温暖化の恩恵

私は古い百姓家に生まれ育ったので、60年前の冷たい冬を覚えています。和歌山でも
冬になると山々は雪で真っ白になって、たまに零下マイナス8℃といった冷害もあっ
た。八朔は凍って苦くなって売り物にならなくなった。

米も、昔は1反(10アール)当たり6俵が精いっぱいだったけれど、今は平気で8俵の収
穫がある。たまに11俵なんて年もあるからね。

それで今日の産経記事よ。あのロシアで農地が拡大して、穀物が大量に生産されると
いう。これでまた日本の農業は衰退するんだろうか。なんせ、どこでも百姓は貧乏だ
からさ。さらに農産物の値段は下がるだろう。これはいい事なのか悪い事なのか、私
には分からない。昔は良かった?という人はいないだろう。

再エネビジネスとはまた違った一面よな。ただ風力発電のような被害者を弾圧してア
コギな稼ぎをするサギではなく、農業には温暖化を肯定的に受け止めて仕事をする律
儀さがある。私が百姓だからだろうか。商売敵なんだが、日本の百姓にも、何か活路
を見出して頑張ってもらいたいと期待している。今年の八朔や甘夏はとても甘いと感
じている。