなのだが、どうも日和見主義者なのだ。今回はいいように踊らされて、本人は支離滅裂な人間になってしまっている。「関係ないってよ」それが彼との会話のすべてになっていた。

御坊警察では「風力被害を言っているのは、あなただけでしょ」と言われた。谷口さんら被害者は、何度となく御坊警察署に風力被害の訴えをしていたのにね。和歌山検察庁では、私がホームページに書いたことは、個人的な思い込みだと断じた。私を名誉棄損で訴えた人は、風力被害の話を、地域で、他には聞いたことはないと言った。

国選弁護人は、似たようなものだが、まだ書かないことにしよう。これが今回の刑事事件の裁判の模様である。今回の裁判に限って言えば、始まりは、売り言葉に買い言葉なのだ。一方的に嫌がらせを受けていては、とても我慢はできない。谷口さんも「ある風車被害者の独白」に村八分にされて虐められていると綴っている。

私は彼女から何度も助けてほしい、何とかならないかと真剣に訴えられたのだ。時には泣きながら電話してくることもあった。低周波被害だけではなく、地域対策の圧力が何重にもかけられていた。誰も助けの手を差し伸べる人はいなかった。「おかしいことばかりが起こってい。これ一体何なんや?」と谷口さんは同じ言葉を伝えてきた。

彼女のキッチンの冷蔵庫には、私が由良町議会で朗読を強制された陳謝文がその日まで張り付けられていた。youtubeの動画(morio yura)には、彼女の話をアップしているし、2018.1/20日、1/22日、2019.8/24日、2/7日、10/28日、のページにもそれぞれの録音をアップしている。大体が本当の話だ。それぞれの場面で、風力被害者を弾圧する悪魔が登場する。

伊豆や伊方、全国の風力被害地にも同じ悪魔がいるでしょ。それをジャーナリストたちは社会の崩壊と呼んだ。とまれ、こんな裁判がまかり通るんや。